塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

欧州に移籍しても物足りなくなる感情とは

2022-07-19 21:41:01 | 日記
 現在ジュピラー・リーグ、シントトロイデンに在籍するシュミット・ダニエル。

 清水エスパルスに在籍する権田修一に続く日本代表GKとして定期的に代表招集を受ける一方で「ベルギーでは物足りない」と発言しています。

 彼の発言を考慮すれば、スタンダール・リエージュやクラブ・ブルッヘ、そしてアンデルレヒトという同国の名門に移籍しても、結局は元の木阿弥という意味合いなのでしょう。

 アンデルレヒトのように国内リーグ優勝に近いクラブに在籍すれば

 1.レスター・シティ在籍のティーレマンスのように、欧州各国からスカウトが視察に来る
 2・UEFAチャンピオンズ・リーグへの参加
 3・報酬も責任も増加

 という面はあります。

 ただ「ベルギー」という国にとどまるわけですから、シュミット・ダニエルからすれば新しい道を模索しているのでしょう。

 権田修一もポルティモンセに在籍し、海外選手とのせめぎあいを経験していますが、贅沢な時代になりましたね。

 2001年、現在日本代表GKコーチの川口能活がプレミア・リーグのポーツマスに移籍したことは、まさに大ニュースであり彼が在籍する横浜Fマリノスも、よく絶対的存在の移籍を容認したと思いますよ。

 彼はデンマークリーグのノアシェランにも在籍しましたが、ポジションが「1」しかないGKを外国籍が担うことは、僕らが考える以上のハード、タフ、侮蔑的な感情の中にあり、本当に大変だったと違いありません。。

 ただ現在は小久保ブライアンがSLベンフィカで腕磨きをし、試合出場の機会はさほど多くなくとも、柏レイソルからポルティモンセに飛び出した中村航輔の事例もあります。

 すべてのポジションで漫勉なく海外移籍を果たせるようになった日本サッカーの歩みは、もっと知られてもよいでのはないでしょうか。
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コンフェデ杯という予行演習が消えたワールドカップ

2022-07-19 21:30:02 | 日記
 今冬行われるカタール・ワールドカップは、直近とは異なり事前準備とまるFIFAコンフェデレーションズ・カップが組まれません。

 先日もお話ししたように、開催1年前の好成績が必ずしも本番に結び付くわけではないことは、2002年のフランス代表、2014年のブラジル代表、2018年のドイツ代表が示しています。

 ただそれ以上にコンフェデレーションズ・カップは

 ホスト国が運営面の課題を見つけることができる大会
 要人警護、ファンの移動手段、様々な観点から1年後を見据える

 ことが部分的に可能でした。

 「部分的」といいますのは、当然参加国は32か国ではありませんし、各国サッカー協会の要人と国家元首が登場することもないですから、完全な予行演習にはなりませんしね。

 ただ、カタールとしてはコンフェデレーションズ・カップに代わる、何かを企画したかったかもしれません。

 何よりカタール代表はホスト国としての責務もありますが、今大会が初出場ということもあり、選手と指揮官、コーチたちには間もなく強烈なまでの心理的負担がかかりますからね。

 自分たちの立ち位置はどうなのか
 強化と選手選考に問題はないだろうか

 という点で疑心暗鬼になってしまう、つまり「漠然とした不安」は避けたいところですから。

 かつては日本代表も欧州列強から見下されていたわけですが、地道な強化策で見下される機会が減少していますが、さすがにネーションズ・リーグにはどうしようもありません。

 その日本代表が9月に米国代表と対戦しますが、興味深いのはワールドカップで戦う2強、ドイツとスペインに移籍する選手が多々いるという点です。

 日本代表の中軸がドイツ代表、スペイン代表選手と戦うということはその逆でもあることを、僕らは思い出すべきでしょう。
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開催中のE1選手権から30年前を思い出す

2022-07-19 21:10:19 | 日記
 フジテレビが中継しているE1選手権ですが、この大会はいささか趣が違います。

 通常このような土着の大会だろうが、ワールドカップに代表される世界規模の大会だろうが、男女の同時開催は基本ありませんよね。

 韓国代表と日本代表が男女問わず優勝を争う宿敵になるわけですが、マスメディアが盛んに「男女同時優勝」を連呼するのは当然であり、森保一、池田太両監督も同様のことを感じているに違いありません。

 そのE1選手権ですが、30年前と比べると隔世の感があります。

 1992年当時は現在の名称ではなく「ダイナスティカップ」であり、日本代表が東アジアで優勝することすら困難とされた時期でした。

 ハンス・オフトの代表監督就任
 先発選手を固定して用いることで、オートマティズムを確立する
 やがて浮かび上がる指揮官とラモス瑠偉の価値観の相違

 なども含めて、初めて優勝したこの年、日本代表は広島開催のアジア杯でも優勝、日本代表フィーバーは一気に膨れ上がり、三浦知良の名前は皆が知ることとなります。

 直に言えばE1選手権は日本代表にとって強化の場ではありません。

 しかし忘れてはいけないのは

 1・対戦相手の香港代表と中国代表にとってはやりがいがある
 2・かつての日本代表も同様の立場だった

 という点でしょう。

 アジアの頂点に立つこと4度、欧州各国リーグに2部を含めて続々と選手が移籍している日本代表の源を知りたい、と思う香港と中国の関係者は思いのほか多いと思いますよ。

 ワールドカップ48か国が決定している以上、アジア予選も形も大幅に変わるでしょうが、それでも日本がアジアにできることあると思いますよ。

 案外ニュージーランド代表もオーストラリア代表のようにアジアで戦いたいと考えるかもしれませんしね。
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