
海浜地帯の灌木に「ハマゴウ」と言う植物があります。
夏の今頃は紫色の小さな花が咲いていることでしょう。
12月の寒風が吹きすさぶ頃ヤッケに身を固め、この実を採りに行ったことがあります。
「蔓荊子」といって軽くて固い、黒色の実です。
この実の清涼な香りは何物も及ばぬものがあります。
白檀は確かに香りの中の王様ですが、それとは違った又一種独特の脳の熱を
冷ますような上品な香りです。
夏の風呂に良かろうと思って入れたことがありますが、香りが弱くてダメでした。
去風薬とか発表薬には芳香性のものが多いのですが、大半は温性にかたよっており
凉性、平性のものが少ないようです。
夏場などには、この蔓荊子は〔清利頭目、解表疏風〕の働きをするものとしては
稀少な存在です。
歴代の本草家は
「太陽膀胱の脈は脊を挟み、項を循り、脳に絡わる。目は足肝開窮の位にして、
歯は腎に属すと雖、状は陽明胃に属す。
蔓荊子の気清、味辛、体は軽にして浮は能く三経の風湿の邪を散ず。
則ち頭痛、脳鳴、目痛、目涙目昏、歯痛は皆血熱風淫の致す処。
之を凉し、之を散ずるは其の気薄が升を主どるを以てなり。
また養肝薬を佐け、障翳を疏去し、目に光を復せしむ」
と述べています。
13番会議室の #146の 神効黄耆湯、益気聡明湯、羌活勝湿湯、清上ケン痛湯
など応用は広く、今後に期待が持たれる薬草です。
http://youjyodo.la.coocan.jp/geocities/mycoment/13.html?fbclid=IwAR1Bonwe3LaTXtZ5rFP1mzSMWUgzlZ6pYaOEPIorIVy2ALvtVGAUv8iccz8

https://twitter.com/ootsukakeisets6/status/1346435810598342656
槐角丸の切れ味は抜群です
特に出血が多いもの
酒飲みの痔にも抜群です^^
辛温性のアルコールは血に熱を生み、やがて血管を破って出血します
血が沸騰して水蒸気爆発を起こすイメージです
そんな時、血熱を冷ますと出血が治まります
応用としては、血熱による皮下出血や女性の不正出血にも使えます(^^)
https://twitter.com/Akito_Ikechan/status/1210736442260852736
※酒好きの咳 (肺大腸経から肺熱の咳に応用の余地あり)