https://www.higasa.com/kanpou/case/pyorrhea.html
※托裏消毒散による歯根嚢胞の治験など臨床が詳しい
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kampomed1950/30/3/30_3_223/_pdf
化膿性疾患の方剤運用のヒントが充実・・[投稿者]茶トラのボクチン
緒方先生が御健在な頃、当時『漢方の臨床』誌に
互いに記事を連載する者同士のよしみで、金銀花の品質問題などについて、
先生より電話を頂いたりして、意見交換をした頃が懐かしいものですが、
一度も直接お会いする機会がないままとなりました。
それはともかく、本書には化膿性疾患の方剤の運用のヒントが豊富で、
托裏消毒飲や千金内托散など、とても参考価値は高く、これらの方剤の
実際的な運用を学ぶには必読書といっても過言ではありません。
当然、その他の外科系の方剤の応用のヒントも豊富です。
蛇足ながら、昨今は千金内托散のエキス製剤が、小太郎漢方さんから
製造されるようになりましたが、托裏消毒飲の製造許可についても、
努力して頂いたものの、日本の薬事法上、許可を得ることは不可能と
いう結果で残念この上ないのですが、三種類の方剤や中草薬の併用で、
むしろ托裏消毒飲を上回る効果を上げることも可能です。
http://cyosyu.exblog.jp/i33/( 化膿性骨髄炎、痔漏、肺膿瘍 )
28.〔方名〕托裏消毒飲(たくりしょうどくいん)
http://www.kinkikai.com/back/108/syohou03.htm
〔出典〕外科正宗(明・陳実功)
〔処方〕当帰 5.0 茯苓 5.0 人参 3.0 川芎 3.0 桔梗 3.0 白朮 3.0
芍薬 3.0 厚朴 2.0 皂角 2.0 黄耆 1.5 金銀花 1.5 白芷 1.0
〔目標〕急性化膿性炎症の発病後数日頃、すでに醸膿している場合には
膿汁成熟して自潰を早め、醸膿していない時には消散させる。
敗血症の予防。
〔勘所〕類方の排膿散及湯は膿瘍の消散と排膿を主とするが
本方は敗血症の予防としての消毒を主眼とする。
〔応用〕化膿性炎症は原則として、次の順序で薬方を運用する事が多い。
葛根湯または桂麻湯→小柴胡湯または十味敗毒湯→托裏消毒飲
または小建中湯の類方→内托散または排膿散及湯→伯州散兼用
別の見地からば、本方より虚して化膿が遷延するものは内托散、
さらに虚証あり衰弱が加われば補中益気湯、それよりも貧血と
全身衰弱あるものは十全大補湯ということになる。
これは原則であって発病部位、合併症、体質により臨機応変に
救急の薬方を撰用しなければらないことはもちろんである。
膿があるか否か不明の際には本方で様子をみるに限る。
故にフルンケル、カルブンケルはもとよりリンパ腺炎、筋炎、
カリエス、耳漏、中耳炎などに応用することが多い。
〔治験〕二十四才の女子大生、大学院研究室で突然右下腹部に激痛を訴え、立っていられないといってきた。数日来カゼ気味で悪寒発熱もあるという。白血球数8500,37.5度の発熱、腹部は緊張し特に右腹直筋が強い。虫垂炎を一応疑ったが腹診上それらしき所見もなく、骨盤腔内炎症もない。他に著変がないので芍薬甘草湯二貼与えて半日後の経過をみた。再診すると腹の緊張と疼痛は軽減したが、右足を伸ばして仰臥することが苦痛という。他に変わったところもない。腸腰筋炎らしく思われたので托裏消毒飲を投与して毎日様子をみていると次第に快方に向かい、一週間後に右腎愈の辺に発赤と波動を皮下に認められるようになった。思い切って穿刺してみると膿汁約30ccを吸引。三日後また穿刺して3ccを得、前方を続服。三回目の穿刺(五日後)では何も得られず、圧痛も腫脹も著明でない。前後三週間の服薬で諸症状全く去り、その後三年経過するが未だに健康である。
酵立斎の排膿に関する概念の考察(飲と散の相違)
http://jsmh.umin.jp/journal/49-1/48-49.pdf
一貫堂漢方における皮膚病治療
https://sites.google.com/site/hatikaze/di11hui-man-xing-nan-bingforamu
[千金内托散]・・炎症の病巣が限局し、炎症の勢いが鎮まり、全身の熱もなく、局所の炎症も拡大傾向がなくなってから用いる。
[托裏消毒飲]・・炎症がまだ鎮火せず、拡大傾向のある場合には、消毒薬が必要で、托裏と消毒を併せた托裏消毒飲の方が良い。
30.〔方名〕内托散(ないたくさん)
http://www.kinkikai.com/back/108/syohou03.htm
〔出典〕千金方(唐・孫思邈)
〔処方〕当帰 3.0 人参 2.5 黄耆 2.0 川芎 2.0 防風 2.0 桔梗 2.0
厚朴 2.0 桂枝 2.0 白芷 1.0 甘草 1.0
〔目標〕虚証、亜急性化膿炎で自潰または開口するも排膿と病毒の発散が
不十分なもの、体質虚弱、体力低下によるもの。
同様にして麻疹が発表しない虚寒証に温湿布で外用。
〔勘所〕膿瘍の開口しているもの。実証には用いない。
〔応用〕本方は古方の排膿湯と一対になる漢方外科の常用方で、
排膿湯が実正で攻撃的に働くのに反し、
本方は虚証を補って排膿を促し肉芽を新生させる効がある。
別名を内補散、内消散、千金内托散ともいう。
いわゆる補托の主剤である。
醸膿が弱く発散しにくい場合には反鼻を加味するが、
さらに伯州散兼用の方が効果的であり、簡便である。
慢性化膿炎で経過の長引く時には本方よりも
補中益気湯か十全大補湯の方が適している。
醸膿と肉芽新生を目的にあらゆる化膿炎症の虚証、特に中耳炎、
耳漏、乳房炎、膿胸、肛囲膿瘍などに応用することが多い。
〔治験〕二十四才の産婦、虚弱体質出産後二ヶ月で鬱滞性乳腺炎を起こしたが、単なる乳腫れと思って母親にマッサージしてもらった。二日たって乳頭が発赤し腫脹硬く熱をもち、肩こり、頭痛を伴ってきた。局所をみると排乳管口に膿点が認められる。触診するにフルクタチオンらしきものが微かに認められたので托裏消毒飲を三日服用させたが、膿瘍すでに大きく切開排膿のほかない。この患者はもともと特異体質で化学療法剤や抗生物質が使えないので漢方治療を求めているのである。外科的に放射状に切開を最小限度に加えてドレーンをおくもその後期待したほど排膿しない。体力消耗があるので内托散に転方。一週間後に膿はすっかりなくなったが創面の肉芽新生が不十分なので、乳汁分泌をも考慮して内托散のほかに伯州散加露蜂房霜を兼用した。一ヶ月で全治し切開創もそれほどの瘢痕にならずにすんだ。それよりも乳汁分泌が左右とも同じで、乳腺がネクローゼに陥って機能を失った部分がある筈なのに、健康部が代償的にはたらいていることである。本例は鬱滞性乳腺炎のうちに処置すべきものを不潔な手でマッサージしたために細菌感染を起こしたものであろう。膿汁を検査したら連球菌であった。
「化膿性疾患」の周辺
http://murata-kanpo.seesaa.net/category/13673892-1.html
1、石皮湯
【組成】生石膏30克,生地15克,丹皮9克,知母9克,黃芩9克,銀花9克。
【用法】水煎服,每日1劑,日服2次。(克=g)
2、菊花烏骨飲
【組成】菊花30g,生甘草30g,烏賊骨30g。
【用法】煎服法:每日1劑。先將烏賊骨搗碎。再連同菊花、生甘草一併放入砂鍋,加水800ml,
浸泡30min,以大火煎15~20min至藥液濃縮成500ml。分2次溫服,早、晚飯前1h各服。
注意事項:
(1)方中烏賊骨須揭碎,以利於釋出有效成分;
(2)菊花質輕、味薄,不宜久前,以免藥性揮發,藥效降低;
(3)煎藥用具以砂鍋為宜
https://kknews.cc/health/38mryj8.html
※顎骨骨髄炎, 化膿性疾患, 腎は骨を主る,