恵比寿から歩いて代官山へ
ヒルサイドテラスに隣接した旧朝倉家住宅。
(そもそも、ヒルサイドテラスの土地は、朝倉家の用地でした)
1919年、朝倉虎次郎さんによって建てられた、木造2階建て&回遊式庭園で、
現在の所有者は文科省(文化庁)、管理は渋谷区です。
観覧料¥100って激安です
日本は、博物館でも美術館でも何でも安くてありがたいけど、
維持管理するために、それなりに費用かかってるんだから、もっと上げて良い気がします。
建物に上がって観覧するには、靴下が必要ですお忘れなく。
ここ以外でも、見学に靴下必須の施設ありました、日本らしいですね
1階の杉の間、使われる木目(板目)にこだわるなんて、
随分、木材に詳しいんだなぁ、と思ったら、
朝倉虎次郎さんは、以前、材木店で働いていた経験があったのね。
精米業(実業家)で財を成した朝倉家、のちに政界進出(政治家)
華麗なるサクセスストーリー。
唯一の洋間。
若干、無理矢理感漂ってますが上下スライド式の窓が洋風。
朝倉虎次郎さんは、東京府議会議長や渋谷区議会議長を歴任された方で、
一時、この建物は渋谷会議場(経済企画庁←元内閣府)として、使用された時期も。
関東大震災にも、ビクともしなかった建物はそうそうないようで、
国の重要文化財に指定されています。
朝倉家の本宅とはいえ、思ったほど豪華でないのに、逆に驚いたのですが、
ところがどっこい、回遊式庭園はスゴい必見です。
傾斜をうまく利用して、きっとここから富士山が見えたのかなぁ、と想像しました。
石灯籠も、苔むしてるのも、計算尽く、借景の一部ですな。
春は桜やツツジ、夏は緑、秋は紅葉がキレイでしょうね。
1つ1つの木に番号つけて管理してる、
元の姿を残したり、元の姿に戻したり、相当な努力&費用が掛かりますね・・・。
土蔵は外から(内部の見学不可)。
ついでに、旧朝倉家住宅に隣接した猿楽塚&猿楽神社。
こんもりした山が古墳の猿楽塚、その上に建っているのが猿楽神社。