ムルマンスク便り

-夏の完全白夜、冬のオーロラ- ロシア連邦北西部にあり北極圏最大都市ムルマンスク市(ムールマンスク)の現地情報をお届け。

モスクワ⇔ムルマンスク1965kmの旅(24)

2008-02-15 03:57:21 | ムルマンスク⇔モスクワ 1965kmの旅
この日の晩は、トレチャコフ美術館に行ってまいりました。前出の通りトレチャコフ美術館は4つありますが、今回行きましたのは地下鉄オクチャーブリスカヤ駅の近くの美術館です。I先生が最も愛するロシアの画家、イワン・シーシキン(Иван Шишкин)の特別展がちょうど開催されていたので観に行ったのです。
注)シーチキンではありません、シーシキンです。間違えるとロシア人に鼻で笑われます。

シーシキンは幼少から大自然をこよなく愛し、十代の頃から独学で絵画を学び研究しました。森林の中の、特に針葉樹林の風景を好んで描き続けました。
20代になって絵画学校に通いますが、彼の驚くべき緻密繊細な画法と写真と見紛う完璧な作品は、当時の絵画芸術界に大きな衝撃を与えました。

シーシキンの作品で有名なのは、ウートロ・サスノーヴォム・レスー(Утро в сосновом лесу、松林の朝という意味)。別名チェトゥーレ・メドヴェージャ(Четыре медведя、4匹の熊という意味)とも呼ばれます。朝シーシキンが森に顔を出すと、親子と思しき4匹の熊が何か楽しくじゃれているような光景に遭遇した、というような作品です。

晩年になればなるほど、上記のような森の中でのハプニングエピソード的な作品を遺しているように思えました。

ロシアを代表するこの巨匠の作品は、現在でもデザインの世界を志す人々にとって、最高最良の手本となり続けています。

そしてこの巨匠の作品は、ロシア国内だけでなく世界中の人々に愛され続けています。
(つづく)