ウクライナ随一の世界性文化博物館を訪れました。
ハリコフ医学アカデミーの性医学・精神医学主任であり、医学博士でもあった、故ヴァレンティン・クリシュタリ教授の力強いイニシアチブで、1999年に創設されました。なんと今年で10周年です。
教授曰く、
「パートナー同士で分かち合う性の文化や認識の低さが、
離婚や家族との諍い、プライベートライフの不和、
ひいては心身病の因となっていることは、珍しくない。」
意識知識向上のために創設されたんですね。なるほど
館内には、9フロアに数百点もの絵画やデッサン、骨董品、彫刻、イラスト、写真など、様々な時代や地域の芸術品が展示されています。
うち7フロアには、諸外国からもたらされた性芸術品が展示されています。その諸外国とは、アフリカ、ギリシャ、エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、そして日本もあります。
心身の変化が著しく多感な日々を過ごす青少年のために、性行動の疑問を解剖学、生理学、精神学、そして医学の見地から回答するフロアもあります。
残りの1フロアには、サドマゾヒズム他に代表される偏重した性行動を反映した展示があります。
※あと、売店もあり。
筆者が訪れた日は、10名前後のツアー客が訪れて、黒いナイトドレスみたいな服を着た女性館長(?)のユーモアを交えた詳しい説明に聞き入っていました。この博物館は16歳から入場可能ですが、年配者も多く入場していました。個人で見学も可能、数人集まればガイドしてくれます(1~1.5時間くらい)。
なぜ、
古代ギリシャでは官能が神聖な段階にまで高められたのに、
中世では官能が罪深いものだと見做されたのか。
なぜ戦時、
古代ギリシャ人は妻に大理石製の裸像を残し、
十字軍は妻に金属製の貞操帯をつけさせたのか。
なぜ、
プラトンとアリストテレスは官能の世界に耽溺したのに、
昨今の哲学者はこれに興味を示さないのか。
答えはみな、この博物館で知ることが出来ます。
***
日本人の多くは、ウクライナにある秘法館だ、と想像すると思います。
筆者は行ったことないので詳しく比較できませんが、この記事を書くために公式HPは一応見てきました。
日本が誇る秘法館は、感じからして、娯楽テイストが強そうですね。勿論学べるのでしょうが、アミューズメントパークのような気がします。
ハリコフの性文化博物館の方は、ガッツリ学ぶ目的で作られているため、各展示の説明文(ロシア語)がやたら多く長いです。すべてを読んで理解しようとしたら、開館から閉館まで見学する必要があるのではないか?と思わせるくらいです。正に「博物館」です。
なので、秘法館と同じなんだ~、みたいなノリで行くと少々ガッカリするかもしれません。(読むのがキツイ方は、展示物だけ見て行くのがいいです。)
残念ながらクリシュタリ教授は昨年亡くなりましたが、もし日本の秘法館を見たら、腰抜かしていたかもしれませんね。
[所在地]ул.Мироносицкая, 81а
[電話]700-5002, 715-6315
[営業時間]11:00-19:00
[交通]地下鉄Унiверситет(露:Университет)下車徒歩10分
[料金]15グリヴナ。撮影不可・・・・(見つかったら罰金100グリヴナ)。
ハリコフ医学アカデミーの性医学・精神医学主任であり、医学博士でもあった、故ヴァレンティン・クリシュタリ教授の力強いイニシアチブで、1999年に創設されました。なんと今年で10周年です。
教授曰く、
「パートナー同士で分かち合う性の文化や認識の低さが、
離婚や家族との諍い、プライベートライフの不和、
ひいては心身病の因となっていることは、珍しくない。」
意識知識向上のために創設されたんですね。なるほど
館内には、9フロアに数百点もの絵画やデッサン、骨董品、彫刻、イラスト、写真など、様々な時代や地域の芸術品が展示されています。
うち7フロアには、諸外国からもたらされた性芸術品が展示されています。その諸外国とは、アフリカ、ギリシャ、エジプト、ヨーロッパ、インド、中国、そして日本もあります。
心身の変化が著しく多感な日々を過ごす青少年のために、性行動の疑問を解剖学、生理学、精神学、そして医学の見地から回答するフロアもあります。
残りの1フロアには、サドマゾヒズム他に代表される偏重した性行動を反映した展示があります。
※あと、売店もあり。
筆者が訪れた日は、10名前後のツアー客が訪れて、黒いナイトドレスみたいな服を着た女性館長(?)のユーモアを交えた詳しい説明に聞き入っていました。この博物館は16歳から入場可能ですが、年配者も多く入場していました。個人で見学も可能、数人集まればガイドしてくれます(1~1.5時間くらい)。
なぜ、
古代ギリシャでは官能が神聖な段階にまで高められたのに、
中世では官能が罪深いものだと見做されたのか。
なぜ戦時、
古代ギリシャ人は妻に大理石製の裸像を残し、
十字軍は妻に金属製の貞操帯をつけさせたのか。
なぜ、
プラトンとアリストテレスは官能の世界に耽溺したのに、
昨今の哲学者はこれに興味を示さないのか。
答えはみな、この博物館で知ることが出来ます。
***
日本人の多くは、ウクライナにある秘法館だ、と想像すると思います。
筆者は行ったことないので詳しく比較できませんが、この記事を書くために公式HPは一応見てきました。
日本が誇る秘法館は、感じからして、娯楽テイストが強そうですね。勿論学べるのでしょうが、アミューズメントパークのような気がします。
ハリコフの性文化博物館の方は、ガッツリ学ぶ目的で作られているため、各展示の説明文(ロシア語)がやたら多く長いです。すべてを読んで理解しようとしたら、開館から閉館まで見学する必要があるのではないか?と思わせるくらいです。正に「博物館」です。
なので、秘法館と同じなんだ~、みたいなノリで行くと少々ガッカリするかもしれません。(読むのがキツイ方は、展示物だけ見て行くのがいいです。)
残念ながらクリシュタリ教授は昨年亡くなりましたが、もし日本の秘法館を見たら、腰抜かしていたかもしれませんね。
[所在地]ул.Мироносицкая, 81а
[電話]700-5002, 715-6315
[営業時間]11:00-19:00
[交通]地下鉄Унiверситет(露:Университет)下車徒歩10分
[料金]15グリヴナ。撮影不可・・・・(見つかったら罰金100グリヴナ)。