イコンのもとに


在宅介護16年が終了後、やっと自分のために生きられる。イコンも描いてます。ブログは書いたり書かなかったり、気分で。

日本には日本の

2012年12月16日 | イコン

今朝の日曜美術館は「円空」でした。

急ぎの家事をしながらでしたので
ちょこちょこ見ていただけなのですが

アレックス・カーがすばらしいことを言っていましたね。

山に囲まれたこの日本の自然

空や海や雨や森が

日本人の美意識を作ってきた…って

当たり前のことなんですが
案外意識していないものなんです。

イコンの教室で私は日本の金沢や京都で打たれた純金箔を使っていましたが
先生はずっと「イタリアの金箔はこんなんじゃないのよ。こんなにペラペラしてないの」と言っていました。
「こんなんじゃイコンにはならない」とも言いました。
私は「ここは日本でイタリアではありません」と言いたかったのですが、言わずに辞めました。

日本の金箔があそこまで薄くなったのには
日本人の環境の理由がちゃんとあります。

先生はご存じないようでした。

イタリアと同じような絵を描きたければイタリアで描けばいい。

私は日本で描きたいので、日本人の長年使ってきた素材を使うべきだろうと思います。

リキテックスが胡粉ジェッソを発売しましたね。

待ってました!と思う反面
実は日本画材の危機をも表しているのだと思いました。

学校の日本画科はアクリル絵具を使っても日本画というのだそうです。

ですから、アクリルメディウムの胡粉ジェッソが出てきたのは当然の結果でしょう。

今朝の円空を見まして、
ますます日本の美術の勉強の必要性を感じました。

日本でのイコンの勉強の強力なバックアップになると思います。

仏画ももう一度、おさらいしなくてはいけないですね。

胡粉ジェッソを使ったイコンもさっそく描いてみようと思います。

 


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