静かにも あをきだふねは 日をこばみ 永遠の子を 産まむと欲す 夢詩香
*今日の歌はわたしの作です。「永遠」は「とこしえ」と読んでください。読めると思いますが、一応。
昨日の歌とは、やはりどこか違うことを感じるでしょう。わたしは情感が深いというより、理論性が強いという感じですね。明快にものを区切り、強く言い放つのが好きだ。
だふねはもちろん、太陽神アポロンの愛を拒んだニンフのことです。昔から、男性の求愛を拒むのは、女性にとっては命がけでした。
簡単にいやだと言ってしまったら、命を狙われる。それどころか、もっとひどい目にあう。求愛を断られるということは、男にとっては男ではないと言われるようなものだからです。だから無理矢理にでも、女が悪いことにして滅ぼさなければ、自分が嫌なものになってしまう。
だから女性は、男を拒む生き方は一切許されてこなかったのです。何もかも、男を中心にして生きてこなければならなかった。女だけで、男とかかわりのない生き方をすることを、男は絶対に許さなかった。そんなことをされれば、女にみんな逃げられるからです。
だが、いつまでもそんなことは通用しない。人間は、馬鹿なことばかりをやってくれば、どういうことになるかということを、深く学ばねばならない。
男の罪の木というものの根元に、延々とくだらない糞を撒き続けて来たら、とうとう大きな赤い実が生り、それが落ちてきた。馬鹿がどういうことになったのかは、ここでは説明しません。もうそろそろ身に染みてくるだろうからです。
女性たちはそろそろ、復讐をするために、動き始めています。それは目に見えないところで、確かに芽を出している。それどころか、気付いてみれば月桂樹の大木のようなものになっているかもしれない。
もういやだと、彼女らは言う。セックスなど、したくないと。生まれてくる子のために、よいことになるセックスでなければ、したくないと。
彼女らは言うのです。セックスを拒否する権利が欲しい。それを、法律で保障してほしい。
もし、男がそれを断れば、とんでもない馬鹿になるのです。