比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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蚕都・・・信州上田市・・・上田蚕種協同組合

2010-05-27 | 信濃の国は 上田・佐久・東信濃
かつて蚕都であった・・・上田市の・・・蚕種協同組合の事務所棟・・・近代化産業遺産です。
1916年建造、上田地区の蚕種生産家が共同出資で作った上田蚕種株式会社。軍需工場を経て1946年復活、1970年上田蚕種協同組合と改称。
画像クリック・・・国登録有形文化財(文化庁)、近代化産業遺産(経済産業省)・・・ヤヤコシイ

静かです。現在は使われていない?一般公開もされていないよう。前庭は八十二銀行の駐車場。現在も協同組合の現役の事務所だそうです(オコジョさんからのコメントで)。

左横、〇〇ストアの駐車場から見た外観。

建物の裏に渡り廊下で繋がった何棟かの建物が。2階建て、空気抜きの小屋根がある建物。検査室、催青室(蛹の孵化時期を一定の条件を与えて揃える)、採卵室など・・・あったようですがくわしくはわかりません。

調べて見ましたがよくわかりません。2003年現在全国で蚕種業者は3社、東南アジア方面の研修生も受け入れているとありましたがどうなってるのでしょう。
上田地区が蚕種生産に適していたのは・・・キョウソ害が少ないことから(温度が低く土壌が乾燥している千曲川の河川近くの桑畑はカイコノウジバエが桑に卵を植えつける環境でない)。
《蛇足》上田が蚕の都であったわけ・・・1889年丸子町に依田社が、つづいて上田に信陽館が、1900年に岡谷から笠原組が上田に常田館(現笠原工業)、1912年鐘紡(米軍接収を経て専売公社に、現在更地に)、1916年上田蚕糸専門学校(現信州大学繊維学部)、文字通り蚕の都であったようです。現在はここ蚕種協同組合と笠原工業の「絹の文化資料館」(近代産業遺産)、旧制上田蚕糸専門学校講堂(国登録有形文化財)にわずかに面影を残しています。

ここのすぐ近くの義兄の家に寄る途中で目に入ったので寄って見ました。そういえばこの前は何回も通ったことがあるのです。気にしていませんでした。義姉はこのスーパーに買物に来るのですが気にもしていないと思います。近くの人はそういうものです。


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