比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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草原の国モンゴル紀行⑰・・・ウランバートル・・・夏の祭典「ナーダム」・・・競馬

2018-11-07 | 道をゆく 台湾・中国・モンゴル
地球を歩く旅人・・・彩風人の写真帳

モンゴルの旅・・・首都ウランバートル(赤い英雄)・・・人口130万人(モンゴル国の人口300万人)。
7月11、12、13日はモンゴル国の祝祭日「夏の祭典ナーダム」。
太陽の恵みを受ける夏、太古から大地の神と先祖の霊に捧げるモンゴル高原の民族の祭り・・・2010年ユネスコ無形文化遺産登録。
ウランバートルで行われる国の祭典とともに各地方の県、郡、市などでも行われる全国的な祭典です。。ナーダムでのメインイベントは相撲、弓射、競馬です。
ちなみに7月11日は革命記念日・・・1921年7月11日・・・モンゴルの支配者であった中国の清王朝が辛亥革命で滅亡後、あとを継いだ中華民国軍の進駐、ロシア革命で敗残し流れてきた白軍を人民義勇軍が駆逐してモンゴルが活仏ボクト・ハーンを立てて実質的に独立した日・・・です。

ナーダム」のメイン競技「競馬」です。スタジアムから離れた大草原で行われます。
競技者は6歳から12歳までの子ども。距離は馬の年齢別に15㎞から30㎞。わたしたちが見ている日本における競馬の距離は日本ダービーで2400m。天皇賞で3200m、ステイーヤーズステークスで3600m、中山大障害で4100mです。モンゴル競馬の距離は桁が違います。陸上競技でいえばスプリント系とマラソン系の違いです。

馬はモンゴル人の体の一部です。



走るとき左右の足が互い違いで出るのがモンゴル馬の特徴のようです。


※撮影日は2017年7月11日。
★モンゴル馬・・・体高125~145㎝(肩まで)、体重350~400kg、現在見られるサラブレッドなどの西洋馬がおよそ体高160㎝。450~500㎏であるからずいぶん小さい。短足胴長、粗食に耐える、X脚、蹄外向き、蹄固く蹄鉄不要、スプリント系ではなく長距離系、側対歩で走る。
★日本の在来馬は古墳時代の4世紀後半から5世紀に中国の漢、朝鮮半島経由で渡来したモンゴル馬がルーツとされます。 伝来の時期については2~3世紀という説もあります。その血を引く現存の在来馬・・・道産子、木曽馬、野間馬、対馬馬、御崎馬、トカラ馬、宮古馬。与那国馬の8種。
★モンゴル帝国時代、馬は機動兵器でした。五万の騎馬隊には五十万の馬を替え馬に連れて行きました。羊、山羊は食料として、牛、ラクダは兵站物資輸送用に連れて行きます。モンゴル帝国の侵略大遠征は遊牧民の移動そのものであったようです。

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