比企の丘

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満蒙の国・・・崩壊のあとに・・・映画「望郷の鐘」を見に行きました

2015-01-31 | 語るべき責任 満蒙開拓とは何だったのか
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1月31日、川越市民会館ーやまぶきホールに映画を見に行きました。

映画「望郷の鐘」の内容はクリック

-舞台挨拶-
山田火砂子さん・・・監督、エクゼクティヴプロデューサー、脚本、現代プロダクション代表。

中国人マーメイ役を演じた磯村みどりさん・・・かつて小林千登勢、日野麻子と並んでNHK3人娘といわれた美人女優さん。

音楽を担当した後藤やす子さん(シンガー名・朱花)。主題歌『僕たちは忘れない』の作詞・作曲。

山本慈昭師の長女(子ども時代)を演じた上野神楽ちゃん。

花束贈呈。

川越市民会館やまぶきホール・・・500席はほぼ満員でした。

ホールを出ると、すぐ近くに小江戸川越のシンボル・・・時の鐘


映画「望郷の鐘」・・・美しい信州の伊那の谷、阿智郷長岳寺の梵鐘「望郷の鐘」が鳴らされるシーンから映画は始まります。
村びとが大きな希望を持って渡満していきます。やがて敗戦、逃避行がはじまります。満蒙開拓団阿智郷1071人、生きて日本に帰ったもの42人、うち山本さんとともに渡満した国民学校の生徒51人のうち帰還者は6人。山本さんは異国の地に残った子どもたちを追い求めます。
満蒙開拓とはなんだったか・・・満州国という国を作って国策として入植活動を進めた国が国民を騙したのか。国民が騙されたのか。入植した側と入植された側、敗戦後の逃避行の悲劇はここからはじまります。映画では逃避行のキツイ描写は避けています。
満州事変が起きて、日中戦争にはまり込んで、太平洋戦争に進んでいった。歴史にifはないが、日本が満州国を作らなかったら。
映画のラスト近く、山本さんと再会した娘さんが信州最南の天龍村の平岡ダムの畔、中国人捕虜慰霊碑の前でジャガイモを食べるシーンがあります。ここでは中国本土華北から連行されてきた880人の中国人捕虜が強制労働、うち死者62人、失明など40人の犠牲者が出ています。

わたしたちが知らないもう70年以上前の満蒙開拓の悲劇からわたしたちは何を学べばイイのか・・・次の世代にこの歴史をどう正しく伝えていくか。

※写真1枚目、9枚目は映画パンフレットから。ほかはポケットカメラLUMIX TZ40 フラッシュなし、シャッター音なしで。無断使用、無断撮影ですが映画PRのためですからご容赦ください。

※コメント欄オープン。


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