・・・彩風人の写真帳・・・
2016年ネパール紀行・・・の最終章、ネパールの首都。世界文化遺産・・・カトマンドゥに戻ってきました。
旅の最後はネパール最大のヒンドゥー教の聖地・・・「パシュバティナート」。
「パシュパティ」・・・はヒンドゥー教の三大神のひとりシヴァの神の化身「金の角を持つ鹿」、「ナート」はご主人、神。
「聖なる河ガンジス」の支流、「聖なる河バクマティ川」の畔に立つパシュパティ寺院はネパール最大のヒンドゥー教の寺院であり巡礼の訪れる聖地、インド亜大陸にある世界の四大シヴァ寺院の一つ。
聖なる川に沿って6台の火葬場(アルエガート)があり、ここで火葬された輪廻転生を信じる死者の遺灰は「聖なる河バクマティ」に流される。その傍らには沐浴場があり、洗濯場があり、お供物を食べる猿がいる・・・聖地であり信仰の場ですのでリアルな写真は割愛しました。
※撮影は2016年12月。
※いつのまにか長々と彩風人の旅した「ネパールの旅」を38回にわたりブログネタにしてしまいました。何故・・・山国信州生まれのわたしにとって雪に抱かれたヒマラヤの山々に対する憧憬・・・そのもの・・・かな?。
写真提供の彩風人さんは写真は素人、デジイチのカメラは最近買ったものFUJIFIRM X-T10、それとポケットコンデジCanon PowerShot G7Xの2本立て、1000枚を超えるカットを提供してもらいました。写真説明文は数冊の本、ネット情報を参考に私が書き込みました。間違いがあるかもしれません。表記はカトマンズ→カトマンドゥ、ヒンズー―→ヒンドゥー、フェワ湖→セワ湖などに統一しています。山の名前、高さはできるだけ記しました。
《参考にした本》
地球の歩き方「ネパールとヒマラヤトレッキング」(ダイヤモンド社2016年刊)
萩野矢慶記写真集「ネパール微笑みの風」(東方出版2000年刊)
石井博編「アジア読本ネパール」(河出書房新社1997年刊)
※ここでネパールとは・・・地理、歴史、公民について
ネパールは東西8850㎞、南北145~245㎞、日本本島の半分くらい。標高は20m~8845m、北緯25度前後、日本でいえば小笠原列島、亜熱帯、猛獣のいるジャングルから永久凍土のヒマラヤまで。何百万年も前にインド亜大陸とユーラシア大陸は離れていたのがガチャンとくっついたといわれます。ヒマラヤの高峰やチベット高原は海の底だったのがもり上がって・・・よくワカリマセン。お釈迦様の生れた紀元前、諸王国が群拠、13世紀にようやくマッラ王朝(ネワール族)が台頭してカトマンドゥ盆地を支配。ネパールの語源です。18世紀にゴルカ王朝シャワ王(山地ヒンドゥ教族)が全土的に支配、1841年イギリス東インド会社軍とのグルカ戦争・・・敗戦、領土一部割譲、英国駐在官の駐在、半植民地に。1846年王宮虐殺事件、ラナ一族による専制政治開始。1951年第二次世界大戦終了とともに半植民地から脱却、王政復古、鎖国解除。1955年国連加盟、1990年新憲法制定、立憲君主制に、2006年国教のヒンドゥー教を廃止して世俗国家に、2008年王制廃止、連邦民主共和国に。
ネパールは「36のジャードの花が咲く」といわれるが・・・どうしてもワカラナイ、言語的には大きく分けてインド・アーリア語系、ビルマ・チベット語系、細かく分けると20数言語。人種的にもコーカサス系、モンゴロイド系と複雑。そしてほとんがカーストではなく農業で生計を立てている。カースト最高位のバラモンでも街頭で占いをしている人も。異カースト間の結婚もまれにあるらしい。ジャードの構成比はバルパティ・ヒンドゥ(山地ヒンドゥ教族)が50%弱、その言語がネパール語として公用語になっている(80%普及)。宗教はヒンドゥ教が80.9%、仏教が10.8%、イスラム教4.3%、土着宗教、先祖崇拝、アニミズム、シャーマニズムも生活習慣から重複、ヒンドゥ教と仏教を使い分けていることも。人種、民族、カースト、宗教が混沌の国ネパール。
いまから200年ばかり前に一部族が興した中央政権が王族を世襲、数十年前に近代国家に様変わりして、数年前に民主共和国になった国。近代化、民主化への流れの中にマオイストと呼ばれる集団の果たした動きが大きい。1996年統一戦線が突き付けた要求は・・・王政の廃止、新憲法の制定、軍の文民統制、ヒンドゥー国教の廃止、カーストによる差別廃止・・・などアタリマエの近代化への要求だった。アタリマエの要求を民衆が支持し世襲王族は崩壊した。
民主国家としてこれからどう変化していくのだろう。
『ネパール紀行』・・・長々とご愛読ありがとうございました。
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