出かけたら書店をのぞくのが大好きで、先日は、津田沼駅前の丸善書店の3階にいきました、ここはすごい、アイヌ民族の歴史・伝統・文化にの本は?と思ったら10冊以上ありました。なかなか、こうした専門書や郷土、地域関連の書は少ないのですが、ここはいいです。
この本は、船橋駅前の本屋さんでたまたま見つけました。直木賞受賞作ということと、何年間たち、新書版で安かったので衝動買いです。
最後まで一気に読ませる本です。
藩の派閥抗争の加わらない主人公が、幼なじみで殿様の寵愛する女性をかばい、誤解をとくこともなく、10年の期間切腹を猶予され、藩史をまとめ、その間村人のためにも力を尽すというストーリーですが、息子やその恋人のためには、断固藩の黒幕と対決するという痛快さもあります。
わたしは、不条理と真正面からたたかうべきだとも思いますが、女性、農民、家族のためにはスジを曲げず最後まで貫く姿勢に共感を覚えました。