JCP市原時夫です

千葉県房総の睦沢町から、政治・経済・歴史・オペラ・うたごえを考えるgabuku@m12.alpha-net.ne.jp

脱ナショナリズムの視点から安重根の思想を語る

2013年12月10日 | Weblog

今日の「赤旗」に安重根の「東洋平和」論について歴史教育者協議会常任委員の米山宏史さんが書いています。
 米山氏は「韓国のナショナリズムの象徴である安重根は、実は『東洋平和論』東アジアの平和と共同という普遍的な価値を提起し脱ナショナリズムの先見性おも示していたといえよう。」と書かれています。
 安重根は、「日本では伊藤博文を射殺したテロリスト、韓国では祖国の独立防衛に命をかけた民族の英雄という対照的な評価を得ている人物である。」と書いています。
 そして、思想家とし脱ナショナリズムの先見を示した人物として紹介されています。
 
 また、愛知宗教者九条の会 発行の「仁の人、義の人、信の人 安重根」では、カトリックの熱心な信者としての側面から「愛国心からとはいえ、あやまったことをしたと悔い良心をととのえて告解し」と氏の心の内を紹介しています。
 また、「私は朝鮮独立義勇軍の参謀中将である。・・・・・これは朝鮮対日本の戦争の一環である」と彼は終始主張しました。と書いています。

 「東学農民戦争と日本」高文研 では、東学農民軍を主力として、朝鮮での抗日闘争とう側面と、「「韓国最初の民主革命運動」だった「反帝反封建の先駆的運動」だったと歴史が見直され定着しています。」綱領教室第一巻 志位和夫。
 など韓国史を見る新たな視点が次々と提起されています。
 
 私は、日本による韓国への植民支配の事実を率直に冷静に見つめること。植民地支配が韓国の自主的な民主主義運動の芽をを削いだこと、朝鮮半島分断の原因の一つになったこと。韓国の民主化が極めて遅れ、韓国の人々による「過去の負の清算」を克服する(東学農民戦争と日本)過程にあることなど、韓国の民主主義の問題も含んでいることなど感じています。

 米山さん「赤旗」の記事は、「日韓両国民が過去の歴史事実を正確に理解すること」と述べていますが、その位置づけから、安重根の思想を脱ナショナリズムと位置づけていることは、日韓両国民の共通の土台となりうる、材料として重要だと感じます。

ごり押しで作っておいて、今度は2者択一で金を出せとは 東千葉メディカルセンター

2013年12月08日 | Weblog
 来年開院予定の「東千葉メディカルセンター」に対し、千葉県が周辺15市町村に財政支援を求めている件について、4日付けの「千葉日報」は、前向きが2団体、無回答が11団体、未提出が2団体と報道しています。
 もともと、この計画は、県立東金病院をつぶして、新たな病院建設は地域自治体の責任でということ。長生病院など地域の総合病院を衛星病院としての扱いにするなど、とても、地域住民のためになる計画ではなく、反対の声が上がっていたものです。
 しかも、当初から財政的な問題も指摘されていましたが、県はごり押しですすめていました。
 こともあろうに、勝手に作っておいて、運営主体でもない周辺自治体に、金を出せとは、あきれるばかりです。
 しかも、財政支援を求める文書は、定額か、利用率かの2拓のどちらか選択せよというもので、この傲慢さにはあきれるばかりです。
 わたしは、長生郡市にとって、大事なのは自治体病院である長生病院の救急・小児・産婦人科などの充実であり、ここにこそ力を注ぐべきと主張してきました。
 19日の議会一般質問でも行う予定です。

安倍内閣をさらに追い詰め、秘密保護法必ず撤廃へ

2013年12月08日 | Weblog


 多数の声に焦り、強行採決に持ち込んだ自公政権、賛成討論の自民、反対討論の日本共産党のまさに「自共」対決そのものでした。
 日本国民の民主主義への巨大なエネルギーが広がり、さらなる運動への力になりました。
秘密保護法は成立しましたが、安倍政権は憲法にもとづく国民の権利に対して決定的な背信行為を行い、政権の存立が問われると思います。
 そして、撤廃へ新たなたたかいに頑張る決意です。


今日の「赤旗」での志位和夫委員長のよびかけです。

今日をスタートに新たなたたかいを
 秘密保護法の成立強行を受け、6日深夜に開かれた日本共産党国会議員団総会での志位和夫委員長の発言は次の通りです。

成立強行受け 志位委員長よびかけ
国民多数の声を踏みつけにした採決強行に抗議する
 
みなさん、深夜までごくろうさまです。
 まず、私は、今日、1万5千人もの方々が、「採決をするな」、「廃案にしろ」と国会に駆けつけた、その声に耳を傾けることなく、またこれだけの国民世論-国民多数の反対の声、国民の圧倒的多数の慎重審議をという声を踏みにじって、政府・与党が、秘密保護法案の採決を強行したことに、みなさんとともに満身の怒りを込めて抗議するものです。(「そうだ」の声、拍手)

「自共対決」国会を象徴する光景-国民の声を体してたたかいぬいた 私も、議員傍聴席で、法案の討論と採決の一部始終をみておりましたが、賛成討論を行ったのは自民党の議員、反
対討論を行ったのは日本共産党の仁比聡平議員ただ一人「自共対決」国会を象徴するような光景だったと思います。(「そうだ」の声、拍手) 衆参の議員団として、この希代の悪法に対して、国民の声を体して、立派にたたかいぬいたということを確認できると思います。(「よし」の声、拍手)
今日を新たなスタートに、秘密保護法撤廃のたたかいに立ち上がろう 私は、このたたかいは、こ
れで終わるものではない (「そうだ」の声)、今日を新たなスタートにして、新しいたたかいに臨もうではないかということを言いたいと思います。(拍手)
 どんなに与党が多数であったとしても、憲法違反の法律というのは、つくってはなりません。そして今度の秘密保護法というのは、仁比議員も反対討論で述べたように、日本国憲法に明記された国民主権、基本的人権、平和主義をことごとくじゅうりんする違憲立法であります。
 ですから、この法律ばかりは、通ったから仕方がないではすみません。むざむざとこの違憲立法によって日本の平和と民主主義が破壊されていくことを、私たちは手をこまねいているわけにはいきません。
 みなさん。今日を新たなスタートにして、秘密保護法撤廃のたたかいに立ち上がろうではありませんか。(「そうだ」の声、大きな拍手)平和と民主主義を求める巨大なエネルギーを日本国民は持っている この悪法は、撤廃するしか解決の方法はありません。そして私は、国民多数の声も、この悪法はなくそうということに必ずなっていくと思います。この法律がつくりだす暗黒社会など、だれも望んではおりません。ですから、国民多数がこの法律はいらない、なくそう、こうした大きな声が広がることになることは間違いないと思います。
 私は、今度のだたかいを通じて、日本の未来への希望を感じました。短期間に、これだけの人々が反対の声をあげた、これは平和と民主主義を求める巨大なエネルギーを日本国民が持っていることを、証明するものではないでしょうか。
 私たちも、今日、議員面会所で、ずっとデモの隊列の方々とシュプレヒコールでエールの交換をしましたが驚いたことに、いつもは署名の束を受け取るテーブルに。
 「請願署名を書きたい」といって、多くの人々が次々と詰めかけてくるのです。デモに参加した市民の方々が、その場で署名を書いている。そうした状況がずっと続きました。本当に一般の広い市民
の方々が、日本の民主主義は危ないということで駆けつけて、最後までご自分の思いを署名に託してくれた。こういう光景を見るのは、私にとっても初めてのことでした。私は、本当にこの声にこたえなければならないと思いました。(「そうだ」の声)
 みなさん。大義は国民のだたかいの側にあります。この悪法を必ず撤廃に追い込もうではありませんか。(「よし」、大きな拍手)

安倍政権の終わりが始まった
暴挙は国民と歴史によって裁かれる
 私は、開会の議員団総会で、安倍政権が暴走すれば、その一つひとつが自らの墓穴を掘ることになる、自らの基盤を掘り崩すことになる、こういいましたけれども、今回のこの強行劇というのは、安倍政権の終わりが始まった、ということになると思います。
 必ずこの暴挙は、国民と歴史によって裁かれる。その日が必ずやってくる。
 みなさん、たたかいはこれからです(「よし」の声)。この悪法の撤廃に向けて、頑張りぬこうではありませんか。 (「よし」の声、大きな拍手) 以上をもって、私の発言といたします。頑張りましょう。(「よIし」の声、大きな拍手)

安倍政権終わりの始まり 秘密保護法反対に追い詰められて、採決強行

2013年12月07日 | Weblog


 昨夜、秘密保護法案が、参議院本会議で自民・公明の強行採決で成立しました。
日比谷野外音楽堂では1万5千人が、反対集会をひらくなど、急激に広がる反対世論に追い詰められて、強行につぐ強行での成立です。
 映画人九条の会の高橋邦夫事務局長は「社会の闇を暴くのが映画の醍醐味、自由に企画が認められなくなります。反対の声はもう収まることはない。これからもみなさんと一緒に声を挙げて行きたい」と話しました。
 日本共産党の志位和夫委員長は「今回の協攻撃は安倍政権の『終わりが始まったことだ。国民に追い詰められての暴挙だ』(5)と指摘しています。

自らの生き方を通して、人生を教えてくれた母、86年の生涯に感謝

2013年12月06日 | Weblog
 母が2日に亡くなり、昨日葬儀を終えたところです。
3年入院して、医者からは年内と言われており、覚悟はしていましたが、さすがに、息を引き取った時は、頭が真っ白になり、実の娘の妻も混乱していました。
 母は、美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」の仕事で休みなく働きづめでした。孫の面倒を見ながらも、田んぼ・畑・家の周りと、休んだ所を見たことがない、働きものの女性でした。
 戦争の体験から、平和への思い、家族が仲良く暮らせる世の中へと、自分も加わり、日本共産党員として生涯を終えました。
 突如、加わった私の生き方を理解して援助してくれました。それは小林多喜二のお母さんの姿とダブります。
 自らの生き方を通して、人生を教えてくれた女性として、感謝の重いが溢れています。おかあさんありがとう。

憲法違反の姿が次々露呈、追い詰められ、自民党・公明党が強行採決

2013年12月06日 | Weblog
 一気に広がる国民の反対の声の前に、自民党と公明党が、秘密保護法案を特別委員会で強行採決の暴挙に出ました。
 自民党・公明党の政党そのものの存在が問われる暴挙です。

今日の「赤旗」での志位和夫委員長の会見です。

国民に追い詰められた末の暴挙
志位委員長が会見
 日本共産党の志位和夫委員長は5日、強行採決の直後に国会内で記者会見し、自ら第1委員会室にいたことを述べながら、「動議の声も聞こえなければ、委員長の発言も聞こえないまま、自民、公明の議員が起立して採決をやったと言っている。自公による暴挙は 絶対に認めるわけにはいき 戻し、徹底審議することを
ません」と厳しく抗議しま その上で、委員会に差し戻し、徹底的に審議することを求めていくとのべました。
 志位氏は、審議をするほど反対の声が広かっているとし、「この国民の声を踏みつけにする暴挙であって、認めるわけにはいきません」と述べました。
 また、法案の中身自体が憲法違反とし、「憲法の国民主権、基本的人権、平和主義を、ことごとく踏みつけにする違憲立法だという点からも、この法案は認めるわけにはいきません」と語りました。
 志位氏は安倍政権の変質ではないかと記者団に問われ、「第1次安倍政権のときの。数の暴走”数の暴力”の姿に戻った」と述べ、国民の信頼を急速に失って、政権の投げ出しにつなかったと指摘しました。その上で「今回の強行劇は、安倍政権の終わりが始まっ
たということだ」と強調。自公の暴挙について「安倍政権の強さの表れではなく、弱さの表れだ。国民にまともに説明する言葉をもっていない。国民に追い詰められての暴挙だ」と述べました。

国内空前の反対の声、海外のジャーナリズムも

2013年12月05日 | Weblog


空前の国内の反対運動だけでなく、海外ジャーナリストからも反対の声が広がってる。秘密保護法、自民・公明の与党の強行に、これまで、すり寄っていた、維新やみんなの党も「強行を許すな」で7野党が一致し、声をあげています。

 今日の「赤旗」から。
  【ワシントン=洞口昇幸】
 「日本の秘密保護法はジャーナリストをテロリストに変える」。経済・金融情報を配信する米ブルー・ムバーグ(電子版)は2日、自民党の石破茂幹事長の発言も紹介し、市民のデモを「テロ」扱いする同法案の強行成立を狙う安倍政権を批判するコラム記事を掲載しました。
 記事は、石破氏が法案反対のデモを「テロ行為」になぞらえた発言について、「私のように法案に疑問を持つ人たちに腹黒い警告を発した」と解説しています。
  「もし私が官僚とビールを秘密保護法案米経済メディアが安倍政権批判飲みながら不適切な質問をすれば、手錠をかけられてしまうのか」と、政府の都合で「秘密」が指定され、ジャーナリストも取り締まり対象とする法案の問題点を指摘。戦前、戦中の弾圧法だった治安維持法や、人権侵害との批判が強い米国の愛国者法に共通するとしています。
 記事は、日本国内の現役記者らが法案反対を表明したことや、最新の世論調査で安倍政権の支持率が50%を下回ったことを紹介。「安倍政権を止めるのはテロリスト…失礼、ずばりと意見を述べる国民次第だ」と結んでいます。

反対デモもテロ指定! 坂本龍一氏・大友良英氏ら反対表明 

2013年12月03日 | Weblog


 自民党の石破幹事長の市民デモを「テロ行為」との位置づけは、もう、憲法違反も違反、世界の民主主義の流れを全く無視する、驚くべきものです。
 石破氏は、彼劇的に広がる反対世論に恐れをなしていることの現れですし、ますます秘密保護法案の危険性を証明したものです。

 芸術家団体も次々と反対表明をされています。今日の「赤旗」です。

創造的な営み損なう
芸術家らが廃案要求
  「特定秘密保護法案忙反対する音楽・美術・演劇・映像・出版など表現に関わる人の会」(表現人の会)が2日、立ちあげられ、「『特定秘密保護法案』に反対する声明」を発表しました。同日午後4時現在、大友良英(音楽家)、後藤正文(ミュージシャン)、坂本龍一(音楽家)、奈良美智(美術家)、ピーター・バラカン(ブロードキャスター)、村上龍(作家)の各氏ら28人の発起人代表をはじめ、91人が発起人に名を連ねています。
 声明は、秘密保護法案が「平和で民主的な社会を基盤として成り立つ、音楽・芸能、美術、文学、映画、写真などの創造的な営みや、出版・報道・放送など、さまざまな表現活動の自由を損なうもの」だと指摘。衆議院での強行採決に強く抗議し、すみやかに廃案とするよう、すべての国会議員に求めています。

日本と世界の過去・現在・未来を知る絶好の書 

2013年12月01日 | Weblog

古典教室(第2巻)『空想から科学へ』不破哲三著 新日本出版

 変革者の立場で、過去現在未来を知る絶好の一冊
 不破哲三さんから学んだことの一つは、常に問題意識を持ち続けていることが大切ということです。不破哲三さんはものすごい数の問題意識を常に、頭の中に持っているということがわかります。そして、それが何かの瞬間に一つの流れとなって解明されるのではないでしょうか。たとえば野党外交などで、外国に行った時など、そこの書店など「これは、自分の問題意識に関連した書籍ではないか」と意識化されるのだと思います。そうして関連図書を購入した話はよく出てきます。
 この『空想から科学へ』でもそうですが、マルクルやエンゲルス、レーニンなどの著作を紹介する場合にも、単なる解説ではなく、現在の理論的到達点に立って実践的・変革の立場で、その著作の弱点も含めて解明されています。
 不破さんはマルクスを学ぶにもその歴史の中で読むということを、なんども強調されています。これは、日本共産党の92年をつらぬく、反戦・平和、国民の苦難の解決のために不屈にたたかってき不動の立場と共に、理論活動や不破哲三さんの理論活動の発展についても言えることだとおもいます。
 この「空想から科学へ」の講座でも、マルクスやエンゲルスの理論的な発展の中で、深めているところが他の解説書にはない魅力的で、世界の過去と現在と未来を見る上での確かな見方を示してくれています。
 もう一つは、不破哲三さんの特徴ですが、日本の歴史と現代と未来に創造的に発展・適用して生きた、解説になっているということです。
 日本社会とは日本人とはという私の問題意識に、まさに応えてくれている、魅力的な本です。
加藤周一氏は日本文化の特質として、外国の文化をそのまま取り入れず、日本的に変化させるという考え方を示し、結果、キリスト教とマルクス主義は多数とならないという意味のことを書かれています。この加藤氏の立場に立ったとしても、不破哲三さんが次々発展的に解明している、マルクス主義(日本共産党は科学的社会主義としている)は、加藤氏の指摘という点から言えば、意識的に日本社会に発展的に適用していることがわかり、多数者革命への現実的な展望を開いていると思います。