小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

北国街道 小諸宿の吊し雛、お人形さんめぐり 

2012年03月03日 | 伝統工芸・展示会
冬場での開催なので、これまでは、なかなか、見に行かれなかったが、大変、情緒があって、よろしい。娘が小さい頃は、お雛様を飾って、お祝いしたものだが、今や、納戸の肥やしになってしまった。「雛の吊し飾り」のいわれは、パンフレットによれば、江戸時代から、桃の節句に、ひな壇の両脇に、端布で作ったぬいぐるみを吊す風習が、中山道から北国街道を通じて、小諸宿へ、人と馬の背を通して、運ばれてきたらしい。普段見ることの出来ない江戸時代からの享保雛や、家々の旧い雛人形を、店先に、一斉に飾って、見物人に、眺めて貰うという一種の町おこしのイベントでもあるが、歴史を学ぶだけではなくて、昔の人が、「吊し雛」に託した思いに、想いを馳せるのも又、一興である。ほんまち町屋館の2階で説明に当たってくれた方によれば、何でも、昔は、「人生50年」で、女性は、一歩へりくだって、「49個の吊し雛」を、決められた順番で、飾り付けたらしい。子供の成長を願う親の深い愛情が吊し雛の縮緬の端布にも、よく表れていて、郷土の文化財としての価値も十分愉しめる。桃には、邪気を払い、延命長寿を期し、多産の象徴とされ、俵ねずみは、金運、亀は、長寿、柿は、滋養、医者いらず、羽子板は、厄をはね除け、雀は、食に恵まれ、達磨は、福を呼び、竹は、生命力に富み、巾着は、お金に苦労せず、フクロウは、不苦労、犬は、安産、猿は、厄が去る、等、三角、蛤、人参、座布団、太鼓、梅、三番叟、松、唐辛子、大根、糸巻き、ほうずき、蝶、枕、金目鯛、草草履、うさぎ、鳩、それぞれの謂われがあるそうである。わら馬パレードも、3月3日に行われる予定である。一度は、是非、見られることをお薦めしたい。モビールもよいが、吊し雛も、作ってみたくなった。

小諸ほんまち町屋館HP: 3月4日まで、
http://www.machiyakan.com/