女房殿の実家である農家は、朝霞で、大和芋を作っていて、私達が結婚した頃には、一寸、福王の地下足袋などを履いて、恰好だけは一人前で、手伝いにも行ったものであるが、土が軟らかいと言っても、結構、真っ直ぐ、引き抜くのは、なかなか、難しかったのを、今でも、覚えている。そのネバネバが、身体に良く、中国では、乾燥長芋は、糖尿病の漢方薬にも使用されているそうである。整腸作用や、栄養バランスなど、結構、良く、血糖値も下げるらしい。小さいものを買ってきて、摺りおろすのであるが、皮を剥くと、自然に、白い色の芋が顔を出し、只、摺るだけであるのに、どういう訳か、初めの部分と最後の部分が、茶色のままで、結局、摺りおろし後は、茶色と白のブレンドになってしまった。それでも、だし汁を注ぎ、卵をかき混ぜ、ごまかしに、醤油を入れ、更に、お酢の代わりに、少量のポン酢を入れたところ、完全に、茶色と化してしまった。(味は、非常に、良いのであるが、、、、。)本来であれば、蕎麦にしたいところだが、たまたま、冷凍庫に、うどんが残っていたので、急遽、緑色の青物として、ブロッコリーを入れて、きざみ海苔を載せて、生卵を落として、取りあえず、とろろ芋うどんの完成である。切り干し大根煮を、添えて、食することとした。味は、なかなか、良かったものの、どうも、味覚よりも、色目が、美的感覚が、満足できず、一寸、残念である。毎度のことだが、まあ、男の手料理だから、良しとするか?旨ければ、それで良しとするか?相変わらず、困った根性である。