「聖地巡礼」等というと、イスラム教徒が、何とも、目くじらを立てるのではないかと、心配してしまうが、どうやら、そうではないらしい。我々の世代では、鉄腕アトム程度のアニメで、どちらかといえば、せいぜい、活字中心の「少年」や、「少年画報」、妥協しても、「少年サンデー」や、「少年マガジン」といった漫画「本」世代である。従って、昨今、人気を得ていると称されるところのラブ・コメディー・アニメは、とんと、関心がない。そんな中、何でも、アニメの背景の景色に、地方の名所などが、細密な映像として使用されたり、地方産品が、チャラクターにより、紹介されたりして、一部のファンが、その地方を、大挙、遠方から、突然、旅行訪問してきて、アニメの中で、取り上げられた「架空の祭り」までも、実際、現実的に、実施されたところ、数多くの若い観光客で、賑わったそうである。何とも、ここまで来ると、恐れ入る次第である。恐るべきアニメ効果というか、オタク文化なのか、それとも、これも、「Cool Japan」 になってしまうのか?経済的な波及効果も、少なからず、あるようである。もっとも、これを逆手にとって、変に、意図的に、売り込むとやはり、見透かされて、どうも、今一、反応は、企画者の意図とは、一致しないようであるが、、、、、、。何はともあれ、目くじらたてずに、鄙びてしまった街が、商店街が、活性化されれば良いか、それとも、孤高を貫き、志を高く、孤立、沈んで行く道を選ぶべきなのか?難しいところである。確かに、活性化へのきっかけや、ツールには、なるかも知れないが、それを生かすも、殺すも、その街の人々の意識と行動次第ではあろう。今年の夏は、若い、「聖地巡礼」の観光客が、押し寄せるのだろうか?何はともあれ、期待したいところである。フィルム・コミッションも、協力して、町おこし、活性化プロジェクトを立ち上げたらしい。息の長い活動を支援し、見守りたいが、島崎藤村等の意見も聞いてみたいところである。
http://home.catv-yokohama.ne.jp/88/nm-kita/komorokai/index.htm
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