小諸 布引便り

信州の大自然に囲まれて、風を感じ、枝を眺めて、徒然に、社会戯評する日帰り温泉の湯治客です。愛犬の介護が終了しました。

朝霧の中、散歩する

2012年03月19日 | 自然・植物・昆虫
日曜日だというのに、どういう訳か、6時前に、目が覚めてしまった。歳のせいだろうか?まだ、暗いが、うっすらとしていて、窓のカーテンを開けると、白い朝霧が、周りの景色をかき消している。寒気のところに、暖かい空気と雨が、降ったせいだろうか、木々の間に、霧が、漂っていて、幻想的である。野鳥たちが、ギーとか、ヒョロリとか、ピーピーとか、ギャッギャッとか、様々な鳴き声が、聞こえてくる。コジュウカラの群れが、一団となって、餌台めがけて、飛んで行く。大きな苔むしたナラの樹木には、いつものコゲラが、けたたましく、ドリルのように、或いは、コンコンと、立て続けに、幹をつっついている。パラパラと、その樹皮が、数秒おきに、上から、落ちる様が、確認される。真夏の朝霧も、涼しくてよいが、春先のまだ、肌寒い頃の真白な朝霧も、なかなか、水墨画を思わせるようで、一興である。道端の残雪は、夜半の雨のせいだろうか、ほぼ、大半が、溶け出して、残り僅かである。雪は、あればあったで、やっかいだが、溶けてなくなると、今度は、これも、又、何とも、寂しいものである。人間とは、随分、勝手なものであると思う。すっかり、周りの景色が、白い霧に、覆われて、見えなくなってしまった。スッポリと、静かに、自然の中に、包まれてしまった。一時、自然の恵みを満喫することにしよう。