上の子は夏休みの帰省がなかなか上手くタイミングが合わず帰ってきても免許を取るとかで教習所通い。下の子は塾通い。おかげでせっかくの夏休みなのに、両方の親に孫の顔見世興行がほとんどできませんでした。どちらも我慢強いので、不平不満は口には出しませんが、やはり孫の顔をたっぷり見られないのはさびしいことだろうと思います。
せめて写真でも、とデジカメのデータをCDに焼いたのですが、家内の両親の所のパソコンは古い98のためか上手く鑑賞ができませんでした。
そこでデジタルフォトフレームはどうだろう、と思いつきました。こちらでデータを全部入れ込んでおいてセッティングもすませてプレゼントしたら、先方では電源スイッチを入れるだけでいろいろな写真を音楽付きで見ることができます。
思い立ったが吉日、私もまだ触ったことがないため、まずはテストのために先日一つ量販家電店で買ってきました。ちょうど決算時期だったので、サムソンの昨年のモデルがずいぶん安く買えました。ところがこれ、液晶はきれいなのですが、日本語の紙のマニュアルがありません。CDーROMのマニュアルを読んでも、メニューとボタンの説明はあるけれど「やりたいこと」に対して具体的にどうしたらよいのか、がわかりません。ずいぶん不親切です。とりあえずマックにUSBでつないでiPhotoの写真を次から次へと手動で放り込んでみました。音楽はmp3なんですね。iTunesのACCをMP3に再エンコードして何曲かとりあえず放り込んでみます。最初はなかなか上手くいきませんでしたが、最後には写真と音楽が自分の好みのスタイルでスライドショーをしてくれるようになりました。さて、練習は大体できましたが、見ていてあきません。これでワンセグもつけてくれたら、24時間楽しめるものになりそうです。
【ただいま読書中】
『崖の国物語9 大飛空船団の壊滅』ポール・スチュワート 著、 クリス・リデル 絵、唐沢則幸 訳、 ポプラ社、2008年、1600円(税別)
「クウィント篇」の三冊目です。これが、衝撃的だった第1巻のトウィッグの物語につながっていくのです。
本シリーズは時系列順に並び替えると「クウィント篇」「トウィッグ篇」「ルーク篇」となります。トウィッグで始まりちょっとクウィントをはさんでルークに行きそしてまたクウィントに戻る、という変則的な進行で、本書はいわば(クウィントとトウィッグの“隙間”を埋めるための)つなぎのような役割かと思っていましたが、どうしてどうして、著者はなかなか一筋縄ではいきません。意外なところに意外な人物を配し、意外な過去や未来につながるエピソードが登場し、そして語ることと語らないことを明確で、波乱の事件が次々出来し……(私が気になっていることはたくさんあります。たとえばシュゴ鳥に関してもいくつか謎がそのままですし、全巻を通してのテーマの一つに「父と息子」がありますが、ならばルークの父親はどうしているんだ、とか) 単なる「落ち穂拾い」ではなくて、立派な一巻本です。
父親の風のジャッカルは、自分の一家を焼き殺した空賊タルボット・スミールへの復讐に燃えています。かつての冷静で尊敬されるべき船長は、憎しみのために人格変容を来たしています。このシリーズに次々登場してきた「暗黒面に落ちた人」と同様に。
クウィントとマリスは、こんどは深森の中をさ迷います。久しぶりに死の森の中でのサバイバルです。ところがトウィッグとは違ってどこか余裕があります(「サバイバル」なのに、文章にはユーモアがたっぷりです)。やはり二人いるせいか、「経験」の差か。そして、クウィントたちのことを気遣う友人たち。そして、誰にも気遣ってもらえない(憎まれる、あるいは遠ざけられている)人々も。そういった個人レベルの物語と同時に、空賊をまとめて始末しようとする商人連合の画策も進行しています。双方の大艦隊の決戦の時が迫っています。それと同時に、クウィントの家族を殺した者への復讐譚の(意外な)結末も。
しかし、ルーク篇ではあれだけ重要な役割を演じるアシナガバッタのトウィーゼルが8巻では名前だけ、本巻では影も形もありません。残念だなあ。
夢中になって読んできたこのシリーズ、図書館に並んでいるのはこれが最後ですが、あとがきによればもう一冊で大団円だそうです。「ええ、終わっちゃうの~」と言いたくなります。あちこちに開いた「穴」を埋めるのか、それとも全体を通すさらに大きな物語が語られるのか、楽しみです。これまでの発行スケジュールから見ると、最終巻は今年の秋、もうすぐのはずです。本当に楽しみです。
せめて写真でも、とデジカメのデータをCDに焼いたのですが、家内の両親の所のパソコンは古い98のためか上手く鑑賞ができませんでした。
そこでデジタルフォトフレームはどうだろう、と思いつきました。こちらでデータを全部入れ込んでおいてセッティングもすませてプレゼントしたら、先方では電源スイッチを入れるだけでいろいろな写真を音楽付きで見ることができます。
思い立ったが吉日、私もまだ触ったことがないため、まずはテストのために先日一つ量販家電店で買ってきました。ちょうど決算時期だったので、サムソンの昨年のモデルがずいぶん安く買えました。ところがこれ、液晶はきれいなのですが、日本語の紙のマニュアルがありません。CDーROMのマニュアルを読んでも、メニューとボタンの説明はあるけれど「やりたいこと」に対して具体的にどうしたらよいのか、がわかりません。ずいぶん不親切です。とりあえずマックにUSBでつないでiPhotoの写真を次から次へと手動で放り込んでみました。音楽はmp3なんですね。iTunesのACCをMP3に再エンコードして何曲かとりあえず放り込んでみます。最初はなかなか上手くいきませんでしたが、最後には写真と音楽が自分の好みのスタイルでスライドショーをしてくれるようになりました。さて、練習は大体できましたが、見ていてあきません。これでワンセグもつけてくれたら、24時間楽しめるものになりそうです。
【ただいま読書中】
『崖の国物語9 大飛空船団の壊滅』ポール・スチュワート 著、 クリス・リデル 絵、唐沢則幸 訳、 ポプラ社、2008年、1600円(税別)
「クウィント篇」の三冊目です。これが、衝撃的だった第1巻のトウィッグの物語につながっていくのです。
本シリーズは時系列順に並び替えると「クウィント篇」「トウィッグ篇」「ルーク篇」となります。トウィッグで始まりちょっとクウィントをはさんでルークに行きそしてまたクウィントに戻る、という変則的な進行で、本書はいわば(クウィントとトウィッグの“隙間”を埋めるための)つなぎのような役割かと思っていましたが、どうしてどうして、著者はなかなか一筋縄ではいきません。意外なところに意外な人物を配し、意外な過去や未来につながるエピソードが登場し、そして語ることと語らないことを明確で、波乱の事件が次々出来し……(私が気になっていることはたくさんあります。たとえばシュゴ鳥に関してもいくつか謎がそのままですし、全巻を通してのテーマの一つに「父と息子」がありますが、ならばルークの父親はどうしているんだ、とか) 単なる「落ち穂拾い」ではなくて、立派な一巻本です。
父親の風のジャッカルは、自分の一家を焼き殺した空賊タルボット・スミールへの復讐に燃えています。かつての冷静で尊敬されるべき船長は、憎しみのために人格変容を来たしています。このシリーズに次々登場してきた「暗黒面に落ちた人」と同様に。
クウィントとマリスは、こんどは深森の中をさ迷います。久しぶりに死の森の中でのサバイバルです。ところがトウィッグとは違ってどこか余裕があります(「サバイバル」なのに、文章にはユーモアがたっぷりです)。やはり二人いるせいか、「経験」の差か。そして、クウィントたちのことを気遣う友人たち。そして、誰にも気遣ってもらえない(憎まれる、あるいは遠ざけられている)人々も。そういった個人レベルの物語と同時に、空賊をまとめて始末しようとする商人連合の画策も進行しています。双方の大艦隊の決戦の時が迫っています。それと同時に、クウィントの家族を殺した者への復讐譚の(意外な)結末も。
しかし、ルーク篇ではあれだけ重要な役割を演じるアシナガバッタのトウィーゼルが8巻では名前だけ、本巻では影も形もありません。残念だなあ。
夢中になって読んできたこのシリーズ、図書館に並んでいるのはこれが最後ですが、あとがきによればもう一冊で大団円だそうです。「ええ、終わっちゃうの~」と言いたくなります。あちこちに開いた「穴」を埋めるのか、それとも全体を通すさらに大きな物語が語られるのか、楽しみです。これまでの発行スケジュールから見ると、最終巻は今年の秋、もうすぐのはずです。本当に楽しみです。
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