【ただいま読書中】

おかだ 外郎という乱読家です。mixiに書いている読書日記を、こちらにも出しています。

官吏による管理

2014-03-25 06:58:18 | Weblog

 シカ・サル・イノシシ・クマなどが、日本の中山間地で人間と“衝突”しています。地域によってはカモシカもそこに加わります。海ではアザラシやトドの「食害」があります。で、「駆除」「個体管理」なんて言葉が出るわけなのですが、それで私が思い出すのは「トキ」のことです。「官吏が管理に失敗してものの見事にトキを全滅させた」ことを。そもそも人が野生動物を「管理」なんて、できるものなんです? 生態系とは複合的なものですが、法律と単年度予算に厳しく管理されている日本の官吏がそんな複合的な問題をひょいひょいと扱えるとは私には思えないのですよ。

【ただいま読書中】『ジビエを食べれば「害獣」は減るのか ──野生動物問題を解くヒント』和田数夫 著、 八坂書房、2013年、2400円(税別)

 かつて日本のシカはオオカミによってその数をコントロールされていました。人間がオオカミを絶滅させハンターがそのかわりとなりましたが、ハンターの数はどんどん減少、森林環境もどんどん悪くなり、その結果「シカ害」が目立つようになっています。シカによって各地の森林で遷移攪乱が起き、尾瀬は乾燥化し、日本アルプスではお花畑が食い尽くされています。著者は、林野行政の見直しと、ハンターの増加(あるいはオオカミの復活)を唱えています。たぶんどれも行政には無視されることでしょうが。行政は「シカの間引き」以外には興味がないのですが、その主張には根拠(実際のシカの数、殺す手段の具体性、殺す数の根拠、殺した結果の評価、殺した肉の利用法)などがきれいに欠落しています。
 最近だったらアメリカのイエローストーン国立公園での「オオカミ復活」が印象に残っていますが、ヨーロッパでも地味にオオカミの復活が実施されているそうです。なお「オオカミが人を襲う」とおびえることを著者は「赤頭巾ちゃん症候群」と揶揄していますが、その根拠は本書をどうぞ。
 霊長類(サル)を研究していた著者は、中国にも出かけて研究をしています。さらには海へも。こちらはサルではなくてオットセイの調査です。そこで著者は「ジビエの可能性」を見ます。陸上の「害獣」は(イノシシ以外は)ジビエとしては日本では人気がありません。しかし海の「害獣」は、味が知られ魚の流通経路に乗ると、けっこうな量がはけるようになります。残念ながら「駆除」は「害獣による被害軽減」には結びついていません。ただ、殺すのだったら「ただ殺す」のではなくて「せめて食べる」姿勢は見せても良いだろう、とは私も思います。それが人類が日本にやってくる前から住んでいた「野生動物」への礼儀ではないかなあ。ただ、サルは美味いのだそうですが、なんだかあの形を見ると食欲が湧いては来ないのです。困ったものです。



1 コメント

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Unknown (ドラム缶埋薪法屋内無煙暖房システム)
2014-10-19 16:30:24
オオカミ不在で シカ・イノシシ・サルの害が急増 オオカミの復活で 食物連鎖を取り戻せ。
中山間地でのシカやイノシシ等の農業被害は、それはそれはひどいもので、その損失は
230億円に上ります。
そのシカが、分布、個体数ともに年々増え続け、農作物に被害を与えるだけでなく、天
然林や高山帯のお花畑など自然生態系全体にまで破壊的影響を及ぼすようになっています。
日本狼に最も近いDNAを持つ天然記念物の「紀州犬」を猪犬・鹿犬として捕食する訓練を
し、日本全国の山に紀州犬を放ち、食物連鎖の生態系を取り戻す活動を実行しよう。


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ロケットストーブを超える低燃費を、灰に埋めた薪を炭で着火すると長期間の
熱分解が続く現象で実現した。
煙が出ず一ヶ月以上燃料交換なしで温度を緩やかに保つ古くて新しい
ハイパーゆとり世代『ドラム缶埋薪法屋内無煙暖房システム』

①屋内の居間に耐火煉瓦を敷き、200Lドラム缶を設置します。

②屋外で一か月程度吸水させた丸太や生木を運び入れドラム缶に詰め込みます。

③屋外でペール缶に灰を入れ、シャワーで水をかけてドロドロの灰泥水を作ります。

④ドラム缶内の吸水丸太の隙間に、薪の頭が5cm出るように灰泥水を流し込みます。

⑤屋外で火をつけた豆炭(3個程度)を、薪の頭にのせて灰を15cm以上かけます。

⑥ときどき観察して、灰が15cm以下になり、まれに煙が出れば灰を追加します。

⑦触り回さなければ、居間を一か月以上じんわりと暖房し続けます。

⑧燃え尽きたら、屋外に運びだしたドラム缶の中に、シャワーで灰泥水を作ります。

⑨ドラム缶の灰泥水をペール缶に移し替え、①から繰り返します。

触り回さないのに火が消える場合は、豆炭の数を増やすか、灰泥水を減らして籾殻
を5cm以上敷き詰めてから、灰を15cm以上かけて下さい。
微妙な水分調整が熱分解を持続させるカギとなります。
水分が多すぎると火が消え、逆に少なすぎると、煙が出たり早く燃え尽きます。
安全のため、すきま風のある住宅向けです。
高気密住宅は一酸化炭素警報機を設置し、窓サッシ溝にガムテープを2~3mm重ね張り
して、すきま風を作りましょう。

この技術を採用される方は、原則として二千年間はエネルギーに困らない似てるようで
違う原理の進行波炉(TWR)を、実現させるための広報活動に参加して頂きます(笑)


完全匿名化ポエムファイル共有ソフト『ハイパーゆとり世代Amoeba池田犬作2』

ネットワークの仕組みに分散ハッシュテーブルを採用し、匿名性を保ったままファイル
の共有を行うソフトである。ここでいう匿名性は 「Winny」「Share」「perfect dark」
など既存のファイル共有ソフトの匿名性とは一線を画すものであり、高度な手法を用い
て匿名性を確保している。
初めてクローラ対策された完全匿名化ポエムファイル共有ソフトである

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