This is the football !長野市で活動していた吉田サッカークラブです。

活動期間1997年4月~2021年3月です。活動時はチーム公式ブログ、休止後はサッカー関係の随想をつづっています。

良い試合でした!

2012年01月10日 | サッカー
高校サッカー決勝、いい試合でしたね。
使い古された言い回しですが、最後まであきらめない気持ちが何かを起こすという試合を見せてもらいました。
かと言って負けた四日市中央の方が気持ちが弱かったわけではありません。
勝負事は追いかけるより逃げ切る方が難しいという一般論を超えられなかっただけです。
あとわずか2分で、手のひらから水がこぼれ落ちるように勝利が逃げていったチームと、土俵際寸前で生き残ったチームでは、やはり後者の方に歩があります。

それでも延長では良く立て直して打ち合いに持ち込みました。

PKで決まるのは切ないなと思い始めたその時、最後に決めたのは決定力ですね。
あの時間帯によくぞあの深い切り返しから見事なシュートを打てたものです。
素晴らしい。


しかしどうしてテレビやマスコミはポゼッションVSフィジカルというステレオタイプな見方しかできないんでしょう。
今日の決勝を見ればそんな分け方が無意味だとなんで分からないのか?

四日市中央の樋口監督のインタビューが本質を語っています。

スポーツナビより
-結果的にはフィジカルなどの要素に敗れた。その結果を受けて何を磨こうと考えるか?

 両方。高校サッカーというすごい環境の中でやらせてもらって選手は幸せ。指導者たちは質を上げないといけないという気持ちをたくさん持っていると思う。ただし、その質を上げるという部分は、ハードワークや球際の部分をベースとした上での話。当然、「止める、蹴る、見る」という部分はしっかりしていかなければならないが、フィジカルで特長を出すサッカーもある。だから、たくましさの部分も要求していかないといけない。今年のチームはフィジカルよりも技術面で良いところを出させてあげたくて特長を生かそうとした。でも、そのスタイルでも球際を頑張れ、ハードワークをしろという要求は必要だと思う。

記者さん、今日の試合の何を見てたの?


1対1で負ければチームも負ける。
でも駅伝だって、個人持ちタイム合計で遅くてもチームでは勝てるように、11人対11人のサッカーでは個人の得意不得意を組み合わせてどうやって勝つかという所に各チームで千差万別のアプローチがあるはずで、それに優劣を付けるのはおかしいんじゃないか。
勝つサッカーが良いサッカーでいいんじゃないでしょうか。

負けたチームは次は勝つために、勝ったチームもまた勝てるように努力していくから進歩するんですよね。