心の中のBYJと共に!

ようこそ!老年期まっしぐらのハルの韓国旅行時々国内旅行の記録です。最近は旅には出ても、報告アップが滞りがちですが…

百興庵への旅(プチョニムオシンナル)その4

2014-05-25 | 地方旅行
昨日90日間のソウル滞在を終え帰国しました。出発前の楽しいことをたくさん
伝えていきたいという思いとは裏腹に、授業開始後はアップ自体ままならぬ日が
続きました。ひたすら授業に出て宿題をこなす日々、一見何の潤いも楽しみも
なさそうなそんな日々も、学ぶこと自体に喜びがあり何とか学期終了の日まで
持ちこたえることが出来ました。
応援してくださっていた方々のお陰と感謝しています。ありがとうございました。



お待たせしました。百興庵への旅の続きをご報告します。(中ほどまで全然
写真がありませんが頑張って読んでくださいませ)
前回の報告で、特別に暖かくも冷たくもなく迎えていただいたといいましたが
実はある意味特別扱いをしていただくことになってしまった面がありました。
お茶をいただいたお部屋で、引き続き韓国人のアジュモニとくつろいでいると
こちらでお休み下さいと、大部屋では無いところをご用意していただくことに
なってしまいました。普段は尼僧たちの居住空間になっているお部屋で、既に
お布団も延べてあって、部屋の中はオンドルが効いてとても温かくなっていました。

韓国のお布団は上下の区別をしない場合もあり、ここではベッドパットのような
厚みのものが2組ずつ置いてありましたが、慣れない私たちが寒いかもしれないと
わざわざ「寒くないか」と聞きに来てくださった方がいらっしゃいました。
アジュモニによると百興庵のご住職ということでしたが、気づいてみると
4年前にメールを下さって食後のお茶を淹れてくださった尼僧でした。友人が
所望すると普通の厚みのちゃんとしたお布団を持ってきてくださいました。
そのお布団はアジュモニの説明によると、ご住職が使っていらっしゃるものだ
そうです。

大部屋に雑魚寝が当たり前と了解して出かけているのに、こうして特別な配慮を
していただくと、有難さよりかえって余分な心配をかけてしまったことに、申し
訳ない気持ちになってしまいます。またこのご配慮は、私たちのためというより
私たちが韓国の人々の中に混ざることに対して、韓国の人々の中に戸惑いが生じる
可能性を想定してのご配慮かもしれないと想像しています。この点では今後は
宿泊でなく日帰りとか、別な形を考えていこうと思います。

複雑な頭の中はおいて、アジュモニもご一緒してくださるようお願いして 
その部屋に移ると、他の信徒の方々も時折こられたり、ご用のある尼僧が入って
こられたりと賑やかに過ごすことが出来ました。信徒同士の会話を聞いていると
お互いを「ポサルニム」と呼んでいらっしゃるようで、成程お寺の中にあっては
信徒の善男善女は、皆仏様であり菩薩様だということなのかと思ったりしました。

プチョニム オシン ナルには徹夜供養といって午前3時から始まるお勤めが
あるのですが、折よく始まる直前に眼が覚めたので、それにも参加しました。
4年前は堂内いっぱいに、信徒がぎっしり並び声を合わせて読経する様子は
厳かな中にも興味深く、見よう見まねながら必死にお参りしたのですが、今回は
参加する尼僧も信徒も格段に少なく(計2・30名)ひっそりとしていました。
始まってすぐチング達もやってきて、しばらく参加。途中数名の僧を残して
みなさん引き上げられるようだったので、私たちもそこで終了。

チングのチングはすぐ部屋に引き返し、喉の渇きを訴えるチングと私は、2層に
なった門の上の部分で、一晩中お茶の接待をしていらっしゃる尼僧のもとへ行き
お茶をご馳走になりました。この時のお茶は、ゴボウを薄くスライスして
乾燥させたゴボー茶でした。乾燥させる前に何らかの加工をするのかどうか
お話した記憶はぼんやりあるのですが、記憶が飛んでいます(残念)。香ばしかった
記憶があるので炒るか焼くかしてあるとは思います^^;
この後また朝食までひと眠りしました。

朝食は、昨夜ここで寝るのかしらと話していたお部屋で、夜より若干少なめの
品数のパンチャンと汁もの、果物数種をいただきました。
食後、アジュモニが朝の散歩をしましょうと誘ってくださったので、山の緑の中
朝の静謐な空気を想定してついていったのですが・・・・。



平地では既に終わってしまった花が、ここではまだ楽しむことが出来、昨日と
同様山道に咲いている花に眼をとられて歩いていると、幾らもあるかないうちに
下から登ってきた車が、アジュモニがお願いしたのか、その方がご親切で乗せて
くださったのかわかりませんが、乗せていただくことになりました。乗る時には
これでは散歩にならないと、若干不満だった気持ちが、次第に安堵に変わって
行きました。なだらかなのは山の入り口から百興庵までで、そこから上は当然
ながら上に行くほど急になりました。
ソウルと違い空が青い!と感動してとった写真↓右の方に見える白い部分が階段で
そこを上っていってお参りします。


最初に訪れたのは、乗せてくださった方(僧侶)が向かわれるお寺で、堂内には
自然石を利用して仏具を配置した仏様が安置されていました。ここは手を合わせて
一礼してすぐ次へ向かいましたが、そこへは最初のお寺でお会いしたアジュモニの
お知り合い(?)の方の息子さんが、やはり車で送ってくださいました。途中には
小さな滝もあって景観の良いところでした。駐車場で下していただいて岩場に
作られたような細い通路を通って、幾つかの小さなお堂をお参りしながら上に
登って行きました。
こんな山奥のお寺に飼われていたわんこ↓柵の外は崖になりますがわかりますでしょうか?


散歩ならぬロッククライミングでもする気分になりそうな場所をスタスタ登って
行くアジュモニ。散歩に出たはずがこれじゃ登山じゃないかと不平がでる私。
こんな風になっているところがありました。歴史ドラマに出てきそう!


岩の間で何かがチョロチョロ動いていたので、リスかなと思って聞くと○○鼠と
最後にネズミを意味する言葉がついたので辞書を引いてみると確かにリスでした。


駐車場の手前まで戻るとこのお寺に参詣に来る方々をもてなす準備が着々と
進んでいました。私たちもここを訪れた善男善女ということでおもてなしに
あずかりました。みずみずしい西瓜が渇いた喉においしかったです。

散歩と言われて行ってみたら思わぬ山歩きになってしまった朝の散歩でした。
往きは良い良い(車でドライブー細く傾斜のある道をジェットコースター感覚で)
帰りはひいひい言いながらスタスタ歩くアジュモニに必死でついて行きました。

百興庵に戻ると、さすがプチョニムオシンナル当日、賑わいがありました。
大きな竈のある供養間では、竈に火が入りもてなしの準備真っ最中でした。
お寺の行事としての特別な催しは特にないと聞いていたので、ここでお暇を
することにしてアジュモニと連絡先を交換しました。門の外には昨日は門の上に
もうけられていた受け付けが、今日は門の外にテントを張って置かれていました。
そこに昨夜のご住職がいらしたので、持参したヨンジュンさん所縁の羊羹の詰め
合わせをお渡しできました。帰りは、この日のために麓と百興庵を結んで運行
されるシャトルバスに乗せていただいて降りました。銀海寺から東大邱までは
バスを乗り継いでと思っていましたが、距離も大してなさそうだったので、バス
でもタクシーでも早く来た方に乗ろうと、バス停で待っていたらタクシーが
先に来ました^^


東大邱からソウルへは、連休中とあってKTXは全てソウルドアウト。本数の多い
高速バスで戻ることになりました。お昼はバスターミナル内にあるコーナー食堂で
済ませ、さらに残った時間はターミナル2階のカフェでお茶をすることにしました。
ここのマダムの美貌と若さに、今まで韓国女性の皮膚の若さにはびっくりさせ
られることが多かったのですが、極めつけのびっくり体験でした。今度こそ
50代だと思ったその女性、昨夜のアジュモニよりさらに高齢でした!

バスは渋滞に遭うこともなく快適に走り、途中休憩所では旅の定番熱々
焼き立てのクルミ菓子を楽しみます。ソウルに入ってターミナルまでが少し
混んだようで、ターミナルに入る前の場所で下されてしまいました。
日本ではありえないことかもしれませんが、韓国では何があっても驚かない
覚悟が出来ていますのでケンチャンタ!

1泊2日だったというのに山寺に泊まって帰ってきただけという贅沢な時間の
使い方になってしまいました。もう一箇所どこかへ行きたかったチングには
申し訳なかったのですが、私には忙中閑ありとちょうど良い気分転換でした。