「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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ニューズウィークに長井さんを称える記事が出ています。

2009-08-23 05:22:42 | 署名などの報告(会の活動報告)
フィガロのレジス・アルノーという記者が
ニューズウィークの日本版オンラインの
トウキョウアイというコラムに寄稿した
記事を見つけました。
日本に今いないので、現物を確認していませんが、
現在発売中のニューズウィークに
出ていると思います。
「長井さんに妻がいない」という事実誤認はありますが、
当会が長井さんの評価を求めて活動を
続けていることと、立場を同じくするものだといえます。
フィガロやニューズウィークといった
海外メディアで当たり前のことが
この日本の大手メディアの中で
通らないという現実と僕らはどう戦い続けるのか
(長井さんを直接評価せず、
フジテレビを評価する新聞協会の対応を思い出してください。
彼らはまともな対応をしていないままです。)
記事のタイトルとリンク先はこちら

「メディアのメタボ症候群と自民党の罪」
2009年08月19日(水)15時35分

http://newsweekjapan.jp/column/tokyoeye/2009/08/post-49.php

下記は長井さん部分のみ引用です。
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日本には勇気ある調査報道記者が沢山いることも事実だ。ビルマで射殺された映像ジャーナリストの長井健司は、日本のロバート・キャパだと思う。それなのになぜ、それにふさわしい地位と名誉を与えられなかったのだろう。なぜ天皇は長井の妻に会わなかったのか。日本のメディアはなぜ業界としてこの英雄の像を建てなかったのか。彼こそはジャーナリストの鑑ではなかったか。メディア界は、長井が私たちジャーナリストすべてのために死んだのだということを理解しなかった。彼は私たちの名誉を守ってくれた。私たちの罪や妥協を、その血で洗い流してくれたのだ。
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こんな当たり前のことを
きちんと認める日本の大手マスコミの
ジャーナリストは
一体どのくらいいるのかを考えると
暗澹たる思いがしています。

バンコクで長井健司極秘取材関係者との対話と署名報告

2009-08-23 02:23:47 | 署名などの報告(会の活動報告)
既にチェンマイからバンコクに戻っています。

チェンマイで泊まっていたホテルを
チェックアウトするときに
タイ警察の車両が数十台も玄関に止まっていて
何事が起きたのかと思いましたが、
実は二日後に国王が泊まりに来るとの話でした。
国王の移動ともなれば
厳重な警戒が必要でしょう。万に一つは許されない世界です。

バンコクに戻って
一箇所くらい、少しは観光らしいことをするために
タイのシルク王、
ジム・トンプソンの家に行ったのですが、
おもしろかったのは
トンプソンがCIAの前身の組織出身であることや
マレー半島でなぞの失踪を遂げていることを
きちんと認識したことでした。
松本清張や中村敦夫の
小説の題材になっていて(どちらも未読)、
この失踪をノンフィクションとして
出来上がった作品が
僕も予備校で一回だけ英語の授業を聞いたことがある
べ平連の事務局長が
ベトナム戦争反対の流れを受けた感じで
翻訳していることを知りました。
観光というよりも勉強した感じです。

その後、深夜になって
バンコクのあるホテルのロビーで、
つい先ほどまで、
ある大物メディア関係者と
別件で接触していたのですが、
もともとの本題とは違う「長井健司」話になりました。

これはずいぶん昔の話で、
長井さんのミャンマーの一連の取材とは直接は
全く関係がないのですが、
ここタイの地で長井さんが極秘取材をおこなっていて
さっき、僕が話をしていたメディア関係者が
その経緯を良く知っていたということなのです。
この取材自体、
長井さんがこのころ何かをしていて
長期間日本にいないことは
僕は知っていましたが
その中身を具体的には知らず
なんとなく「東南アジアかな」と
思っていただけでした。
何をしていたのか
きょうまで僕は知りませんでしたが、
はじめて合点がいきました。
ここで書けることは
そのメディア関係者が漏らした一言です。

「長井をあの取材に関わらせたから
タイにはまって、もしかしたら
あのミャンマーの取材に行くことに
なったのかもしれないなあ」と。

そういえば、長井さんが
本当によくバンコクを行き来するようになった
きっかけを僕ははっきりとはわかっていませんでした。
それがこういう感じの取材からスタートしていたことを
可能性が高いことを知ると
改めて何事も繋がっているという感じがしています。

さて
東京からボランティアの街頭署名報告です。
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●日・・・・・2009年8月22日(日)
●時間・・・13:30~15:30
●場所・・・・巣鴨地蔵通り商店街手前
           マクドナルド巣鴨店前
●署名数・・149名

今日はとても暑く、湿度も高かった為あまり
人の流れがありませんでした。

それでもこんなに暑い中、足を止めてくださる方が100人以上
いてくださったことは本当にありがたかったです。

今日参加のメンバーところでは、
ビルマの方のご家族が署名してくれて、
その後も署名ボードをもって
一緒に活動をお手伝いをしてくださいました。
お父さんが身振り手振りを加え懸命に
今のビルマのことを
メンバーに話してくれました。
とても実りの多い一日でした。
ありがとうございました。

東京はまだまだ暑いですが、
空は少しずつ秋の気配を感じさせてくれます。
長井さんの三回忌まで署名活動はあと1回となりました。


次回は9月13日に街頭署名を行う予定です。
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ボランティアのみなさん、おつかれさまです。
署名を応じていただいた皆様ありがとうございます。

引き続き、よろしくお願いいたします。

バンコクは本日までで、
ハノイに向かいます。