「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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長井健司を金儲けの道具にする「集英社」と明石昇二郎氏④

2009-09-11 04:02:21 | その他
先日の記事の中で追伸で
僕はこのように紹介しました。

「都内の有名大手書店本店で
今回の長井関連書籍の入荷は約200冊強。
火曜日までに売れたのは2冊です。」

これを次のように訂正します。

「都内に本店がある、
有名大手書店の全国本支店全体で
今回の長井関連書籍の入荷は約200冊強。
火曜日までに売れたのは
この大手書店系列全国で2冊です。」


本は初速が大切です。
今の書店は棚の回転が速く、
最初の一週間、二週間がとても大切です。
この期間に本が出ていることを
どこまで読者層に認知してもらえるのかが
勝負になります。
もちろん、会で本を出す場合は
新聞、テレビ、雑誌、ネットなどの
メディアでの
会や会の関係者のネットワークを
総動員して
パブリシティを行うつもりでした。
僕自身も過去に
本の編集を余技で何回か行ったことがあり、
あるエッセイ本は18万部売り上げとなり、
スマスマのレシピ本についで
2位につけたことがあります。
(エッセイ本の著者はタレントではありません)
ロングテールになっている本もあります。
本業でなくでも
そのくらいのメディアプロデュースは
僕個人のネットワークでも
達成できなくもないものです。
もちろん会の中には
僕以上に影響力のある著名人も多いです。

例えば、島田裕巳さんも出版業界には
大きな影響力があり、
また有力な知識人のネットワークの
中核にいます。

出版を予定していたサイゾーは
おそらく国内で
雑誌とネットメディアが
はじめて本格的に連動して成功している
稀有のケースでしょうし、
元々、日本のネットカルチャーのさきがけとなった
「ワイアード」の後継誌でもあります。

僕も含めてこうした人々が
このままのレベルの原稿では
亡くなった長井さんに申し訳が立たないと
強く強く書き直すように言ったにも
関わらず
明石氏はきちんとした仕事をおこないませんでした。

その結果が先ほどの
Amazon.co.jp ランキングで
日本の全書籍で 129,745位です。
(2009.09.10の21時頃現在)

売れるものばかりが良いとはもちろんいいません。
しかしここまで、売れないものには
大概売れないだけの理由があります。

これは無かったことと思ったほうがいいなというレベル。
話にもなりません。

元々は
全く違うことを考えてきて
長井さんの書籍に
マンパワーも、時間も、お金を掛けていたので
本当にくやしくてくやしくてならないのですが
ここまで明石氏の「成果」がお粗末だと
怒る気力もうせるというか、あきれ果ててしまう感じです。

ちなみに発売日から一週間が経過して
都内に本店がある、
最有名大手書店の全国本支店全体で
売れたのは総合計で3冊にはなったそうです。

この大手チェーンの売れ行きを
ベストセラーランキングにのせる新聞も
多いです。

私は、本当にむなしいです。