水道水などに関しての産婦人科学会の表明です。
大手メディアは今の水道水を問題のない根拠として、この文書に基づいてニュースを作っていますが、ニュースのニュアンスと文書のニュアンスはかなり違います。今、NHKのニュースを見て、その後、確認をしてかなりびっくりしました。ご自身でご覧になって、確認してください。学問的に、安全を担保しているとはかなり言い難いと僕は読みます。
http://www.jsog.or.jp/news/pdf/announce_20110324.pdf
発生当時、かなり隠蔽されたチェルノブイリ以外に、これだけ広範囲に放射能汚染がおこったケースは世界的に一度もありません。間違わないで下さい。皆さんが直面している事態は、かってだれも経験していない事柄です。本当にこの事態でもどのような影響があるのか、はっきりわかっている人は、一人もいません。推察があたる保証は実はありません。僕は現在、一個人の立場で綴っていますから、少し前の僕とは異なり、メディアへの影響力はほぼゼロです。ゼロである以上、自己責任しかありませんが、ジャーナリストは本来、その立ち位置しかありません。というか、ジャーナリストというものは本質的にそういうものだと僕は自覚しています。メディアが全体としてジャーリズムとして機能する場合は、大本営発表にならないように、思考停止しないように、きちんとした現実把握と現状分析に基づいた上での、一定の批判精神に基づいて、この事態を伝えるべきだと思いますが、国内のほぼ全てのメディアは、その状態ではないとしか僕には思えません。大丈夫なら、本当に大丈夫なら、これほど望ましいことはありませんが、そうならない想定を立てないメディアが、「メディアとしての機能を果たした」と、何ヶ月か後に胸を張って言えるのでしょうか?僕には理解できません。