結論から言えば、音声SIMのライトユーザーか、或いはデータSIMの10GB以内の場合は有利ですが、音声SIM5GBプラン以上は微妙です。というのは、たとえば楽天の場合はエントリーパッケージ(以下EP)の価格がアマゾンで1つ僅か432円で購入できますが、音声SIM5GBを契約した場合、税込みで月額2322円の通信料金が契約と同時にかかるからです。これが、通常の契約では初月無料です。その上、アマゾンの郵送料が1件2000円未満が有料という規定になっているために400円かかります。ですから、これらを合算すると、初月の料金が3150円になってしまいます。データSIMの場合は、EPに限っては半年間の縛りがあり、それ以内に解約すると違約金が9800円もかかります。なので、長期契約をするつもりのない人はメリットがありません。通常の契約ではデータSIMの場合、何時解約しても違約金が発生しないからです。
一方、通常の契約の場合の初月の料金は一律3600円程度です。つまり、音声SIM5GBの場合、通常の初期費用3600円との差額がわずか500円程度に縮まってしまいます。その上、注文してからEPが届くまでの日数とWEB上でこれに書いてあるエントリーナンバーでもってSIMを申し込んで審査を受けてSIMが自宅に届くまでの日数をプラスすると、通常の契約よりも多くの日数がかかります。注文するのが初めてで不慣れな場合、月初めにEPを申し込んだら4〜5日で多分開通するだろうな・・・と楽観的に考えていても、実際に電話が開通するのは会社の注文状況にもよりますが、10日以上を経過していた・・・なんてことがあるかも知れません。そうすると、2322円の半月分の電話料金=1161円が無駄になる場合もありますから、通常の契約料金との差が更に縮んで逆に600円ぐらい損になることも想定されます。
また、新規に住所、氏名、電話番号、メルアドの登録をする場合、間違えないように慎重に注意深く入力するために時間がかかり、そのあいだに一文字でも打ち間違えたり、或いは入力中に通信障害やPCの不調が起こった場合は、EP自体が一度無効となる場合もあります。ですから、こうなってしまうと最悪の場合は、公式には下記のようになるようです。
本人確認が不備となった場合などで申込がキャンセルとなると、エントリーコードが再度ご利用いただけるまで数日かかります。ご利用いただけるのは、不備のお知らせメールが到着した、翌々営業日中となります。
すなわち、やり直しには数日かかり費用は別途かからないようですが、その間の電話の不通による日常生活への影響やストレス等を最小限にとどめないといけません。
登録・契約が上手くいっても、ほとんど利益が出ないか或いは、契約日によっては損をする可能性があります。ですから、一般的に云って音声SIMのライトユーザー以外の人、データSIM10GB以内で長期契約する人以外は、EPは敢えて契約するほどのメリットが無く、止めておいたほうが無難かな?と考えられます。
***************************************************
でも、最後に、その他の場合でEPを申し込んで得をする場合について説明いたします。それは、アマゾンで送料無料の会員になっている場合です。この場合は432円しか登録費用がかかりませんのでお得です。また、すでに楽天モバイルの会員になっていて2台目、3台目のSIMを購入する場合もお得です。この場合は、EPじゃなくて、すでに現行の楽天モバイルのキャンペーンで2台目のSIMの契約金が無料で、しかも契約月を含めて3ヶ月間の料金が無料という特典が得られます。また、3台目のSIM契約ともなると、ユーザーは楽天モバイルが日割り計算でなくて月単位で料金が請求される仕組みである事から月初めの契約が最も有利だと分かっているため、契約完了日から逆算して何時EPを購入して登録すればいいのかといった予想が大体つきます。ですから、格安スマホの契約に慣れた人は、迷わずEPを購入して契約した方が有利でしょう。