昨年4月に自殺した福島県警捜査2課の課長補佐の警部=当時(51)=について、地方公務員災害補償基金福島県支部が警部の妻の申請に基づき、公務災害と認定したことが8日、分かった。遺族は当時の上司によるパワーハラスメントなど仕事上の悩みが原因だったと主張していた。認定を受けると、遺族には年金などが支給される。
【社説】警察パワハラ 根絶に向け毅然たる姿勢を
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県警によると、警部は昨年4月28日、福島市内の県警施設で首をつって自殺しているのが見つかった。
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県警の調査で、2013年5月~14年4月、当時の捜査2課長の警視は、警部らが作成した会議資料や決裁書類に対し「小学生みたいな文章を書くな」などと訂正を指示。人格を否定するような発言を繰り返していたことが判明した。
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県警はパワハラがあったと認定。捜査2課長を戒告の懲戒処分とし、更迭した。長時間勤務による過労も自殺の原因と判断した。
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警部の直属の上司だった捜査2課指導官の警視=(52)=もその後、警部の名前を挙げ「最後まで寄り添えなくて申し訳ありません」との遺書を残し
福島県警自殺警部の公務災害を認定