「高橋まつりさんと自分は紙一重だったと思う。ものすごい量の残業を強いられたとき、どこに相談していいか分からなかった。泣き寝入りしている人はたくさんいる」。厚生労働省神奈川労働局が11日に書類送検した三菱電機で、違法な長時間労働をさせられたとされる男性(31)が産経新聞の取材に応じた。男性は電通に勤めていて過労自殺した高橋さんに言及し、働き方の改革を訴えた。
男性の労働環境は過酷だった。平成25年4月に入社後、先進的な研究の発表を促されていたのと同時に、製品のトラブル対応を求められ、26年1月から業務が膨大になった。翌月は2日しか休みがなく、食事がのどを通らなくなり、手が震えるようになった。残業時間は月160時間に上ったが、会社への申告は「59時間」しか認められなかった。
配属先の情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)では、名札だけで姿を見せない社員が何人もいた。尋ねてみると、休職している人たちだったという。
上司からは厳しい叱責が飛んだ。「おまえの研究者生命を終わらせるのは簡単だ」「言われたことしかできないのか。じゃあ、おまえは俺が死ねと言ったら死ぬのか」
不眠を訴えても仕事は減らなかった。26年4月に鬱病になり、薬を飲みながら仕事をしていたが、同年6月には医師から勤務停止を求められた。
男性は「何度も言い続けてきたが無視されてきた。会社はきちんと考えを改め、日本の社会も変わってほしい」と話した。・・・・続きはこちら
男性の労働環境は過酷だった。平成25年4月に入社後、先進的な研究の発表を促されていたのと同時に、製品のトラブル対応を求められ、26年1月から業務が膨大になった。翌月は2日しか休みがなく、食事がのどを通らなくなり、手が震えるようになった。残業時間は月160時間に上ったが、会社への申告は「59時間」しか認められなかった。
配属先の情報技術総合研究所(神奈川県鎌倉市)では、名札だけで姿を見せない社員が何人もいた。尋ねてみると、休職している人たちだったという。
上司からは厳しい叱責が飛んだ。「おまえの研究者生命を終わらせるのは簡単だ」「言われたことしかできないのか。じゃあ、おまえは俺が死ねと言ったら死ぬのか」
不眠を訴えても仕事は減らなかった。26年4月に鬱病になり、薬を飲みながら仕事をしていたが、同年6月には医師から勤務停止を求められた。
男性は「何度も言い続けてきたが無視されてきた。会社はきちんと考えを改め、日本の社会も変わってほしい」と話した。・・・・続きはこちら
厚生労働省による大手企業の違法な残業事件の摘発が相次いでいる。長時間労働の是正は政府の「働き方改革」の柱でもあり、立件が「国策」との指摘もある中、厚労省は手を緩めることなく、改革の機運を高めたい考えだ。
併せて立件の迅速化も進んでおり、三菱電機に対しては昨年11月末に労災認定が出た後、わずか1カ月半で書類送検。電通も強制捜査から約1カ月半で立件にこぎ着けた。靴販売チェーン「エービーシー・マート」やディスカウントストア「ドン・キホーテ」など大手企業の立件も続いた。
厚労省幹部は「政府の動きが社会的関心の高さにつながっている」と語り・・・・続きはこちら
併せて立件の迅速化も進んでおり、三菱電機に対しては昨年11月末に労災認定が出た後、わずか1カ月半で書類送検。電通も強制捜査から約1カ月半で立件にこぎ着けた。靴販売チェーン「エービーシー・マート」やディスカウントストア「ドン・キホーテ」など大手企業の立件も続いた。
厚労省幹部は「政府の動きが社会的関心の高さにつながっている」と語り・・・・続きはこちら
送検容疑は、同社と上司が平成26年1~2月、労使協定で定めた上限の月60時間を超える78時間9分の残業を男性にさせた。実態の労働時間と合わない勤務時間を過少申告させた疑いも持たれている。労働局は、検察側に起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。・・・・続きはこちら
代理人の弁護士によると、男性は大学院博士課程を経て13年4月に入社。同社の情報技術総合研究所(鎌倉市)で家電や医療機器に用いるレーザー技術を研究していた。
14年1月以降に業務量が大幅に増加し、同2月には「過労死ライン」(月80時間)の2倍に当たる160時間以上の残業を強いられたにもかかわらず、上司に60時間以内と過少申告するよう指示された、と主張している。・・・・続きはこちら
14年1月以降に業務量が大幅に増加し、同2月には「過労死ライン」(月80時間)の2倍に当たる160時間以上の残業を強いられたにもかかわらず、上司に60時間以内と過少申告するよう指示された、と主張している。・・・・続きはこちら