それから
夏目漱石の小説。森田芳光監督、松田優作主演で映画化された。私の好きな小説であり、好きな映画。
松田優作演じる長井代助は、裕福な家庭に生まれ、仕事もせずに、父と兄から金をもらいながら、自由な生活を送っていたが、親友の平岡(小林薫)の妻、三千代(藤谷美和子)にひそかに心を寄せ、実家から金をもらい、平岡の借金の肩代わりをしながら、三千代との思いを募らせ、ついに三千代と一緒に生きる決意をする。平岡にそれを告白し、代助は父と兄から勘当され、三千代と生きるために、職探しを始めざるを得なくなり、社会に出て行く。
映画の中で、いくつか好きなセリフがあるのだが、今の私の心情からこのセリフが心に浮かんだ。平岡の借金を実家から工面して、それを三千代に渡す時のセリフである。
「自分は斯ういふ呑気な身分の様に見えるけれども、何か必要があつて、自分以外の事に、手を出さうとすると、丸で無能力になるんです。」
私は長井代助のように放蕩生活を送れる訳もなく、他の社会人と同じく、一生懸命働いていて生活していますが、こと自分以外のことに関しては、無能力であると痛感するのであります。
夏目漱石の小説。森田芳光監督、松田優作主演で映画化された。私の好きな小説であり、好きな映画。
松田優作演じる長井代助は、裕福な家庭に生まれ、仕事もせずに、父と兄から金をもらいながら、自由な生活を送っていたが、親友の平岡(小林薫)の妻、三千代(藤谷美和子)にひそかに心を寄せ、実家から金をもらい、平岡の借金の肩代わりをしながら、三千代との思いを募らせ、ついに三千代と一緒に生きる決意をする。平岡にそれを告白し、代助は父と兄から勘当され、三千代と生きるために、職探しを始めざるを得なくなり、社会に出て行く。
映画の中で、いくつか好きなセリフがあるのだが、今の私の心情からこのセリフが心に浮かんだ。平岡の借金を実家から工面して、それを三千代に渡す時のセリフである。
「自分は斯ういふ呑気な身分の様に見えるけれども、何か必要があつて、自分以外の事に、手を出さうとすると、丸で無能力になるんです。」
私は長井代助のように放蕩生活を送れる訳もなく、他の社会人と同じく、一生懸命働いていて生活していますが、こと自分以外のことに関しては、無能力であると痛感するのであります。