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ナカナカピエロ おきらくごくらく

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千年の愉楽

2013-04-09 10:05:22 | 日記
千年の愉楽

昨日、シネマ・べティで「千年の愉楽」を見た。こちらの方が観ごたえがあったが、コメントが難しいんだな。何たって原作、中上健次、監督、若松孝二の二大巨匠の映画だから。

中上健次が空想の世界で作り上げた差別「路地」でくらす産婆オリュウノオバ(寺島しのぶ)の目を通して見た、高貴で汚れた血を引き継く「中本の男たち」の因果を描いた物語。

産婆オリュウノオバは路地で唯一の産婆。あの世とこの世を繋ぐ産道から、数々の赤子を取り出し、仏さまから授かった命として慈しむ。もちろん、代々の中本の男たちがはらませた赤子も全てオリュウノオバが黄泉の国から取り出した命。

しかし中本の男がはらませた代々の男たちは、皆、因果な人生を辿る。女が寄って来るぐらいの男前。数々の女性と性遍歴を重ね、子をはらませては、それが故に無残な最後を遂げる。その絶え間ない因果が千年の愉楽である。産婆オリュウノオバはその因果な血筋をこの世に引き出しては、幸せを望み見守るのである。

この不思議な差別「路地」は、如何ようにして出来上がったのだろう。遠い神の国からのものか。解釈は今もって議論となっている。個人的な視点から見て、千年ということは、遠い平安時代まで遡らねばならぬであろう。つまり高貴で汚れた血族の祖先は、権力闘争に敗れ、都落ちした貴族たちの末裔ではないかと。そして「中本の男たち」の血は、その呪われた運命を今もって受け継ぎ、耐えることのない怨念が根強く生き次いでいるのではないか。そんなことも感じられる。

この物語は、そんなスケールの大きい神話を現代に投影してみせた作品なのではないかとMeは感じるのである。
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その夜の侍

2013-04-09 08:25:01 | 日記
その夜の侍

昨日、シネマ・べティで「その夜の侍」を見た。なかなか良かった。観よう観ようと思っていて見逃していたので良かった。

堺雅人、山田孝之主演。とある街工場の工場長、中村健一(堺雅人)は、プリンが大好きで一時に大量に購入しては全て一気に食べてしまう偏食家であるが、ごく平凡で変わりない日常を送っていた。ただ妻の交通事故死をきっかけに変わっていく。

一方、交通事故を引き起こしひき逃げした運転手、木島宏(山田孝之)は、人を殺すなど何とも思わない凶悪な男で、毎日好き勝手な人生を送っていた。

中村健一(堺雅人)はひき逃げをした木島宏(山田孝之)への復讐のため、毎日「お前を殺して俺も死ぬ。決行まであとXX日」との脅迫状を毎日送り続け、出刃包丁をコンビニの袋に入れて持ち歩き、木島へのストーキング行為を始める。さすがの木島もこの陰湿な行為に戸惑い、周囲の者を脅迫しリンチしては、この行為をやめさせようとするが、脅迫状は送られ続ける。

そして決行の当日、どしゃぶりの中、二人はお互い遂に向き合い、泥だらけになりながらも格闘し、その結末は。。。

この映画はこの二人の関係の緊張感を保ったまま、最後にお互いの感情を一気に爆発させる観ごたえのある映画だった。

堺雅人は良い俳優でマルチな才能を発揮しているが、「壁男」にも見られるパラノイア(偏執症)的な役柄においても、独特の演技力で演じきる、実はカルト的な俳優でもある点が魅力だ。

一方、山田孝之も「クローズZERO」にも見られるような凄みを持った俳優で、彼もマルチな役柄を演じられる俳優だ。

この映画は、もっとも尖った役どころを演じるこの二人の俳優が会い交え、演じきった映画として高く評価できる。

とMeは思う。
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今日はMeの代休です

2013-04-09 00:55:33 | 日記
今日はMeの代休です

今日は心療内科の通院日。先生に経過順調であることを伝え、夕食後に服用していて、これまで減らしていた一つの薬が完全になくなりました!(祝) まだ副作用が強い薬があるので、先生と徐々に相談しながら、減らしていきたいと思います。

先週の土日、悪天候のため、ゆっくり休めなかったので、今日はMeの代休日として、思いっきりenjoyしました。観ようと思って見逃していた映画「その夜の侍」、「千年の愉楽」が、黄金町にあるシネマ・べティ、シネマ・ジャックで揃ってやっていたので、一気に二本観てしまいました。今日は疲れたのでコメントは後日。

その後、Meの大切な知人とアイました。お互い励ましアイながらお話した後、帰宅。夕食とシャワーを済ましたら、またしてもボクシングの試合がテレビで。日本人チャンピオンのKO劇。感動!

その後は、ソファに横になって、テレビをだらだら観て、今日の一日は終了。Tenカウントっす。

明日からコンピュータのお勉強ぎゃんばります!
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