ダブルフルート木製G管製作中
~笛本体・ウィンドウェイキャップ・吹口ブロック~
ダブルフルートの女竹C管、真竹G管に続いて、木製G管を製作中です。
笛本体はアルダー材(ハンノキ類)、
ウィンドウェイキャップと吹口ブロックはアメリカンブラックチェリー材。
インディアンフルートタイプは、吹口ブロックと笛本体とはホゾ形式で取り外し可能です。
3種の部品ができたので、この後管内にサビ漆を塗って、
管内を目止め、平滑にして音出しや指孔をあけていきます。
七曜工房笛工房日記より
ダブルフルート木製G管製作中
~笛本体・ウィンドウェイキャップ・吹口ブロック~
ダブルフルートの女竹C管、真竹G管に続いて、木製G管を製作中です。
笛本体はアルダー材(ハンノキ類)、
ウィンドウェイキャップと吹口ブロックはアメリカンブラックチェリー材。
インディアンフルートタイプは、吹口ブロックと笛本体とはホゾ形式で取り外し可能です。
3種の部品ができたので、この後管内にサビ漆を塗って、
管内を目止め、平滑にして音出しや指孔をあけていきます。
七曜工房笛工房日記より
ダブルホイッスルC管製作中~最終仕上げ拭き漆塗り~
管尻部に段染めのカラー木綿糸を巻いてしっかり固定し、
糸巻部分だけにカシュ―塗料のクリヤーを塗ります。
漆では、透明系のものを使っても、どうしても ひもの色あいが失われて茶色っぽくなってしまいます。
この後、最終の拭き漆を吹き口部のみに施しています。
複管笛は、単管笛にはないおもしろさがあります。
ぜひお試しください。
シジュウカラ笛の製作~各部品の組み立て~
鳥笛の音の出る仕組みは、歌口がリコーダーと同じホイッスル型式で、
高い音を出すために筒穴は短めになっています。色んな鳥の声を出すために、この筒穴に穴を開けて音程を変えたり、
筒穴に小さな木の玉を入れて、ピりピり、コロコロとした音を出します。
シジュウカラ笛は木の棒を筒穴の中で上下して音程を変えてシジュウカラの声を出します。
この仕組みはトロンボーンと同じで、スライドホイッスルと言います。
写真にあるのは、シジュウカラ笛を組み立てる前の部品を並べたものです。
中央の木筒が笛本体です。ムクノキ、エノキ、アカメガシワ等の雑木に筒穴をあけたものです。
見えている穴は歌口です。
上の小木片は、吹き口に差し込んで固定する口栓(フィプル)です。
丸棒の片面を削って息の通り抜ける道を作ってあります。
この道をウインドウェイと呼びます。
笛本体の横の縦穴のあいた細い棒がスライド棒です。
その横にあるのは、切った直径1㎜の針金です。
これを笛本体に差し込んでスライド棒が抜け落ちないようにします。
~七曜工房笛工房日記より~
シジュウカラ笛 Japanese Tit Whistle~鳥笛シリーズ~
ダブルホイッスルC管製作中~指穴あけ調律~
別々に製作したアメリカンブラックチェリー材の歌口付きの吹き口ブロックへ
女竹の笛筒部分を差し込んでつないでから筒音を決めます。
この時、低音のドだけでなく倍音の高いドもピッチの上下がないように合わせます。
1本ずつチューナーで合わせてから、2本同時に吹いて確認します。
吹き口ブロックから吹き込むと息の入り方に左右で差があるので、ピッチがズレることがあります。
ここは、慎重に調律する必要があります。
その後で指穴を順次あけていきます。
ダブルホイッスルC管製作中~吹口ブロックと笛本体部分~
ダブルフルートは様々な形態がありますが、
今回は2連ホイッスルのダブルホイッスルC管を製作しています。
インディアンフルートタイプでは、吹口ブロックは2本の笛をつなぐ役割だけでしたが、
今回のホイッスルタイプでは吹口ブロックに歌口があります。
アメリカンブラックチェリー材を加工して、ブラックウォールナット材の歌口プレートをはめ込んで、
吹口やウインドウェイを作り上げ歌口とします。
この吹口ブロックに女竹を2本差し込んで指穴をあけます。
複管のインディアンフルート ~試作検討中~
複管の笛は古代から世界中のあちこちで様々なものが作られて演奏されています。
エアリード楽器に較べれば、リード楽器(シングル、ダブルとも)の方の起源がかなり古いようです。
「木管楽器とその歴史」の著者アンソニー・ベインズが複管楽器の章で、
「2本の管を同時に吹奏すれば、ちょうど歌をいっしょに歌った時のように
伴奏のない笛の音に活気と面白味と独立性が加わることになる」 と言う通り、
2本の笛がキレイにハモった時の感動は笛吹きの醍醐味です。
おまけにそれが一人で味わえるのです。
指孔のないドローン管から指孔1つから多数開いた管を2本3本4本と束ねるので、
様々な組み合わせが生まれます。
本数が多いから良いというものではなく、そこに演奏の技術の難易も加わるので、どれが良いのか迷ってしまいます。
今回は製作依頼もあり、以前から自分自身も製作してみたいと思っていたインディアンフルートの複管に挑戦しています。
☆試作品はどれも女竹製のA管です
写真右から左へ
Ⓐは ドローン管(ラとド)と ラドレミソラドのペンタトニック管
Ⓑは 低音管が(ラドレミ) 高音管が(ラ、ソラド)のペンタトニック
©は Ⓑの低音管と高音管の間にドローン管(ラ)を入れたもの
Ⓓは 低音管か(ドレミファ)、高音管が(ド、ソラシ)のダイヤトニック
自分で吹き比べて、どれにするか検討中です。
管種は、もう少し長いものもあれば面白いかな。
材は、木も良さそうです。
若松寺千年杉のインディアンフルートとオカリナ
& 薬師桜の横笛 完成です!
~仕上げ漆塗り完了~
千年杉のインディアンフルート(A管)とオカリナ(ソプラノ管とアルト管)
そして、薬師桜の横笛(B♭管)を塗り終えました。
インディアンフルートと横笛は拭漆、オカリナは植物性オイルを塗っているので、
どちらも杉や桜の木目がキレイです。
・千年杉のインディアンフルート(A管)バードはウグイス形
・薬師桜の横笛(B♭管)
・千年杉のオカリナ(ソプラノ管とアルト管)
漆が落ち着くまであと1か月程乾燥させてたら完成です。
祭笛NEWを製作中です
オリジナル横笛は、2オクターブが出ます。
管径は少し太目で、ふところ長(歌口から頭部栓までの長さ)は深めです。
またリッププレートを取り付けて、のど厚をあつくしています。
そのため、発音が易しく、低音がかすれずよく響きます。
祭笛も同様の考えで作っているのですが、低音よりも高音の響く管、
大甲音(3オクターブ目の音)が出る管が欲しいという要望が以前からありました。
G、F、LowDぐらいの長い管なら、大甲音は出るのですが、
管が短くなると(祭笛はC管)大甲音は難しくなります。
管を細くさえすれば、大甲音は出ます。
倍音笛は、細くて長い管を使い、高次倍音を楽々と出します。
そのかわり、基音や低音が出なかったり、かすれたりします。
細い管で倍音も高音も出すのはなかなか難しいのです。
今回は、管径は少し細く、ふところ長は少し浅く、管内形状のテーパーは少しゆるくと
パラメーターを少しずつ変化させて、対応させています。
なんとかファ、ソも出せます。
音色はかなり篠笛に近いものになっています。
この後、漆を塗って仕上げていきます。
~最終仕上げ 摺り漆塗り~
大甲音も低音も出る祭笛NEWの最終漆塗りが完了。
赤と黒のツートンカラーにしました。
頭部は黒呂色の上へ朱を、足部は朱の上にへ黒呂色を塗って、
仕上げに摺り漆を2度程塗っています。
根來調塗りです。
笛の長さは前のものと同じ40㎝、太さは少し細身です。
あと1か月 寝かせてて、漆を完全に乾かします。