七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

調理台は、自給自足の賜物

2008年07月20日 | 一人で建てる木組みの家のインテリア家具編
大三島で、みかんを作り、自給自足を目指す夫は、
毎日、農作業で体力を使い、食欲旺盛で、
魚でも肉でも野菜でも、天ぷらやフライを大好物とする。

しかし、面倒臭がり屋の妻は、
サッと煮物やアッサリ献立を好み、手抜き料理を得意とする。

そして、夫に
「ホンモノの自給自足なら、料理も自分でしなアカン」
と、そそのかす。

そういう訳で、
時々、料理も自給自足する夫は、台所事情に詳しい。


妻が、古家での台所の "散乱" から "混乱" に陥り、
時には、 ”食事を作らない 反乱" を防御する為に、

夫は、一人で建てる木組みの家のキッチンに、

「調理台を作ったるわ。どんながいい?」
と聞いてきた。

お抱えの大工さんと家具職人を持つ贅沢である。
早速、図書館で、
「カリスマ主婦の台所拝見」「キッチン収納技」などの
インテリア雑誌を山ほど借りてきた。

が、整理整頓べタな妻は、余計混乱した。

雑多な調理道具や台所用品に合わせて、
引き出しや棚のサイズや高さを指示するなんて、至難の業。

「どんなものが良いか、ワカランわぁ。
作ってくれたら、それに入れる」



豊富な調理経験を生かしつつ、
夫が作り始めた調理台は

  調理台の材は、ベイマツでいいな。
  天板の大きさは0,9メートル×1,5メートルにするで。



引き出しは、3つでいいな。
   あんまり奥が深いと使い難いな。


引き出しは、両方から、使わんでもいいやろ。
  扉は、いらんな。




底板は、床から10㎝にするで。



夫が設計製作した調理台の出来上がりです。



数字に弱く、的確な注文や指示ができずに、

せっかくの “お抱え家具職人” をも 
“宝の持ち腐れ” にしてしまう 妻ですが


「わぁ~凄い♪ インテリア雑誌みたいや。
 この引き出しに何入れたらいいやろ。
 下になにを置いたらいいやろ~」

 と単純に喜んでおります。



夫は、調理台のお陰で、

”妻の散乱、混乱、反乱” が なくなり

揚物料理を、一杯食べれることをを願っています。









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天窓自動開閉器  "夫の手"  ~妻から「家作り実況版」12

2008年07月17日 | 妻から「家作り実況版」





夫の「一人で建てる木組みの家」には、
たった一人であるが、いつも傍にいて、とてもうるさい
お施主様がいる。

うるさい施主である妻の、クレームが
上の二つの”グッズ”によって、見事解決いたしました。

妻のクレームとは、
東側の3つの天窓の開け閉めが、とても不便なことでありました。




ロフトの柵を乗り越え、1階リビングを見おろしつつ
  手摺のない、幅32センチの床板を歩かなければ、
  天窓は、開閉できなかったのです。

  
   とても不便な ”天窓”については、

    2007年1月23日 妻から家作り実況版1    
    2008年6月8日 「一人で建てる木組みの家」⑱    
   
   で、夫と妻が文句や弁解をしてますので、ごらんください。


そこで、

夫は、考案しました。

只今、キャットウォークの上で、天窓に細工中です。




あの、「一人で建てる木組み家」の建前の時、

大きな梁を持ち上げて大活躍した “滑車の原理” 
天窓の開閉にも、活用したのです。




1階リビングから、ヒモを操作すれば
妻でも、スルスルと簡単に、天窓を開け閉めできます。



天窓自動開閉器の全景です。




少し低い天窓二つは、
みかんの木クラフト 名づけて、猫の手ならぬ ”夫の手” と



窓に取り付けた ”つまみ” で



妻が、1階リビングより、楽々、開け閉めしております。






 
  「昔、住宅展示場で見た 天窓は、電動だった。
  雨が降ると、センサーが感知して、勝手に閉まるんよ。」
  などと、夫を責めていた妻であるが、

  今や、
  電動って、停電の時、不安やね。
  センサーって、ちゃんと、雨を感知するんやろか。
   信用できひんね。

  と、
  この手動式の ”夫の手” と ”井戸のつるべ式開閉器” の
  単純明快さを、大変気に入り、
  
  嬉々として、こまめに、
  スルスルと 毎朝晩 開け閉めしているのです。

  
  

 





 
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トコロテン作りは、理科実験

2008年07月14日 | 加工品
”洗うべきか 洗わざるべきか”
テングサ の 話です。

 潮のまま乾かして、保存すると、
  日持ちもして、磯の香りもほんのりと
  栄養もたっぷりで、なによりも美味しい。
 大三島の主婦伝授の秘訣です。

いいことずくめで、何よりも、ラクチン。
  我家のテングサは、洗わない ことにしました。

 さて、トコロテン作りですが、

  「これが、トコロテンの素 寒天の素 どう変身するの
  
  テングサを眺め、触り、不思議に思います。

  初めて時は、かなり疑心暗鬼、
    まるで、小学校の理科の実験のように、
    ちょっと不安で、ドキドキものでした。

洗っていないテングサをこれくらい(100g位)



水が澄むまで、幾度か洗って




 
分量の水で炊く。(水4リットル位)



お箸で掻き混ぜながら炊いていると、テングサが柔らかくなり



酢を適当(大さじ4杯)に入れて、2,30分炊き続けると、
 テングサがとろろ昆布のようにどろどろになり
 寒天エキスが抽出されてくる。




晒し布を敷いたザルで、寒天エキスを濾す。



蛇足ではありますが、念の為
  液の方がトコロテンです。
  テングサから抽出された寒天液を捨ててしまい、
  搾りカスのテングサを
  トコロテンの素と勘違いした人がいたとか。

搾りカスにもう一度水を足して、
 二度炊きすると、
 柔らかめの、磯の香りのないトコロテンが作れる。
 節約上手な主婦の知恵です。

最後に残った、搾りカスはこんな感じ。



寒天液を弁当箱で、固める。
  茶色いのは、二度出し目のコーヒー味のトコロテン






 トコロテンアラカルト 



トコロテン突きでついて二杯酢や生姜、カラシでさっぱりと
みかんの木クラフトシリーズ 箸置き&パズル 鳥 七曜工房作



青きな粉と黒蜜で和菓子風に



サツマイモと小豆を混ぜて、ようかん風に
みかんの木クラフトシリーズ タコのつまようじ立て 七曜工房作



二度出しのコーヒー味で、洋風に
みかんの木クラフトシリーズ カトラリーセット 七曜工房作

つるりんと、喉越しサッパリ
磯の香りがふんわり
我家の夏の健康おやつです。





トコロテンアラカルト

  赤紫蘇寒天   は   こちら
  芋小豆寒天   は   こちら

  イチジク寒天  は   こちら




テングサ採りやテングサ干しの様子は こちら をごらんください。
 
 テングサ採り2008年5月12日
 
 テングサ干し 2006年8月1日   



みかんの木クラフトシリーズは、大三島の二つの道の駅で販売中です。


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梅雨明け の カタツムリ

2008年07月11日 | 一人で建てる木組みの家のインテリア家具編
 このまま、夏本番に突入でしょうか。

 梅雨の湿りけやひんやり感が、懐かしく、


カタツムリハガキ立て と 楊枝立て(一輪挿し)  みかんの木クラフト 七曜工房作
はがき絵は、滋賀の友人Sさんにいただいたもの。


 例年より早い、梅雨明け宣言に、
  カタツムリも、「ありゃあ~」と、
  アジサイの葉っぱならぬ、ゴーヤの葉っぱの上で、
  慌てているかもしれません。 



カタツムリのブローチ   ケヤキ材 ウルシ塗り 七曜工房作



  もう少し続く梅雨を期待して、
    移植し残していた、トロ箱の挿し木苗を眺めつつ、
    妻・ひろも、カタツムリ同様、慌て気味です。

    
    去年の梅雨に挿し木した、ハーブ苗が大きく育っている。




「一人で建てる木組みの家」のロフトには、
  カタツムリが 6匹ひそんでいます。

 

西側外観から見る、ロフトの3つの窓




妻が、
 “簡単手抜きカーテン” を ぶら下げる竹棒を依頼した時、
夫が、作ったものです。




カーテンをぶら下げる竹棒を,
両端で、支えているのが、カタツムり




カタツムリの角を製作中の夫。
ハナも木工室へ様子を見にやってくる。




カタツムリのカーテンアクセサリーにエゴマオイルを塗る。


目ただないのですが、
それぞれ2匹ずつ、カタツムリが潜んでいます。


下へ行くカタツムリ・カーテンアクセサリー サクラ材 エゴマオイル塗り 七曜工房作


上へ行くカタツムリ・カーテンアクセサリー タモ材 エゴマオイル塗り 七曜工房作


調子に乗った妻は、

 「凄い、凄い、カーテンホルダーも木で作って欲しい」
 「こんなに、凝らなくても、簡単でいいから」

 買い物不便な大三島です。
 アレコレ苦労して探すより
 夫への発注が、
 早くて、何よりピッタリサイズですから。

 
カーテンホルダー製作中




木製シンプルカーテンホルダー出来上がり
 



カーテンホルダーって、要らないようでやっぱり要るんですよね。








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四つ葉のクローバー ~妻から「家作り実況版」 11

2008年07月09日 | 妻から「家作り実況版」
夫の昔の仕事は、
公園の設計施工計画や管理だった。

そのせいか、滋賀の小さな家も、
レンガや石を真直ぐに積み、
まるで公園のように、
きっちりと区画割りした庭作りをしていた。

そして、大三島では、
家具製作の材木やみかん運搬の車が出入りできるように
敷地内に、幅の広い進入車道をレイアウトした。

転居当時は、敷地内は雑草だらけだったので、
知らぬ人が、車で通り抜ける位
広々とした贅沢な車の為の道であった。

敷地内を、季節毎のハーブや野菜で埋め尽くしたい妻は、
殺風景な進入車道を眺めていて、ひらめきました。

「そうだ。踏まれても踏まれても育つ、クローバー道にしょう」

毎年毎年、種撒きやら植付けをし続けた努力の甲斐あって
もう少しで、クローバー道が貫通しそうです。



西側道路からの、クローバー道




南側海岸道路からの、クローバー道




クローバーと間違って、ウマゴヤシ(コメツブウマゴヤシ)を一杯移植し、
ウマゴヤシを大切に育て、ウマゴヤシ道となったこともあった。

黄色い小さな花が咲くと、
「アレッ、ウマゴヤシだった」と初めて気付く。


今では、小さな小さな苗の時期であっても、葉っぱをよぉ~く観察して、
ウマゴヤシを抜き、クローバーだけを大切に育てることができる。





ウマゴヤシを見分けることができるようになっても、
これだけ、沢山クローバーがあっても、

“幸福の4つ葉のクローバー” って、
そう簡単には、見つけることは、できないものです。



しかし、

  “四つ葉のクローバーを見つける名人” のKさんは、
 我家のクローバー道を通るたび、
 いとも簡単に、「ほら、今、見つけました」と、
 四つ葉のクローバーを手渡してくれる。

めったに見つけることのできない、四つ葉のクローバー。


押し葉にして



障子紙にはさみこみ



夫の作った障子建具に張ることにした。




四つ葉のクローバーは、どれでしょう。



夜、明かり越しに浮かぶ、
 "幸せのクローバー障子”です。











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しんぶん 赤旗 「ひと」

2008年07月06日 | 一人で建てる木組みの家のインテリア家具編


2008年6月27日 しんぶん赤旗 ひと欄の記事です。

七曜工房の「みかんの木クラフト」に着目して、
東京よりわざわざ取材に来てくださった、
大学時代より、環境保護や自然に興味があったという
赤旗新聞経済部のY記者さん。

夫から、丁寧にじっくりと取材してくださった結果、
記事の出だしが、なんと、トイレットペーパーホルダーになっていました。

夫の、いきなりのトイレへの案内や、
トイレットペーパーホルダーについての熱弁が、
よほど、印象的だったのでしょうか。

そう言えば、夫は
トイレットペーパーホルダーを作りつつ
なにやら、妻にも語っておりましたけ。




夫が案内したトイレです。



これが、トイレットペーパーホルダー
なぜか、カブラにタコが乗っている
今が旬のカブラを収穫していて、イメージが湧いたと言う。


トイレットペーパーをセットすると、こんな感じ
ペーパーを巻き取る時、タコがクルクルと廻ります


タコに飽きたら、クジラバージョンに、変えるらしい。


タオル掛けは、鳥をイメージしたとか。


ついでに、お風呂のバスタオルかけも


タコで、


洗面所の化粧台は、少しスマートなデザインを選び、




我家の前の海岸に来る、アオサギです。









しんぶん 赤旗 「ひと」欄 抜粋 

~基礎から建具まで、すべて手作りの自宅には、
愛媛・大三島の自然が、小物になってあふれます。~
 



あっ、我家の家紋は、タコ
破風飾りも、タコでした。 
こちら・「妻よりの家作り実況版」を、ごらんください。









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雑草は、はびこり  引っ越しは、捗らず

2008年07月05日 | 加工品
 四国地方では、梅雨明けが宣言されたとか。

只今 「一人で建てる家」へ引っ越し中です。

が、隣とはいえ、
大きな古家から、小さな新居への引越しは、難航中です。

 二人暮らしなのに、
みかん農家、木工職人、みかん宅配屋などなどの所帯道具の
増えたこと増えたこと。

夫は、
   整理整頓べタの妻が、
  「あそこにも、ここにも棚を作れ」と命令するので、
  家中いたるところの収納作りに、またまた、大忙しです。

 一方妻は、久しぶりの苦手なミシンかけ
  窓一杯の新居のカーテン作りをしていたら、
  針は折るわ、部品は壊すわ。

 慎重にしたはずのパソコンの引越し
   なのに、なぜかなにかの接続線をなくすわ。


“捗らない引っ越し” に、てんやわんやしていたら、

 みかん畑や菜園、ハーブ畑の雑草のすくすく育つこと、
  いや、“はびこる“こと。

梅雨明けと競争で、大慌てで草刈りも決行中です。

ツラ~い、 灼熱地獄の草刈りの季節到来ではありますが

心ツヨーイ “草刈りの友” であり、 
我家の  “大好きな健康おやつ”  でもある
"梅シロップ" が出来上がってきました。


梅エキスが砂糖でドンドン沁み出てきています。

 「あんた、梅欲しかったら、ちぎりにおいで」と
 今年も、6月初旬に、ご近所から新鮮青梅をいただきました。


いただいた膨大な量の新鮮無農薬青梅 幸せも一杯


梅畑の様子 我家の梅畑ではありませんが、、

しかし、しかし、ハンバじゃなく膨大な梅の量 


    
大小に分けるだけも大仕事です。
ちょっと、舌切り雀の欲張りばあ~さん気分になってしまいました。
  
よーやく、できた梅漬けアラカルト 


梅シロップ 梅醤油、梅酢、梅味噌 梅レモン果汁漬け
カリカリ漬け、塩漬けなどなど
 

 で、オトーさ~ん

「この巨大鍋と、保存瓶の収納棚は、できたあ~









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