油断していると、大きく熟れて黄色くなっている。
大慌てで収穫したら、これだけもあった。
今日も、ゴーヤ茶とゴーヤの佃煮作りである。
そして夕食は久しぶりにゴーヤチャンプルに決まり。
ゴーヤの佃煮 ゴーヤの苦味と歯ざわりがほのかに残る、不思議な一品
酢、醤油、砂糖で、ゴーヤを煮詰め、ジャコ、カツオ節、ゴマをからめる。
今日は豪勢に、豆腐、豚肉、卵、カツオ節入りゴーやチャンプル
島のお豆腐屋さんが作る ”しっかり固めの豆腐” は、
ゴーヤチャンプルにぴったり。
パックではなくラップに包んで売っている。
ずっしり重くて、固くて、手で持っても崩れない。
お葬式などの準備中には、酒のつまみやおやつに出てくる。
「えっ!醤油だけで、生で、おやつに食べるの」とびっくりしたものだ。
(みかんの木で作った ”みかんの木クラフトシリーズ” のひとつ
”はし置き&パズル”は、”アゲハチョウとみかんの花”・
竹箸は大三島産の竹、作りたての青竹の時はすがすがしい。
どちらも七曜工房作)
乾燥しているゴーヤ茶を、道の駅に出荷にいくついでに、
大山祇神社の『抜穂祭』(ぬきほさい)を見てきた。
大山祇神社の 『抜穂祭』 は、旧暦の9月10日に行われる ”収穫祭” で、
『御田植祭(おたうえさい)』 (旧暦5月5日)に奉仕した
島内から選ばれた16名の早乙女が再び奉仕して,
初穂を刈り取り神前に供える厳粛な祭事であり、
愛媛県の無形民族文化財である、
『一人角力(ひとりすもう)』も奉納される。
御輿の出御祭(しゅつぎょさい)があり、
3基の御輿が境内斎田(さいでん)前の御棧敷殿(おさじきでん)に渡る。
神様に、初稲穂を差し上げる為、お御輿に乗って出かけていただくらしい。
早乙女(さおとめ)も、御輿とともに、斎田に向かう。
白衣に赤襷(あかだすき)、手甲脚絆(てっこうきゃはん)の装いが可愛い。
一人角力の ”一力山(いちりきさん)” の後姿も見える。
手鎌で斎田の稲穂を刈り、神様にお供えする。
『一人角力』が、大山積神に奉納される。
軍配を手にした行司が、神前に一礼し、「こなた精霊」 「かたや一力山」と呼び出す。
一力山が、一人だけで、精霊を相手に、まるで本当にいるかのごとく相撲を取る。
行司も真剣そのものである。
”一力山”は、稲の精霊と3番勝負し、1勝1敗の後、
「下手投げ」で、派手に倒されていた。
めでたく一力山が神に負け、その年の豊年満作が約束される。
目に見えぬ稲の精霊の威力を示すことで、豊作祈願と豊作感謝を表すらしい。
転居当時は、観光客気分で見たものだが、
今日は氏子気分、みかんの豊作も祈願しておこう。
神社には、愛媛テレビや新聞の取材陣の姿も見えたけれど、
見学人は少なく、早乙女や奴、御輿の担ぎ手の親戚縁者が中心かもしれない。
聞くところによると、観光客動員の為の休日開催案もあるそうだが、
大山祇神社が、頑として昔からの暦を固守して譲らぬそうである。
さすが、日本総鎮守の神社のプライドであろうか。
あくまでも、見せる為の観光ショーでなく、
” 島の農民が収穫を大山積神に感謝する神事 ”が、
しめやかに行われている風である。