七曜工房みかん島

18年間の大三島暮らしに区切りをつけ、
滋賀大津湖西で、新たに木のクラフトと笛の工房
七曜工房を楽しみます

八朔の収穫も ようやく 終わりました。

2008年01月29日 | 無農薬みかん栽培
今朝の大三島は、うっすらと雪景色でした。
お向かいの大島も、山の上は、雪で白くなっています。


我家から見える対岸の大島の雪景色

我家の野菜畑も雪をかぶり、裏山にも雪が積もっています。


七曜工房の家の前の野菜畑もホンの少しだけ雪化粧

最後まで残していた八朔の収穫は、
一昨日に、あらかたは、終えたばかりです。
もう、柑橘の凍害や寒害の心配をすることもなく、
大三島には珍しい雪景色も、心穏やかに眺められます。


「僕の舌は確かや」と、自負している夫も、
 寒いみかん畑で、いくつものみかんの味見を続けていると
 ”ベロ糖度計” では、味が分からなくなり、不安になるのか

今冬のみかん収穫から、
 糖度計を購入し、糖度を測っては、
 収穫時の目安にするようになりました。



八朔の果汁を絞り、糖度計にかける
 

糖度計を覗くと、糖度が出る。


我家の八朔は、糖度11,5度から13度以上ありました。
年を越し、充分樹上で熟させた、八朔です。

糖度計は、夫にとっては、とても楽しい”オモチャ”でした。
1本1本、いちいち、柑橘の実の糖度を測っては、
確信と自信を持って、収穫していきます。



一般的に、伊予柑や八朔,はるみは、
  12月下旬から1月初旬には収穫をすませ、
  貯蔵して追熟させてから、市場に出します。

柑橘は、収穫後置いておく程、酸が抜けてきます。
   柑橘の美味しさは、酸と甘みのバランスで決まります。
   収穫直後は、酸が抜けていないので、
   いくら甘みがあっても、酸が強くて甘みを感じることができませんし、

    また、収穫後長く経ち過ぎると、
   酸味がなくなってしまい、甘いだけで、
   水分も少なくなり、呆けた味になってしまいます。

    我家の少しでも長く樹上に成らしておいた、
        伊予柑、はるみ、八朔です。
        収穫後少し置いて、2月になれば、 
        酸と甘みが程よいバランスになりそうです。
        そろそろ、出荷です。






雪の残る 今朝の八朔畑 まだ少し実を残している。

八朔は皮が分厚いので、鳥も突いて食べ難く、
大三島では、滅多に寒害や凍害にも遭わないだろうと、
まだ、少し樹に残しています。

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪ニモ負ケズ 寒サニモ負ケズ 樹上完熟です。

2008年01月24日 | 無農薬みかん栽培
 瀬戸内には珍しい冷たい雨降りが、3日間も続きました。

 みぞれ交じりの雨を眺めながら、
「気温が氷点下になっていないか、またならないか」
大三島の観測データを、度々、ネットで確認していました。

もし、万が一、マイナス3度以下になる予想が出たら、
凍害や寒害にあわないように、
雨の中、いやみぞれの中
はるみの摘み取りに行かなければなりません。

伊予柑は、この雨降り前に
完熟して、落果しそうな実や、
寒害を受けそうな場所についている実は、
はぼ、摘み取りが終わっているので
とりあえずは、一安心なのですが。


ぽかぽかと暖かい陽射しのなかでの、伊予柑の収穫

伊予柑よりも、寒さや風にも強く、
完熟しても、落果の心配のない はるみは
まだ,樹上に残していたのです。

しかし、果皮の薄いはるみは、
凍害や寒害には弱そうです。

貯蔵による追熟をほとんどしないで宅配する、
我家の伊予柑や八朔、そしてはるみは、
ギリギリまで樹上で完熟させようと、試みるので、
毎年、とてもスリルとリスクがあります。

 やっと、雨が止みました。
それほどの冷え込みもなく、お陰で
はるみは、凍害にも寒害にもあいませんでした。


完熟して、いい香りを放つ はるみ

あああ~~ しかし、しかし、
やっぱり、鳥にやられている。
はるみは、香りが高くて、皮が薄くて、
おまけに、完熟していれば、
鳥達が、当然、つつきますよね。


メジロやヒヨドリが止まれそうな枝近くの内なりの実が食べられている。

時々、ぼたん雪が降ってきて、冷え込みます。
次の寒波が来ないうちに、また雨が降らないうちに
早く、鳥にも負けまいと、摘みとらなければ。



オーバーズボンを着込んで、着膨れしての摘み取りです。




海の見える斜面にあるはるみ畑 今日の海は寒そうです。



収穫したはるみは、2キャリーずつ、道まで、一輪車で運びます。
    
 
 今年期待の新人、はるみ
 充分に樹上で完熟したものを、お届けできそうです。
 
 
 大きさや味を揃えるのが難しく、隔年結果が激しいので
 栽培しているみかん農家も少なく、
 一般市場には、ほとんど出回っていない
 とても珍しい、新品種の柑橘です。。
 2年に1度しか実をつけない“幻のはるみ”とも名づけられています。



 氷雨降る、3日間
  はるみに、想いを馳せつつ


 夫は、
雨の中、竹を伐りに行き、
薄ら寒い木工室で、
ハナと二人
笛作りです




 一方、妻は、




年末年始は,温州みかん摘みが
果てしなく、続き・・・・


今頃!? 
「寒中お見舞い申し上げます。」
と、新年?のご挨拶を書いておりました。 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あぁ~ もったいない!

2008年01月18日 | 無農薬みかん栽培
 冷え込んできました。
 1月下旬から2月初旬が、1年で一番気温が低くなるそうです。
 
 樹上で、できるだけ長く完熟を待っている
 伊予柑、八朔、そしてはるみ
 天気予報とにらめっこで、
 収穫時期を待っている、毎日です。

 心配している寒波襲来もなく、
 マイナス1℃以下にもならず
 やっぱり、瀬戸内の島は、暖かくて・・・
 と安心していたら、

  「あぁ~! 伊予柑の実が一杯落ちている
 
 風の強い日があったせいか、、
 せっかくの熟した実が落ちてしまっていました。

 
 斜面になっている伊予柑畑 落果してコロコロと転がった実が一杯。

 伊予柑や八朔は、完熟してくると、自然落果するのです。
  特に伊予柑は、
  はさみで枝を切ろうと実を持った瞬間、
  ポロリとガクから実がはずれます。

 その為、落果防止には、 
"ヘタ落ち防止剤という農薬があり、
  収穫前に散布するのだそうです。

 が、
 無農薬栽培の我家のイヨカンは、
 「まあ~~落ちてもしょ~うがないかあ~」
 ということです。

 八朔も心配になり、八朔畑に行くと、
 こちらは、大丈夫 
 八朔の方が、やっぱり、長く樹上で完熟できるようです。
 
 “幻の五月八朔”というのも、あるぐらいですからね。
 
 
八朔の実は、落ちてなくて、一安心 
 

 でも、やっぱり、 もったいない
 
 落ちた伊予柑は、     大きくて、きれいなものを拾い集め
 八朔は、商品にならない、小さくて、きれいな実をちぎり、
 
 「ピール作るから、持って帰るわ」と


農家の農産物加工は、なんでもキャリー単位!と、大量です。


ぽかぽかと暖かいので、庭で、皮むきです。



 
おぉー、伊予柑の実、あま~い。
この実全部食べられへん・・どうしょう。

 
 
 充分、樹上で完熟してきたようなので、
 まずは、伊予柑から、
 そろそろ収穫を始めます。

  伊予柑・八朔・はるみのミックス箱、只今予約受付中です。
 
  発送は、2月頃からの予定です。

伊予柑八朔ピールの作り方は、こちらをご覧ください。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

寒ヒジキ 島ヒジキ

2008年01月15日 | 加工品
今日は、朝,の明るい頃に潮が引き、
ヒジキ刈り 日和りでした。

12月から2月末までの寒い時に刈るヒジキは
寒ヒジキと言って、とても美味しいのです。

今冬2回目のヒジキ刈りです。


去年12月末に、刈りとって、炊いたヒジキ を干している様子。
年末には、風速10mもの強風が続き、お陰で、すっかり、乾いてくれた。

ヒジキは、我家にとって、なくてはならない、保存食となりました。
今、寒さにめげず、チャンスを逃さず、ヒジキ刈りに行くと、
1年中重宝して、大助かりです。
ヒジキご飯、ヒジキの煮物、サラダ、味噌汁の具、ヒジキ入り肉団子、
そして、酢ヒジキと。

"節分" が近づくと、ストーブの上で、豆が炒りたくなります。


刈りたて、干しあがりたての、初物ヒジキで作った
ジャコ入り酢豆と、ヒジキ入り酢豆の2種

これからの伊予柑八朔はるみの収穫繁忙期に備えて
ヘルシーな 常備食です。

いつも、ヒジキ刈り前夜には、
「雨かな、寒いかな、海が荒れていないかな」
「ヒジキ、誰かに刈りとられずに、まだ残っているかな」
とあれこれ、心配するのですが、、
やっぱり、瀬戸内の島は、お天気の日が多いんでしょうね。

今日も、また、十分に刈りとることができました。


ヒジキが現われているのは、1時間足らず!
潮が満ちてくるので、沖のほうから先にヒジキを刈っていく。

ヒジキを水洗いし、ひじき炊き開始です。

美味しくて、柔らかい、干しヒジキを作る、我家のコツは、 
レモンと酢を入れて、鉄の大鍋で1時間以上も炊くこと。
何度も炊くので、夕方までかかります。


大鍋で沸かしたた熱湯に、洗ったヒジキを入れると、サッと緑色に変わります。


炊き続けていると、緑から薄茶色に変わり、柔らかくなります。
鉄鍋で炊くから、ヒジキが美味しくなるという説もあります。


炊きあがり、チョコレート色になったヒジキ
湯掻きたてのヒジキは、歯ざわりが良く、サラダで食べる。
けれど、香りがないのが残念?
我家は、断然 干しヒジキ派です。

で、今回の、ヒジキ炊きパーティーのお楽しみは
この前、獲ったサザエのつぼ焼き
肝を美味しく食べる秘訣は、砂出しをすると教えてもらった。


沢山のサザエの場合は、カゴに入れて、海につけておくらしいが、
我家は海水を入れたバケツに、収穫ネットで、大丈夫。

去年大漁で、冷凍保存しておいたタコの燻製作りも




空き缶2つで作った自家製燻製釜


木工品作りで残しておいたサクラやナラの端材をチップに使う。

豆もちを焼いて、
酢ヒジキとサザエの壷焼きをつまみに
レモン焼酎を飲みつつ・・・
楽しい、ヒジキ炊きランチパーティーです。

「タコの燻製は、まだかなあ~」



あっ、飲んでいるのは、妻だけでした。

夫は、火のお世話、燻製のお世話と忙しそうです。

今日、刈って、炊いたヒジキ 
順調に乾けば、1~2週間で出来上がります。

毎日、少しづつ軽くなり、黒くなり、
生の時の10分の1以下になってしまうのです。

天日干しで、じっくり乾かす効果なのか
乾くにつれ、酢昆布のような熟成した香りがしてきて、
磯の香り高い、干しヒジキに仕上がってくれます。


2006年12月のヒジキ刈りの様子は、こちらをごらんください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ニューフェイス はるみ のご紹介です

2008年01月11日 | 無農薬みかん栽培
 春のような暖かさも、終わりかもしれません。
 まもなく、本格的な寒さがやってきそうです。
 
 大三島で無農薬みかんを育てて、5年になりました。
 収穫してすぐ発送する、“畑から直行便”のみかん宅配屋は、
 樹上で、できるだけ長く完熟が売り物です。
 
 只今、伊予柑、八朔、そして はるみ の完熟までには、もう一息。
 寒波襲来までには、摘み取りをしなくては。
 様子を見ているところです。


1月4日の八朔畑の様子


1月4日伊予柑の様子

 1月下旬より宅配予定の 我家の晩柑ミックス箱に
 デコポンの妹“はるみ”という、新品種が、仲間入りしました。
 

1月4日の はるみ の様子
 
 はるみは、
 清見タンゴールとポンカンの交配種で、オレンジ系のみかんです。
 皮が薄いので、温州みかんのように手でむいて食べれます。
 じょうのう(身の袋)がとても薄いので、袋ごと食べれて、
 ひと粒が大きくて、プチプチ感が楽しめます。
 味は、酸味が少なく、甘みが濃厚で、果汁がタップリです。
 皮は、オレンジ系の強い香りがします。
 デコポンとは、お父さんとお母さんが一緒なので、兄妹になります。
 


まだまだ作っているみかん農家も少なく、
 また栽培方法が難しいことから、
 ほとんど、一般の市場には出回っていない、
 希少価値のある、高級品と聞いています。


はるみを試食用に収穫です。

 すっかり、みかん農家の犬になったハナ
 我々が はるみ を食べていると催促します。


ハナも美味しくて気に入ったらしく、ぺろりと食べました。

 さて、やっぱりせっかくの無農薬”はるみ”です。
  “ママレード作り”が、したくなりました。
 
 はるみ丸ごと、種以外は、ぜ~んぶ使います。
    
 


 はるみは、皮の苦味が少ないので、苦味抜きの処理も簡単です。
 サッと熱湯で湯掻いて水に晒して苦味をぬいて、薄く刻んだ皮と、
 身の袋もとても薄いので、袋ごとザクザク刻んだ身を鍋に入れ、
 砂糖を加え、砂糖が溶けるまでしばらく置きます。



 焦がさないように混ぜながら、沸騰するまでは強火で,
 その後は、弱火で2,3分煮ます。
  
 味も香りも、マイルドなオレンジ系の
 ”はるみ丸ごとママレード”の出来あがりです。

七曜工房のママレード3種です。
左から はるみ丸ごとママレード、みかんママレード、レモン丸ごとママレード


トレーは、七曜工房作 ナラ材 オイルフィニッシュ仕上げ
 

 ママレードは、大三島の二つの道の駅で売ってます。
 また、晩柑ミックス箱と同梱包で、宅配もしています。

レモン丸ごとママレードのレシビは、こちらでご紹介しています。

   伊予柑ママレードのレシビも参考にどうぞ



 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みかんをちぎって、皮をむいて・・・で新年の始まりです。

2008年01月08日 | 無農薬みかん栽培


みかんの木版画は、滋賀の友人Nさんより戴いた年賀状
ねずみハガキ立て 材 ケヤキ 仕上げ オイルフィニッシュ 七曜工房作



大山祇神社へ初詣
樹齢2600年、天然記念物の楠


去年は温州みかんは、嬉しい表年。 
ちぎっても、ちぎっても、きりがないほど、鈴なりに実ってくれました。
そして、今も収穫しきれずに実を残している温州みかん畑です。
鳥たちの楽園になりつつあります。


 さあ~早く!
       チンピ、温州みかんママレード、温州みかんワインを作らねば。
       ひたすら、みかんの皮むき (ちっぴ作り)に、励んでます。

           


 我家の無農薬みかんならではの、みかんの皮の利用です。
 柑橘のあの、爽やかな香りは、身ではなく、皮にあるんです。
温州みかんのママレードやみかんワインのレシビは、
   2006年11月20日をごらんください。
 
   また、チンピの 利用法は、2007年1月17日にご紹介しています。


  

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする