無農薬だから、いくら汚くても許されるというものでもありません。
あまりに皮の汚いものは捨てます。
木により、熟し方に差があるので、何回も口に入れて味見をします。
そのうちに味がわからなくなり、みかんの味に自信がなくなります。
来年も買ってもらえるか不安になります。
今日も県の若い農業技術指導員が様子を見に来てくれたので、
「毎年、おいしいみかんを作るのは難しいだろうね」と話すと、
みかんの味は、その年その年の天候に大きく左右されるので、
そのことを消費者にも充分知ってもらうことが大事だと慰めてくれました
6年前 みかん宅配屋になりたての頃の、夫の日記です。
そして、今、何年経っても、やっぱり、
「今年の我が家のミカンの味は、どうだろう」
と不安になり、お客様の反応が心配になります。
「畑で農作業の時に食べる味と、家の炬燵で食べる味とは、違うからな」
「みかんは、しばらく予措(よそ・保存)して、酸味を抜かないと、酸っぱいで」
という、大半の意見に迷いながらも
畑でちぎり立ての新鮮なみかんの味を、そのままお届けしたくて、
収穫しては、すぐに発送しています。
不安を解消する為に
一昨年 やっと奮発して糖度計を買いました。
ミカンの美味しさは、糖と酸のバランスによって決まります。
糖度を測ると同時に、食べて酸抜けの状態を確かめては、
明日、発送する、みかんの実をちぎっています。
糖度計に、みかんの果汁を垂らして、
糖度計で測って、
「この木の実はちぎってよし!」と 夫のGOサインがでる。
今年は、皮の汚いみかんが、ぐっと少なくなりました。
そのうえ、温州みかんの表年・豊作です。
ミカンの無農薬栽培に、試行錯誤の夫も、ようやく何かつかめたかも。
でもやっぱり、みかんを食べるたびに、
喜んだり
、 落胆したり
。
夫の試行錯誤は、どこまでも続きます。
毎晩、どの畑のどの木の実が美味しいか、食べてみたり、
糖度計で測ってみたりして、明日、ちぎる畑や木を選びます。
みかんの味比べをしては、糖度計で測っては、
「ちょっと、このみかん、食べてみて」と、同意を求めては
一喜一憂の夫を尻目に
妻は、その皮を集め、陳皮作りに余念がありません。
食べてすぐの皮を千切りして乾かすと、すぐ乾く事を、最近、発見しました。
島では、みかんの皮の千切り乾かしてを保存し、煮豆に入れるとか。
肉を炒めたり、魚を煮たりする時に少し入れると、
臭みが抜けて、ミカンの香りがプ~ンとして、
ワンランク上のお料理になりますよ。
糖度計で良い結果が出た時より、もっともっと嬉しいのは、
なんと言っても、お客様からの声です。
ヨンチャンは。。。。「今日は、良いお日和で」で
山形の
風の雑記帳さんは。。。
昨年は温州みかんは裏年の不作
でした。
ご注文をいただきながら、お断りせざるを得ないふがいなさ。
よんちゃん。風の雑記帳様♪
今年は、いの一番にご注文をいただき、ありがとうございました。
陳皮のレシピは、
こちらをごらんください。。
ミカンの皮の利用法は、
こちらをごらんください。
みかんの無農薬栽培の様子は
こちらをごらんください。