公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

一人も生まれず、一人も死なない都市

2018-03-22 11:38:00 | 方程式不等式
平成29年国家一般職(大卒)より。                    ある二つの都市A、Bは、毎年度はじめに住民の統計調査を行っており、昨年度は、Aに住むB出身者が15万人であり、また、Bの総人口に占めるB出身者の割合は74%であることが分かった。その後、今年度の統計調査までに、                     ①Aに住むB出身者のうち3万人がBへ転居し、また、                     ②A、B以外の都市に住むB出身でない者のうち47万人がBへ転居した。                     この結果、今年度のAの総人口は昨年度の95%となり、今年度のBの総人口に占めるB出身者の割合は70%となった。このとき、今年度の統計調査によると、Aの総人口とBの総人口の差は何万人か。                     ただし、①及び②以外を原因とする、A、Bの人口変動はないものとする。😰                     1. 769万人                      2. 775万人                      3. 781万人                      4. 787万人                      5. 793万人                      まず、表を作ります。Bは大人気で、たったの1年で、3+47=50万人も人口が増加(一人も生まれず、一人も死ななければ)。昨年度のBの総人口をxとするのがよさそうですね。今年度のBの総人口は、x+50(万人)であり、そのうちの70%がB出身なので、0.7(x+50)=0.74x+3。これを解くと、x=800(万人)です。                     また、Aは、減少した3万人が100-95=5%に当たるので、昨年度は3×20=60万人でした。                     よって、今年度のAは60-3=57万人。今年度のBは800+50=850万人。その差は850-57=793万人で、正解は、肢5です。                     それにしてもねえ。800万人もいて、一人も生まれず、一人も死なない都市なんて……。😵こんな統計調査など要らん!という人はここをポチッとお願いします。→にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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国家一般職(高卒)no16 2017.9.3

2017-10-02 10:53:00 | 方程式不等式


図のように、A、B、Cに整数を一つずつ入力すると、DにはAとBの値の和を、EにはBとCの値の和を、FにはDとEの値の和を表示するプログラムがある。例えば、図Ⅱのように、Aに5、Bに7、Cに10を入力すると、Dには12、Eには17、Fには29が表示される。A、B、Cに整数を一つずつ入力したところ、次のことが分かった。このとき、Fの値はいくらか。                   ○Fの値はBの値の4倍である。                   ○Eの値からAの値を引くと、8となる。                   ○Eの値からDの値を引くと、2となる。           ①20②24③28④32⑤36                                条件を式にすると、F=4B…♤ E-A=8…♢ E-D=2…♡。                       ♤より、Fは4の倍数です。選択肢は、当然4の倍数で揃えてありますね。                       ♢より、E=A+8、♡より、E=D+2。ゆえに、A+8=D+2。つまり、D=A+6です。                       ところで、AにBを足したものがDなのだから、B=6。これを♤に代入して、F=24。正解は、肢②です。図で説明すると、最後までやると、E=A+8だから、ここをポチッとお願いします。→にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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変な問題 1

2017-09-02 10:22:00 | 方程式不等式






皆さん、こんにちは。長年、公務員試験やら、教員採用試験やら、いろんな問題をみてきました。中には、これは何だ???というものもたくさんありました。中でも、ベスト(ワースト?)10に必ず入るであろう問題が、これです。                    A君は7月初めから8月末の間に続けて夏休みを取った。夏休みの初めの10分の1に当たる日数を海辺で、次の10分の3に当たる日数を川辺で、続いて4日間を友人の家で過ごし、その翌日、山でチョウを捕まえたが、夏休みを数日残したある日、チョウは逃げてしまった。このとき、夏休みはチョウを捕まえた日から数えてチョウが逃げた日までの2倍の日数が経過していた。夏休みの日数として妥当なのはどれか。①10日②20日③30日④40日⑤50日                     夏休みの日数の10分の1を海辺で過ごしたので、夏休みの日数は、当然10の倍数ですから、選択肢も全て10の倍数で統一されています。今、夏休みの日数を、10k日、チョウを捕まえてから、逃がしてしまうまでの日数をm(k、mは整数)として、図で表すと、k+3k+4=m。10k>2m。よって、k=5で、夏休みは10×5=50日。とでもするのでしょう。                    ひょっとして、もう初めから気づいていた人も多かったと思いますが、もし、まだ気づいていない人は、問題文の、第1文と、最後の1文だけを読んで下さい。                    7月初めから8月末までなら、選択肢上、50日しかありません。😵これは、平成8年度の国税専門官で出題されたと言われる問題でした。                    ひょっとすると、機転をきかして、すぐに⑤を選びなさいという意図があったのかもしれませんが。                    とにかく、初めて見たときは、驚きました。😓                     このころは、試験問題は持って帰ることができない時代ですし、公務員試験自体、あまり注目されていなかったので、いわば、「ゆるゆる」なのですが、つい最近、国家一般職で、驚くべき1問が出ました。次回紹介します。ここをポチッとお願いします。→にほんブログ村 資格ブログ 公務員系資格(公務員試験)へ
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教員採用試験教養数学(大阪府、豊能地区、大阪市、堺市)2016.7.2

2017-06-11 09:52:00 | 方程式不等式
ある中学1年生Aさんの1学期の期末考査(国語、社会、数学、理科、英語 各教科100点満点)の得点について、次のア~エのことが分かっている。               ア、国語、数学、英語の3教科の平均点は、75.0点である。              イ、社会の得点は、5教科のなかで3番目に高い。                   ウ、5教科の平均点は、75.0点より高い。                  エ、5教科の得点は、すべて異なる得点である。                   このとき、この考査におけるAさんの得点として、可能性があるものはどれか。1~5から一つ選べ。                   ①国語の得点が70点かつ社会の得点が60点                    ②国語の得点が90点かつ理科の得点が35点                    ③社会の得点が70点かつ英語の得点が60点                    ④数学の得点が40点かつ英語の得点が80点                    ⑤理科の得点が50点かつ社会の得点が90点                    国語=コ、数学=ス、英語=エ、理科=リ、社会=シとします。国語と数学と英語の平均点が75なので、コ+ス+エ=75×3=225。5教科の平均点が75より高いので、コ+ス+エ+シ+リ>75×5=375ですね。すると、肢①について…社会が60点ならば、肢②について…リ+シ=150なのですから、リ=35はあり得ません。(シ=115点になってしまいます)肢③について…社会が70点ならば、となって、これは可能性があります。                   肢④について…コ+ス+エ=225なのですから、ス=40かつエ=80ならば、コ=105になってしまいます。                   肢⑤について…リ+シ>150を満たさないので最悪。正解は、肢③です。PVアクセスランキング にほんブログ村

警視庁3類no48(平成28.9.18)

2017-04-24 09:15:00 | 方程式不等式






横の辺の長さが6mの長方形の部屋の床に正方形のタイルをしきつめる。横の辺に平行な直線で床を2つの長方形に分けて、一方には1辺が50cmのタイルをしき、もう一方には1辺が30cmのタイルをしくと、床全体にしきつめられる。このとき使うタイルは合計228枚である。 部屋のたての長さが横の長さより短いとき、部屋のたての辺の長さとして、最も妥当なのはどれか。①4.5m②4.6m③4.7m④4.8m⑤4.9m1辺の長さが50cmのタイルをしきつめたとき、横には、600÷50=12枚並びます。それがx段積み重なっているとすると、たての長さは、50(cm)がx段だから、50x(cm)。1辺の長さが30cmのタイルをしきつめたとき、横には、600÷30=20枚並びます。それがy段積み重なっているとすると、たての長さは、30cmがy段だから、30y(cm)。タイルは合計228枚だから、どうやら、不定方程式のようです。19-xが、5の倍数になるxを見つけていって、xとyの組み合わせが3組見つかりました。アの場合は、もとの長方形のたての長さが50×4段+30×9段=470cm。たてが横より短いのでOK。イの場合は、50×9段+30×6段=630cmとなり、たてが横より長くなるのでダメ。ウもダメ。よって、たての長さは4.7m。正解は、肢③です。PVアクセスランキング にほんブログ村

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