公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

教員採用試験教養数学(大阪府、豊能地区、大阪市、堺市)

2017-06-18 08:34:00 | 資料解釈
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次の表は、世界各国の人口推移と2050年の年齢別人口構成比を示している。(2030年と2050年は予測)。次の各文のうち、この表からいえることとして、正しいものを○、誤っているものを×とした場合、正しい組み合わせはどれか。1~5から一つ選べ。Aについて。インドは、2000年は1053、2050年は1705。確かに大きく増加していますが、2倍にはいってませんね。ところが、ナイジェリアは、明らかに2倍を超えています。よって誤り。                   Bについて。ロシアは、18減で、日本は30減。2000年は日本の方が人口が少なかったのだから、日本の方が減少率は大きい。これも誤り。えっ?よく分からない?減少率は、次のように求めます。ロシアと日本を比べてみると、分子は日本の方が大きくて、分母は日本の方が小さいのだから、計算しなくても、日本の方が大きいと言うわけです。                   なに?まだ分からない?例えば、サッカーで、146回シュートをして18回ゴールした選手と、127回シュートをして、30回ゴールした選手とでは、どちらが優秀な選手かを考えれば分かると思います。Cについて。2030年と2050年を比べると、分子と分母の大小から、2050年の方が小さいことが分かります。2000年と2030年はどうでしょうか?資料解釈では、普通、上から2ケタの概数にして計算します。よって、Cも誤り。この時点で、正解は肢⑤。Dについて。2050年の65歳以上の人口構成比が最大なのが日本であることは、表から明らかです(38.8%)。でも、15歳未満の人口が最大なのは、構成比だけではどの国かは分かりません。ナイジェリアは、構成比はダントツでトップですが、もしかすると、人口の多いインドより少ないかもしれません。このように、実際に計算しても構いませんし、インドは、構成比は、ナイジェリアの半分くらいしかないが、人口が4倍以上なので、インドの方が多いと判断しても構いません。Eについて。確かに、フランスはドイツより多いです。よって、正解は、肢⑤です。PVアクセスランキング にほんブログ村




警視庁3類no50(平成28.9.18)

2017-05-09 09:50:00 | 資料解釈


次の図は、1965年度から2005年度までの、我が国の業務部門における、床面積当たりのエネルギー消費量の推移をまとめたものである。この図から言えることとして、最も妥当なのはどれか。肢① 1995年度から2005年度は、20%も増えていません。106.7×1.2=128.04。                 肢② 給湯の最大は、1975年度の104.9ですが、1965年度の2倍未満です。(1985年度、1995年度と比べても2倍未満)                   肢③ということですが、ぱっと見ただけで、1975年度以外は、半分より少ないことが分かります。問題は1975年度ですが、50.7+13.5+104.9+133.2+15.9=318.2。318.2の半分は、159.1。冷房と暖房で133.2+15.9=149.1なので、半分より少ない。よって、正しい。                   肢④ 厨房の割合が小さそうな年度を探してみると、1975年度が目につきますね。1975年度の合計は、左の軸を見ると、約325です。325×0.05=16.25。5%未満です。実際、肢③を検討したときに、合計が318.2と出ているので、約320×0.05=16くらいの計算でもいいですね。                   肢⑤1965年度の合計は、200弱。200の1.5倍は300。2005年度の合計は300よりかなり小さいので、ダメ。                   正解は、肢③です。PVアクセスランキング にほんブログ村


警視庁3類no49(平成28.9.18)

2017-05-01 12:46:00 | 資料解釈


次の表は、平成24年から平成26年までの、重要窃盗犯の手口別認知、検挙状況をまとめたものである。この表から言えることとして、最も妥当なのはどれか。肢①認知件数をみると、何となく平成25年よりも、平成24年の方が多い感じがするので、多分これは違います。念のために調べてみると、平成25年は107313+21529+7909+5508=142259。に対し、平成24年は115337+21332+10097+5481=152247で、やはり平成24年の方が多い。(住宅対象を、うっかり足してしまわないように)                   肢②肢①で調べたように、24年から25年にかけて減少していますが、減少率は10%未満です。                    肢③26年の認知件数の合計は、93566+16104+6201+4617=120488。約12万件。その70%は、12万×0.7=84000。侵入盗は93566件なので、70%以上です。               肢④肢⑤3つとも50%に届きませんが、ひったくりは、結構50%に近いですね。これが正解っぽいです。計算してみると、やはり、これが正解です。PVアクセスランキング にほんブログ村

東京消防庁1類no20(平成24年5月27日)

2017-01-26 09:47:00 | 資料解釈
次の図表は、地域ブロックごとの県内総生産の合計、および中国ブロック各県の県内総生産の割合を示している。これらの図表から判断できることとして、最も妥当なのはどれか。①全国が約48000で、その10%は4800。中国ブロック合計は2744だから、10%未満。                   ②岡山と山口は5.2%の差。約2700の5.2%は、2700×0.052=140.4(百億円)=1兆4040億円。                   ③中国ブロックは、四国ブロックの、約2倍です。つまり、中国の半分(50%)が、四国全体に相当します。山口、島根、鳥取を合わせても、50%未満だということは、グラフから明らかです。                   ④2744×0.2=548.8(百億円)=5兆4880億円。確かに6兆円未満です。                   ⑤全国(約48000)の3%は、48000×0.03=1440。広島は、約2700×0.39=1053。3%未満です。正解は肢④です。PVアクセスランキング にほんブログ村

東京消防庁1類no19(平成24年5月27日)

2017-01-24 10:07:00 | 資料解釈
次の表は、名古屋港、千葉港、横浜港の取扱貨物量の推移をまとめたものである。この表から判断できることとして、最も妥当なのはどれか。これは、少し危険な問題です。①2006年から、2007年にかけては、名古屋港208→216。千葉港167→169。横浜港138→142。対前年増加率は、対前年増加率が最も大きいのは名古屋港です。②この数表は、「取扱い量」であって、「取扱い額」は分かりません。単位が百万トンとなっていますね。                   ③確かに、2008年から2009年にかけて、横浜港は、かなり減少しています。しかし、名古屋港も同じくかなり減少しています。減少率を調べてみると、やはり、名古屋港の方が、減少率が大きい。                   ④千葉港と横浜港は、いずれの年も千葉港の方が多く、その差は、3300万トン、2900万トン、2700万トン、2300万トン、2900万トン(表の単位が百万トンであることに注意)なので、これは正しい。                   ⑤どの年も10%未満であることは明らか。                   よって、正解は肢④です。                   始めに、少し危険な問題だといったのは、肢②は引っかけなので別にして、肢①と③を検討する前に、肢④を検討しないと、少しロスタイムが生じてしまうということです。④は、引き算で解決できるものなので、こういう肢を優先的にするべきです。                   えっ?他の肢は考えなくてもいいの?という声が聞こえてきそうですが、もう一度落ち着いて肢④を眺めて見て下さいよ。他の肢について考える暇があったら、もう一度、引き算を間違えてないか確かめる方が速いのではないでしょうか?PVアクセスランキング にほんブログ村