公務員試験知能、教員採用試験数学解説

ある予備校講師が暇な時間に綴る小さなブログ

警察官(大卒)の数的推理 5

2021-12-25 17:20:00 | 警察官 大卒 
2021年出題。               濃度4%の食塩水と濃度12%の食塩水を混ぜて濃度10%の食塩水を200gつくりたい。このとき、濃度12%の食塩水は何g入れたらよいか。(選択肢省略)            普通は、こうやりますよね。
これでいいのてすが、少し工夫してみましょう。本問を図にしてみると、


実は、上下を掛けるだけでよろしい!つまり、


勝手に方程式ができましたね。これを解くと、x=150。
正解は、150gです。             どうして上下に掛けるだけでいいのでしょうか?                  それは、もう一度、一番上の画像を見れば分かるかも。                4行目に、「食塩の重さを考えて」とありますね。                  確かに、食塩の重さを考えてしまうと、4/100だとか、12/100など、どうしても分数になってしまいます。             でも、出来上がった方程式を解くには、両辺を100倍することから始めます。         これは、いわゆる2度手間ってやつですね。                    それなら、はじめから、「食塩の重さの100倍を考え」れば良いのです。          すると、いきなり下から4行目の方程式になります。                  また、こういう問題は、天びんで解いてるという人も多いでしょう。            実は、それが一番速くで楽。             知らない人のために、このやり方もお教えします。                   仮に、本問が、4%の食塩水と12%の食塩水を混ぜて8%の食塩水を200gを作りたいということだったらどうでしょう?              まあ、こういう問題は出ないのですが、答えは「それぞれ100gずつ混ぜればよい」です。図で表します。
このように、8%は、たまたま4%と12%の真ん中になっていますね。            だから、それぞれ同じ量を混ぜればよいのです。                   ところが、本問は10%にしたいので、
少し右側にずれました。             ということは、4%の食塩水よりも、12%の食塩水を多い目に加えればいいのですね。                        どんなずれ方かというと、3:1です。だからといって、こうではありません。
12%の食塩水を多い目に加えなければいけないのに、少ないですう〜。               逆にすればいいのですね!
合わせて200gだから、
ということです。