気分転換に笑いを求めて何?をみよう、ってことで突然””三谷幸喜さん”を思いついた。
この方の初期の頃の作品は本当に面白く、自身の笑いのツボと相性が良かったなと。
「ラジオの時間」1997年(正しいタイトルのジはチに濁点です)
当時の三谷作品の特徴は主役級の役者をふんだんに出演させること、大物をちょい役で使うことで「えっ」これだけ?といい意味で
呆れてしまうこと・・・ついついなんか斬新だなぁと印象に残る監督だった。(その後の大活躍は言うまでもないが)
出演は唐沢寿明、鈴木京香、戸田恵子、西村雅彦、井上順、布施明、渡辺謙 市川染五郎(現・松本幸四郎)など
ラジオドラマの制作を巡っての騒動を描いている。主婦(鈴木京香)持ち込みの脚本が主役級の声優(戸田恵子)の勝手な思惑で
振り回され脚本の本筋からどんどん離れて行ってしまう。その対処に、プロデューサー(西村)、ディレクター(唐沢)他スタッフたちの
人間性が面白おかしく現れてくる(殊に効果音のくだりは)
特筆すべきは当時の市川染五郎(幸四郎さん)。管理室の守衛?のようなほんの十数秒の出番なのだが、
いきなりデイレクターが部屋に入ってきて勝手に機器のあれこれをいじり回されて動揺するシーンが上手い。
この「え???なにしてんの」という胸の内側の動揺に、人の好さとのほほんとした長閑さと真面目さがぜーんぶ内包されていた。
・・・それにしても贅沢な使い方だ
今、唐沢寿明がTVドラマで「プライベートバンカー」の主役を演じているが、27年前の唐沢は本当にいい目をしている。