日々、思うことをサラサラと。

日頃、イイな、とかおかしいゾ、とかキレイだなと思うことをサラサラと書き出してみたい。

画像にUPできないのが残念ですが・・

2009年01月30日 | 美術展・本
思わぬところで痺れるような作品に出会った。

「野間記念館」はまだ一度も足を運んだことがない場所だった。企画展のタイトル「帝展期の東京画壇」でズッと引いてしまったのだが取りあえず一度は覗いてみようと出かけてみた(1/28)
名のある画家の素晴らしい日本画がズラリと並んでいる。
・・が、私の好みの傾向とは程遠く心動かされること少なく足早に2室・3室を廻り4室の色紙の部屋へ入る。サ、サと2~3人を軽く受け流してピタリと足が止まったゎゎわぁいいなぁ山川秀峰十二ヶ月図
生憎、どこを探しても画像が見当たらずUPできませんが
(この色紙十二ヶ月シリーズは野間記念館の創立者が多数の著名な画家に依頼して描いてもらったものだそうで5000~6000点を所蔵しているそうだ)
十人前程度?の親しみやすい面相の女性が、各月の日常を普段着で動いている。特に八月の「湯上りの爪切り」は何とも艶っぽい。
下へ傾いだ顔、ちょこんと上を向いた足の親指、手先の薄いピンクの清潔な色気、細い肩。二月の襟元の色彩も三月も。。どの月も全部素晴らしい。
他に伊東深水の十二ヶ月図も

も一つ
「素朴美の系譜」松涛美術館(1/21)
こちらは百隠・梅原龍三郎・熊谷守一・横井弘三など多彩な画家が多彩にのびやかに描いている。
あれ?もしかしたら下手?なんて思ってしまうような作品もあったりするのだが、そこがまた凄く面白い。素朴美とは上手いタイトルだ。
熊谷守一「三日月」画像で見たら何じゃ?と思われるかも知れないが本物はとてもいい
横井弘三の「子供之友」の挿絵は異能を感じる。
梅原龍三郎は大好きな画家で「カンヌ・月と雲」が出ていた

松涛美術館




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緩い余韻

2009年01月18日 | 映画
「チャック&バック」  2000/アメリカ ミゲル・アルテタ監督


”子供の心を持ったままの主人公と十数年ぶりに再会した幼なじみとの交流を通して、複雑な人間心理に迫る異色のドラマ・・・”  allsinemaより

バックは”子どもの心”の内面と共に風袋も子どもそのものだった。
いつも棒付きの飴玉を咥え、部屋に玩具を並べ・・という具合に。
だが、その眼差しと口元が穏やかな人間性を讃えている。
10数年ぶりに再会したチャックは確実な人生を歩んでいて、バックの変わらぬ”執着”に閉口する。
子ども時代の”戯れ”に憧憬しずっとチャックを慕うバックだが、同性愛という括りに収まらない何か?を感じる。
生き難さから避難して今がある、というような・・。


チャックの婚約者、劇場女管理人の理解ある冷静で温かな面差しに救われる。センセーショナルなストーリー展開にもなり得る内容を、穏やかに時にユーモアさえ交えて大事なメッセージを伝えてくる。なんとも心穏やかな到達点のラストに拍手。
(バックの部屋に飾られている写真のコラージュや絵画・オモチャが面白い!)

バック役の難しい演技をこなしたのはバック・ホワイト。
この人は役者としては素人だっというのだから驚く(脚本はこの人)
なんというか・・・不思議な余韻の残る作品で掘り出し物を探し当てた気分。
注→好き嫌いがハッキリ分かれると思いますが。



「やわらかい生活」  2005/日本  廣木隆一監督


 ”一流大学から大手企業の総合職とキャリア街道を突き進み、仕事もプライベートも気を張りつめてがんばってきた橘優子。
しかし、大事な人たちの突然の死をきっかけにうつ状態へ・・。
以来、躁鬱病を抱えて入退院を繰り返す優子。優子の周りには不思議とダメ男たちが集まってくる・・・”  ーallcinemaよりー

寺島しのぶ豊悦主演。この2人がタッグを組んだら面白いだろうな、という見込みでレンタルしてみた。
舞台は鎌田である。一見、緩やかにのほほんと暮らしていそうな優子だが、かさぶたを剥がすと血が吹き出てきそうな危うさだ。こういう役には寺島さんピッタリだ。寺島さんの脱力加減の効いた演技は上手い。

終わってからallcinemaで調べたら糸(糸が2個)山秋子の「イッツ・オンリー・トーク」が原作だという。全然、気づかなかった
糸山さんの小説とは相性が良くほとんど読んでいるが・・・そう言われてみれば「なるほど」と合点がいく内容だった
この人のラストで決めない姿勢が気に入っている。

酸いも甘いもあり、延々と人生は続いて行くのだよ。緩んだり緊張
したりしながら・・・いろんなことがあるさ。
なんてことを見終わった後思ったりした。











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ドキュメントとアニメ2作

2009年01月11日 | 映画
宅配レンタルを頼んだら、期せずしてアニメ作品2作が続いて届いてしまった。
それがどちらもいい作品だった

「オリバー/ニューヨーク子猫物語」1988/アメリカ

もぉぉ、野良犬たちと子猫がカッコいいのだ。子猫は可愛さばかりに媚びず描かれていて程よい加減で愛らしいし、個性派の犬たちは揃って芸達者。
この子猫がどうして一人ぼっちになったのか?・・出だしの情景描写が秀逸だ。セリフ皆無でここで見るものの心をクグイと掴む。
ディズニー作品の動物たちって日本のものより背伸びしてませているから大人でもかなり笑える。
野良と過ごす浮浪者風の男の優しい配慮(寝しなに野良たちは本を読んでもらう)、邸宅に飾ってあるマティスやシャガールの絵画の描写、贅沢な貴婦人犬の気取った動作、迫真の逃避行・・・などなど見所が随所に散りばめられている。
この時代のディズニー映画は子どもに媚びず「こんなとこちょっと気づいてほしいな」と真摯な姿勢でメッセージを送っていたような気がする。

原作がディケンズの「オリバー」で、主役を子猫と犬に替え、舞台は1980年代のニューヨークとしている。声優はビリー・ジョエル ベッド・ミドラーと豪華な布陣で挿入歌も効いている。

「ルパン3世 カリオストロの城」

実はルパンは初体験でした。以前に、映画大好きという人たちの中から”ベスト10”なるものを上げているブログ記事の中で、自分と重なる作品を上げている人を探してみた。
その中で数人がこの”ルパン3世/カリオストロの城”をベスト10の中に入れていることが気になっていた。
で・・・・もしかしたらの予想どおり俄然、面白い!!
(ルパンファンには今更と言われそうだけど・・)
ひょろ長い基本形に細い筋肉で締まっているプロポーション。頭の回転が早いけど落とし穴がある。女好きだけど一先ず?誠実・・・と私好みのキャラだ(前髪のM字ラインが難だが)
登場人物のふざけたネーミングセンス(銭型警部・不二子さん・次元大介・五右衛門)も。ストーリー展開も無理がない。なによりも悲壮感がなくカラっとしてるのが良い。それぞれ愛すべし抜け目のなさを持っていて、出し抜いたり寄ったり時に哀愁なんかもチラとあったりして魅力的な面々が揃っている。

「ジプシー・キャラバン」2008/

”インドに起源を持つという流浪の民族ロマ。ジプシーと呼ばれその歴史は言われなき差別と迫害の歴史だった・・・彼らが奏でる音楽は叙情的で近年多くの人々を魅了している。-allsinemaよりー”

4つの国(スペイン・インド・ルーマニア・マケドニア)から集まったジプシー・キャラバンの6週間の北米ツァーを追ったドキュメンタリー作品。(各地で満員盛況)
各民族の音楽が生まれた背景(日常)を丁寧に撮っている。それぞれの家族の事情はけして豊かではないし、差別を受けてきた痛みもある。
そこから生まれた音楽は物語を聴くような告白を聴くような説得力を持つ。独特のリズムと掠れた声。哀切であり強くもある、そしてどこか突き抜けた陽気さも覗くところが胸を打つ。
老若男女、歌う人・踊る人・奏でる人それぞれの映像が強く印象に残る。
特にスペインの老女が熱唱した場面は虜になる。





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古き良きアメリカを描く

2009年01月04日 | 映画
 

今年の映画第一弾は図らずもアメリカの古き良き時代を描いたノーマン・ロックウェル(1894~1978)のドキュメンタリー映画(DVD)となった。

「サタディ・イブニング・ポスト」でデビューし、以後300号にも渡り表紙を飾り、アメリカの幸せな日常をユーモアたっぷりに描き続けた画家。
サブタイトル通り”アメリカの肖像”となった。

想像力と入念な下準備があればこそのリアルな作品。
喜怒哀楽が見事に作品の中に息づいている。
一枚の作品を描くことに100枚以上の写真の中から選別することもあったという。構成のアイデアが「愛」に溢れている。
それぞれのコメンテーターが的確にロックウェルその人と作品を表現している。

ノーマン・ロックウェルが大好きで、ポスターカードを若い時分に集めていた。部屋の片隅にチラっと見えるだけで暖かくなるような作品が、当時のアメリカのほとんどの家庭で日常の中で常に部屋のどこかにロックウェルの作品が見られていたなんて、素敵なことだね
(ポスト紙はかなりの家庭に浸透されていた)


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なかなか治らない

2009年01月03日 | 喜怒☆楽
年末からずっと口内炎が続いている・・・・口内炎

歯の治療後、必ず口内炎を引き起こす。
このキンキンに冷えて寒い冬は温かい飲み物が最強の対抗策だと思うのだが・・・呑めない。

今朝、目が覚めた時からほくほくのグラタンが頭の中にちらついた。
ついに幻覚か・・・?
あまりに食べたさが募り、作ってしまった
冷めたグラタンなんてちっとも美味しくなかった
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