日々、思うことをサラサラと。

日頃、イイな、とかおかしいゾ、とかキレイだなと思うことをサラサラと書き出してみたい。

オリンピック 雑記1

2012年07月30日 | 喜怒☆楽
今回のオリンピックは時差8時間がキツい。
LIVE中継に拘っているので、”是非”見たいと思う競技が
深夜から未明にかけての時間帯が多い。

今朝も03;30に仕掛けたタイマーを夢うつつに聞き流し、04;00に再度設定し
結局TVのスィッチを入れられたのは04;30で、北島康介の決勝は終わっていた。
彼の場合、勝敗の云々ではなく彼の”頑張り”を見届けたいと思う気持ちが
強い。金メダルを2度獲得していながら29才で更に向かっていく気持ちの
強さに惹かれる。

柔道は見ていてイラついてしまう
外国人選手の組まない姿勢は、まるで小競り合いを
見ているようだ。ちょんちょんとちょっかいを出して「隙あらばやっつけちゃえ」
みたいな小賢しい試合運びを見ているとウンザリしてしまうのだ。
これでは日本人選手の備えた技が出にくい。実力ある選手が正当に勝てないなぁ
と感じる。豪快な”1本!”が見たい。
福見選手は残念だった。この人の不運を思う。
4年前、既にあの柔ちゃん以上の実力を備え、福見さんの旬だった時期に
オリンピック代表を外されてしまったあの時感じた悔しさが過ぎる。
それにしても日本の柔道選手の金メダルへの執念は凄い。金じゃなければ
メダルじゃないようなコメントをよく耳にするが、なんだか居心地悪そうな
柔道界を想像する。伝統、発祥の国というプライドの堅持は今どきの日本では
貴重だが、これだけ世界に柔道人口が拡がってしまうと権威の維持は相当難しい
と思う。戦い方を変える?いやいや・・・それではつまらなくなる。
これまでの中継を見て日本国内の覇者が世界一、という我流の結論に達する。

銀・銅で選手らの悲壮な表情が気になる。

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陣治が胸に居すわる

2012年07月06日 | 美術展・本
 
 「彼女がその名を知らない鳥たち」
          沼田まほかる

陣治の恋は強烈だ。そして見苦しい(とさえ思っていた)
相手にどう思われる?なんて全然考えない。
ただ、ただ十和子に向けて自分の世界がある。
陣治、なにやってんだよ、止めろよーと目を背けたくなる。
だが・・・終章で一気に陣治に心奪われ引っかき傷を負わされてしまった。
読み終わってから数日、未だ癒えず。

陣治は見事なくらい冴えない中年の男(50才~)である。
生活習慣がとても同居に耐えられるような男ではない。
だが、複雑に屈折した背景をもつ十和子は彼と同居を始める。
連日、十和子は暴言の限りを尽くし徹底的に陣治を痛める。カス・ゴミ同然に詰られる
のだが、それでもこの関係は続いていく。
やがて、十和子の昔の恋人の失踪に陣治が関わっているのでは?という疑問が浮上
してくるのだが・・・。

僅かな単語の連なりで二人の心情を深く切るときがある。だから、流し読みが
できない。
途中から十和子の終わりのないような過去の男への未練と生活態度に嫌気が差し、
陣治の尽くしすぎる習慣にもワタシは限界がきていた。こちらのテンションが
ぐんぐん下がってきて、早く読み終えないと”まずい”と感じていた。
囚われてしまっていたのだ。この二人から解放されたかった。
そして、終章で陣治ののあり方が明かされる。「えっ」とそのページで
立ち尽くすのみ。抉られるような痛みが走る。












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