日々、思うことをサラサラと。

日頃、イイな、とかおかしいゾ、とかキレイだなと思うことをサラサラと書き出してみたい。

バッカス・レディ・・・嘱託殺人

2020年07月28日 | 映画
「バッカス・レディ」2018/韓国
監督・脚本 イ・シェヨン  主演:ユン・ヨジョン


今、連日、嘱託殺人事件が報道されている。
それで思い出したのが最近レンタルしたばかりのこの「バッカス・レディ」だった。
根底にある患者さんの願いは同質のものだったのではないか、と。

バッカス・レディとは高齢女性の売春婦をいう(韓国)
お金を得るために公園などで客を引く(ちなみに主演女優はこのとき60代後半~)
こんな高齢の女性が・・・と切ない話のはずだが、そこはカラっと程よく乾いて描写されている。
このバッカスレディの過去の馴染みの客が、
年月を経て病棟で身動きが出来なくなり死にたいと思いながら過ごしている。
そこで見舞いに訪れた彼女に”嘱託殺人”を依頼し実行してもらう。
そこから彼女は各場所で3人目をあの世に送り届けてのち、発覚し逮捕される。

それを頼むということは、頼まれた相手を犯罪者にするということ。
依頼者はそこで亡くなって終わりだが、犯罪に手を染めた彼女には生きていく日々が残っていたのに。
そして、彼女は刑務所の中で病死という最後を迎える。
うーーん、いろいろ考えますね。
全く身動きできない状態で生きたいと思う気持ちも皆無で、生かされている日々は辛いだろう。
犯罪者になってしまうかもしれないことを実行してくれる人がいたら感謝しながら死んでいくかも・・ですね。
一概に殺人は良くないと言い切ってしまえないところが難しい。


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竜の道、やっと・・

2020年07月28日 | 喜怒☆楽
「竜の道」フジTV 火曜22:00~今夜です
出演:玉木宏・高橋一生・遠藤憲一・斉藤由貴・・・

見事に巧者の役者(自身の推しの役者)が揃ってます。
各役者の持ち味が遺憾なく発揮できそうな役どころのようです(ここが大事
”義父母自殺へと追いやった者への復讐を果たす兄弟”として展開し、
兄弟役で裏社会で生きる竜一(玉木)と官僚として生きる竜二(高橋)、復讐の先は遠藤憲一。。
と、ここまで大雑把な展開を読んだだけでも期待値が上がる。
脚本はどうなっているか?気になるところだけど、これだけ巧く且つ相性の良さそうな役者が揃っていれば
魅せてくれるはず。  気がかりは”フジTV”の番組だってことだけ

玉木宏・高橋一生の二人が揃っただけでも「見たい値」が上がっていたのに、加えて斉藤由貴と遠藤憲一ですよ
松本穂香も出演するようだが、この女優、雰囲気が気になるのですよ(いい意味で)
あの世の人のような・・・独特の気配を感じてしまう。

3か月遅れでの放送開始、愉しみです
(きょうの一話は108分と時間拡大)
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雑感 7/23

2020年07月23日 | 喜怒☆楽
場当たり的な政治家の迷走、なんとかならないのか
コロナ関連の施策がぶれすぎる。
我が財布から・・・のように政策費としてどんどん使われるお金。
無駄だと思われる費用の多さにヒヤリとする。
最たるものは”事務委託費”、そして今回の「go toキャンペーン」の保障費用。
すでに第2波到来か?と多くのひとが感じていたときに、前倒しで強引に始めたキャンペーン。
結果は明らかだったはず・・これがどうして政治家に分からないのかな。愚の骨頂だわ。
財源は私たちの税金ですから・・後世の人たちへの重いツケになることを自覚してほしい。
救われるのは各自治体・民間人の対策の賢さです。
一例として昨日のニュースで視聴した飲食店の例。
食事の時間帯ごとにメニューの価格を変えていくという方策。
混雑する昼時の時間帯は¥1200に、暇な時間帯は¥900~というように変える(同じメニューの値段)
結果、混雑は避けられ、暇だった時間帯にもお客が来るという全時間帯にお客を慣らした感じ。
効率よく安全に運用されていた。
これをみてTVの前で拍手しました

オリンピック1年前、ということで”オリンピックはやる”とう前提で、各競技の取り組みがNHKで紹介されていた。
う~~~ん、滅入ってしまう。選手を思うと本当につらい。
恐らく、多くの方はムリだろうと思っているのではないか?
費用的には決断は早いほうが・・・と思うのだが。
表の報道と裏の憶測が見事なまでにかけ離れてしまっている。このどうしようもない現実が今はつらい。
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この数字はまずい・・・コロナ

2020年07月10日 | 喜怒☆楽
都は、きょうも昨日に続き感染者200人を超えている。
小池都知事のコメント(昨日までの)を聞いているとある部分にイラっとすることがある。
要約すると「20代~30代の感染者が増えているが、重症者は少ないので・・」という言い方をされると、
”若い人たちは重症化しないので比較的安全”というイメージを若い人に植え付けてしまわないだろうか?
”軽症で済むならいいや”なんて都合の良い間違った解釈をされるととんでもない事になる。
そして、
マスク着用は人に移さないために必須だということを強調したメッセージが欲しい。
外部からのウィルスを高率でシャットアウトすることは難しいようだが、
こちらから”外へ”まき散らすことを防ぐ効果はかなりあるという(実験映像で確認)
声を大にして、マスク着用は必須!なんですよ(昨今、混雑の中でも外している人が増えている)

報道を視聴すると政府の言っていること許容していることがちぐはぐ?
感染防止策と経済回復策が噛み合っていない。
分かるんです、そこは。経済も廻さないと。。。感染者が増えることは想定内。。。でも、急カーブで増えるとね

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原作の榎本さん

2020年07月03日 | 喜怒☆楽
「硝子のハンマー」貴志裕介/2005/ミステリー
2007年に文庫化され2017年に20刷目を発行しているというヒット作である。

貴志裕介はかなり前に「青の炎」「黒い家」あたりを何冊か読み(共に印象深く残っている作品)、
「硝子のハンマー」は全くの盲点だった。
今回、TVドラマ特別編で再放送され、最終回(6/29放送)の榎本・佐藤学の対峙場面での余韻が強く残り、
原作が気になり早速読んでみた。

原作を読んでから映像が定番コースの私だが、今回逆コースで辿ることになったこの作品はキャストの映像がぴったり嵌り
夢中で一気に読める面白さだった。
榎本に大野智をキャスティングした時点でドラマの成功は決まっていたと言っても過言ではないほどピタりと嵌る。
貴志さん、初めから大野ありきで創作したような気さえしてくるほどだ。

原作の榎本と青砥純子の人物像はドラマとは趣が少し違っている。
ふたり共に原作の方がちょいワイルドだ(ちょい、ね)
なので、こういう榎本がこういう青砥が見たかったという気持ちが随所で盛り上がりぐんぐん惹きつけられる。
例えば、
ふたりは一緒にマックへ行くし、新宿でお酒も飲む(仕事絡みの話でだが)
榎本はお酒飲みながらビリヤードもするし、泥棒稼業で敏捷に動けるように鍛えてる様子も見える。
なにより青砥を食事に誘うところなんてドラマ画面から想像もできない。
このギャップありありの榎本の描写が新鮮だ。
もちろん榎本一番の持ち味である冷静沈着飄々とした感は健在である
青砥純子の頭脳のキレと感情のキレ具合もなかなか面白い。
あぁ、原作どおりで演出して欲しかったなと思う。
時々は微笑し、ワイルドな会話もし、敏捷に探索する榎本径。
もちろん、もちろんあの映像のままでも充分面白くはあるけど、表情豊かに演じられる大野がもったいないと
感じてしまうのはファンでもあるからか。

佐藤学の事件に至る過程は約200ページ使い詳細に知ることが出来たが、榎本の生い立ちは想像の範囲を超えることはなかった。
(かなり迫っている箇所はあるのだが)
驚いたのは鴻野刑事とのやりとり・・・・秘!
ラストの佐藤学との対峙場面は原作とは全く違うが、ここはドラマ場面の方がセリフと共に印象が良い。
ドラマ(映像)と本のステージの違いということか。
600ページの長編を2時間という枠に鮮やかに収めた脚本家の力量に恐れ入る。


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