アオスタ、イタリア北部の古い町で、ローマ帝国時代の水道遺跡などが残り、歴史を感じる町でした。
フランスとイタリア国境のモンブラントンネルを一度走りたいと思っていましたが、たまたま、義母が我が家に来た時、スイスとシャモニーに出かけ、シャモニーに連泊したのでミラノへ行く途中に立ち寄った町です。パンはスイスのパンに似ていて、小麦全粒粉が混じったpain sur levain が美味しく、チーズフォンデュにぴったりです。
当時はパリでパン屋の運営と、ヨーロッパのパンを中心にした食に関する資料収集・取材が主な仕事でしたので、2日以上時間が空いたときは必ずパリから出てパン屋とレストラン巡りをしていました。
この小麦全粒粉のパンですが、粉の粒度とフスマのバランスは日本では見ないので、機会ある度に色々ブレンドして試していますが、いまだに同じようなパンにはなりません。粉は触るだけで大体の性格が判りますが、この時の粉、全粒粉は再現できない不思議な粉です。日本の小麦粉は手をかけすぎで、もう少し自然な小麦粉が欲しい。