奈良散策 第270弾
11月2日の午前中に大和郡山市の西の端にある松尾寺に行ってみました。ここには無料の駐車場があるので行きやすいです。




松尾寺は日本最古の厄除霊場として知られています。今からおよそ1300年前の西暦718年に天武天皇の皇子・舎人親王が「日本書紀」を編纂したとき、「日本書紀」完成と親王の厄除祈願を願って建てられたということです。この日はちょっとお参りした後、周辺で鳥や植物、昆虫の撮影をするのが目的でした。でも、鳥はウグイス、メジロあたりの声が聞こえただけで、姿が見えません。虫もチョウがちょっといた程度でした。それで、主に植物写真を撮りました。


最初は境内で撮った写真で、コウヤボウキです。


これも境内に生えていたシダです。たぶん、ミゾシダかなと思うのですが、胞子嚢群(ソーラス)がなくてはっきりとは分かりません。


これはタチシノブかなと思いました。


そして、ノキシノブ。これにはソーラスがありました。


そして、マメヅタです。胞子葉と栄養葉があって、胞子葉は細長く、立っています。



これは入り口周辺に生えていた大型のシダなのですが、コモチシダです。上から2番目の写真を見ると、表面に無性芽が生じています。


これは長い冠毛があるので、ノコンギクかなと思いました。

やっとチョウが撮れました。コミスジです。


ここから、松尾山(まつのおやま)に続くハイキング道を登っていきました。途中で見つけたタデの花です。花がまばらにつき、托葉鞘に長い毛があるので、ハナタデかなと思ったのですが、自信がありません。



ハイキング道の横にはミツデウラボシがいっぱい生えていました。

実がたくさんついていました。スズメウリのようです。

そして、フユイチゴ。

そして、10分ほどで頂上に着きました。頂上にはNHK松尾山テレビ・FM放送所がありました。テレビ31ch(100W)とFM87.4MHz(500W)の電波を出しているようです。

頂上からの東側を見た景色です。


そして、下山途中で写しました。これはたぶん、キジノオシダです。
雑談1)久しぶりにシダの写真を撮ったのですが、名前をほとんど忘れてしまっていて、写しているときはほとんど思い出せませんでした。帰ってから調べてみたのですが、よく分からないものも多かったのと、この日は接写を持って行かなかったので、翌日、もう一度行ってみました。これから少しずつ勉強していこうと思います。
雑談2)今日は家族と馬見丘陵公園にコキアのその後と古墳を見に行きました。コキアは秋色になっていましたが、まだ、緑のものや赤いものもあってなかなか風情がありました。古墳については、まず北今市1号墳と2号墳の石棺を見た後、巣山古墳外堤の北側にある古墳状高まりを見て、ダダオシ古墳、三吉2号墳の横を通り、巣山古墳を横から見渡せる場所に行き、さらに、狐塚古墳を通って駐車場まで行きました。馬見丘陵公園は本当に古墳だらけです。