なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

サラシナショウマにヤマシロギク~京都府立植物園2024/11上旬(1)

2024-11-15 05:31:17 | 植物

植物園特集第三弾は、京都府立植物園の登場です。
開園100周年イベントもいよいよ佳境に入ってきましたが、それはさておきやはり植物生態園です。
いいお天気ということもあり、多くの来園者がありましたが、生態園はいつも通り静か。
マイペースで回ることができました。

そんな生態園の花、折角なのでいつものように写真、名前の順で出していきますね。
皆さんも名前をイメージしながらご覧くださいませ。



最初は試験管ブラシのような花を咲かせるこちら。



サラシナショウマ(キンポウゲ科サラシナショウマ属)です。
今頃こんなに満開になっているとは驚きです。やはり猛暑のせいでやや遅れたのでしょうか。



近くで咲いていたのがこちらの花。



ご存知イセハナビ(キツネノマゴ科イセハナビ属)。
前に行った時は大株に数個しか花が咲いていませんでしたが、今はかなりの花付きです。



紫色のこちらの花。今年は自生地には行けませんでしたが・・・



ユキミバナ(キツネノマゴ科イセハナビ属)です。
夏から晩秋まで咲いています。

この時期の生態園で一番沢山咲いていたのはな~に
それは、この花です~



咲いているといいつつ、半分くらい綿毛になっていますが。
花はアザミらしく、筒状花の蕊の中ほどから花粉がパフパフ



淡いピンクの花もありました。



全体はこんな感じでかなり背が高いです。



日本のアザミの在来種は種類が多く名前が分からないのですが、こちらは大丈夫。
植物園ですので・・・
オハラメアザミ(キク科アザミ属)です。年々増えています。

もう一つ、結構沢山さいていたのはこちらの白い野菊です。



白い野菊の名前は非常にややこしく、あまり深入りしたくないのですが・・・



こちらはちゃんと名札がありました。ヤマシロギクです。
以下、面倒な話。
白い野菊の仲間には、ヤマシロギクの他、イナカギク、シロヨメナ、シラヤマギクがあります。
ややこしいのは、ヤマシロギクの別名がイナカギク(つまりヤマシロギク=イナカギク)という説と、
シロヨメナの別名がヤマシロギクという説があることです。
私の遠い記憶では、京都府立植物園の白い野菊には以前「イナカギク」の名札がありました。
それが、今はヤマシロギクになっています。
ということは、やっぱり正式にはヤマシロギク=イナカギクで、シロヨメナは別物ということでしょうか。
色々ネットで調べてみると、葉が茎を抱くのがヤマシロギク(イナカギク)で、シロヨメナは抱かないそう。
そしてシロヨメナの葉の裏には三本の目立つ脈があるそうです。
知らんがな・・・(当然確認してない)

なぜこんなにくどくど書いているかというと、この白い野菊は今の時期野山でよく見かけるからです。
植物園には名札がありますが、野生の花には当然ありません。
今回ちょっと頭の中が整理できたので、今度見つけたら必ず葉の裏まで確認します!

お後はこちら。貧弱ですがちょっと雰囲気がいい花。



最初アキチョウジかと思ったのですが、名札には「サンインヒキオコシ」の名前が。
同じくシソ科ヤマハッカ属です。
いつもはどっさり咲くので見逃した~と思ったのですが、他の場所でもう少し咲いていました。



光が当たると綺麗ですね~

最後は実です。



コマユミ(ニシキギ科ニシキギ属)ですね~
実の形が特徴的なので、よく分かります。
もう少し寒くなったら葉が真っ赤になると思います。

植物生態園後編に続く・・・

【撮影:2024/11上旬 京都府立植物園】


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます^^ (attsu1)
2024-11-15 07:19:02
京都府立植物園、開園100周年(@_@)
凄い歴史があるんですね
こちらも、さすが京都です!!

イセハナビ(キツネノマゴ科)、ユキミバナ(キツネノマゴ科
どちらもキツネノマゴ科、キツネノマゴには、
似ていないですが、へぇぇぇぇでした^^;

サンインヒキオコシ
可愛い花ですねぇ~、見てみたいです。

冬を前に色々な花たちが咲いているのを
楽しまれたが伝わってきましたよ
返信する
こんにちは (shu)
2024-11-15 10:25:47
2年前の10月に府立植物園を訪ねています。
その時に観た花がいくつかあって、懐かしく思いました。

サラシナショウマ、ユキミバナ、サンインヒキオコシがそうです。
2年前には、その他に、ナンバンギセル、ノコンギク、ハマギク、スズムシバナ、サクラタデ、タヌキマメなどを観ています。

数日前に出かけた三陸海岸で、ハマギクがたくさん咲いていました。ノコンギクもたくさん観ました。
今年は暖かいので、東北でもまだ花が残っていました。

さて、なつみかんさんの生態植物園の記事はまだ続くようです。
どんなお花が出てくるのか、楽しみです。
返信する
こんばんは (チー子)
2024-11-15 19:45:08
サラシナショウマ
純白で綺麗
公園の中でも目立ちますね
返信する
歴史ある植物園 (なつみかん)
2024-11-15 22:49:39
>attsu1 さんへ
>おはようございます^^... への返信
こんばんは~
大正13年創立の京都府立植物園。
日本最古の公立総合植物園とのことです。
(最古の植物園としては、江戸時代からある小石川植物園という説が有力だそうです)
今でも広々した敷地に多くの植物が植えられ、憩いの場所にもなっています。

キツネノマゴ科の植物の中には、こういう形の花を咲かせるものがわりと多いように思います。
(特に、温室の植物に)
分類は分かりにくいですね。

冬を前に咲く花花、楽しむことができました!
返信する
遅くまで咲いています (なつみかん)
2024-11-15 22:56:33
>shu さんへ
>こんにちは... への返信
そういえば、以前京都府立植物園に行かれたのは10月でしたか。
その時もサラシナショウマが咲いていたのですね。
サクラタデやタヌキマメも咲いていたということは、上旬だったのかもしれませんね。
今年は咲くのが遅い花と、早々と咲き終わった花が極端なような気がします。

三陸海岸には浜菊が咲いていたのですね。
一昨年11月に若狭に出かけた時には、ツワブキとワカサハマギクが見られました。
最近プライベートでの旅になかなか行けないのが残念です・・・
返信する
満開でした (なつみかん)
2024-11-15 22:57:52
>チー子 さんへ
>こんばんは... への返信
こんばんは~
サラシナショウマが咲いているとは思っていなかったので、嬉しかったです。
光が当たるとより綺麗でしたよ!

でも10月に咲き終わることも多いので、見に行くタイミングは難しいです。
返信する
やっぱりややこしい (ピエロ)
2024-11-15 23:15:30
なつみかんさん こんばんは
サラシナショウマが今でも咲いているって\(◎o◎)/!
いつまでも暑いせいなのかしらね。
オハラメアザミって名前も初めて聞くかも。
背高のっぽで花も沢山つくのね。
野菊 説明を聞いているとやっぱりややこしいわ。
私には覚えきれないようだから一纏めで野菊で行こう(笑)
返信する

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