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なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ど派手、春の妖精が満開!~京都府立植物園2022/3中旬(1)

2022-03-21 06:01:01 | 植物

前回京都府立植物園に行ったのは2月末、セツブンソウが満開の頃でした。
その時はセツブンソウ以外の花にはあまり出会えなかったので、約2週間後に再訪しました。
(といっても、他の用事があったので滞在時間2時間の弾丸ツアーです)
たった2週間、でもこの時期の2週間は大きくて、一見茶色一色の植物生態園にも少しずつ花が咲き始めていました。
とりあえず並べてみますね~

まずはビタミンカラーのフクジュソウ(キンポウゲ科)。
前はたった一輪奥の方に咲いていましたが、今回は別の場所に数輪いい感じで咲いていました。


この雰囲気を自生地でみられたらいいやろうな~と思いつつも、なかなか行けません。


セツブンソウ(キンポウゲ科)はもう終わってしまったでしょうか。
う~ん、ほとんど終わっていましたが、数輪綺麗な花も残っていました。


ミズバショウが咲く水辺に、なんともうモミジチャルメルソウ(ユキノシタ科)が咲き始めていました!
福井、滋賀、京都の日本海側だけに自生する日本固有種です。


地味ですが、面白い花。(上の写真のトリミング画像です)

細かく裂けた糸みたいなのが花弁、花弁の根元に5つあるのが雄蕊、中央の唇みたいな形なのが雌蕊です。
筑波実験植物園の植物図鑑によると、モミジチャルメルソウの花の花粉を運ぶのはキノコバエという小さいハエ。
特殊な匂いでキノコバエを呼び寄せ、その細い足が止まりやすいように花弁が亀裂、顔に付いた花粉がちょうど当たる位置に雌蕊・・・
というように進化した植物なんだそうです!
なお、チャルメルソウのチャルメルは、中国のラッパににた楽器のチャルメルに花が似てるから。
モミジは、見ての通り葉がモミジのように中裂しているからです。

お隣のミズバショウはまだ青々した葉が出てきたばかりでした。


いつ行っても半開だったユキワリイチゲ(キンポウゲ科)。
この時はいいお天気だったので、綺麗に開いていました!
例によって、花弁のように見えるのは萼片。独特の光沢がありますね。


こんな感じで沢山咲いています。


セリバオウレン(キンポウゲ科)はもう実が出来始めていました。
それにしてもなんと撮りにくい場所に咲いているのでしょう。


そして今回のハイライト。
若いお嬢さんが方がスカートが土だらけになるのもお構いなく、四つん這いになって撮っていたこちら。
ジャーン!


ちょっとびっくりしたのですが、ユキワリソウ(キンポウゲ科←shuさん、ご指摘ありがとうございました!)の群落が出現していました。
こんな感じで・・・


とりあえず続けてご覧くださいませ。










いかがでしょうか。
地面からど派手とも言える華やかな花が沢山咲いている姿は圧巻!
去年は見た覚えがないのにいつの間にこんなに沢山育てられたのでしょう。
花の説明はこちらをご覧くださいませ。ちゃんと園芸品種って書いてありますね。
(クリックすると大きくなります)

ちなみに、去年まで主に咲いていた場所は四季彩の丘の横の希少種エリアの一画。
今年もほんの少し咲いていましたが、こちらは柵があって近づけず、花もポツポツでした。
(個人的には、こちらの方が好きかも・・・)


それにしても、春の主役はキンポウゲ科ですね!

【撮影:2022/3中旬 京都府立植物園】


コメント (12)    この記事についてブログを書く
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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (shu)
2022-03-21 06:25:54
府立植物園の生態園。この季節は春の妖精が賑やかですね。
夏は極めて暑い京都ですから、維持管理も大変だと思います。

今日のハイライトのユキワリソウですが、サクラソウ科とありますが、キンポウゲ科です。
サクラソウ科のユキワリソウは、こちらです。
https://blog.goo.ne.jp/shu2702/e/8f334bc6f9e350e82001c0cca4b20840
私も先日間違えたのですが、キンポウゲ科のユキワリソウは、オオミスミソウが標準和名です。
日本海側に多く、私は新潟県の角田山に観に行ったことがります。
現地でもユキワリソウと呼んでいるのですが、サクラソウ科のユキワリソウと間違いやすいのでオオミスミソウと呼ぶのがいいと思います。
なお、石川県ではオオミスミソウと呼んでいます。
返信する
Unknown (なつみかん)
2022-03-21 07:08:53
おはようございます。
ご指摘ありがとうございます。
私もキンポウゲ科と思い込んでいたのに、念のため調べたらサクラソウ科と書いてあったので???となりました。
眠い時に調べたらダメですね。
(ちなみに、これもキンポウゲ科と思っていたので、締めくくりは、春の妖精はキンポウゲ科が主役!にするつもりでした)

今は外なので、また後で修正しますね。
ありがとうございました😊
返信する
私も間違えました (shu)
2022-03-21 07:49:05
本文に小さく載せられた写真を見ると、漢字で雪割草と書いてありました。
よく見ずにコメントし、すみませんでした。
先ほどオオミスミソウのことを、現地でユキワリソウと呼んでいると書きましたが、正しくは雪割草(漢字またはひらがな)です。
カタカナで書くとサクラソウ科、漢字で書くとキンポウゲ科です。
また、ミスミソウは太平洋側に分布し、オオミスミソウは日本海側に分布しますが、両者の区別は難しいようです。
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2022-03-21 08:03:15
モミジチャルメルソウ、
福井、滋賀、京都の日本海側だけに自生する日本固有種とは、かなり貴重な花なんですね。
チャルメルソウを見る時期になりました。
いつもラーメンを思い浮かべ、日陰に咲いているので、
いつも上手く撮れない花の代表です^^;
まぁそれも楽しみの一つとして楽しんでいます。

ユキワリイチゲ、セリバオウレン、
春が来ましたね!!
そして、ユキワリソウ、
こんな群生、素敵ですねぇ~
まさに春の妖精の世界です^^
返信する
早春のこの時期 (fukurou)
2022-03-21 08:22:53
なつみかん様
おはようございます。
早春のこの時期にだけ咲く花、どうしてキンポウゲ科ばかりなんでしょう?
いつもながら不思議です。
スプリングエフェメラルと呼ばれる花に憧れを持ったのは植物が好きになった頃でした。
一番最初はカタクリ、それからミスミソウ、ユキワリイチゲなどなど育てたことがありました。
買ってきてもその年だけ。
あとは見事に消えてしまいました。
やはり野に置けですね。
それからはもっぱら写真ばかりです。
園芸種にしてもユキワリソウの群落、色と言い数と言いお見事です。
返信する
何とど派手なタイトル (ninbu)
2022-03-21 11:07:50
なつみかんさん、おはようございます。
何とど派手なタイトルと、ど派手な咲き方をするユキワリソウでしょう!
まさに雪ならぬ土を突き破って出現した、雪割草と若いお嬢さんたちです。(笑)
ユキワリソウは本州中部以西に分布する、日本固有種の祝物なのですね。
モミジチャルメルソウ、面白い名前ですね~。
でも、モミジ+チャルメルという、少し安易に付けたような気もしますが・・。(笑)
名前も面白いけど、形もユニークで面白い花です。
キノコバエ子を呼び寄せ、子孫を増やすために努力をしてる姿は健気です。
スカートが土だらけになった若いお嬢さん、無事帰れたのでしょうか?
私はそれだけが、とても気になって仕方ありません。(-_-)/~~~ピシー!ピシー!
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またまたありがとうございます (なつみかん)
2022-03-21 18:27:49
shuさん、なるほど~
漢字の雪割草はオオミスミソウ(キンポウゲ科)で、サクラソウ科の方はユキワリソウですか。
紛らわしいですね💦
それにしても自分で添付した説明板にちゃんとキンポウゲ科と書いてありました(笑)

新潟に自生するオオミスミソウ、一度は見に行きたいと思いながら実現していません・・・
返信する
今回は撮れました! (なつみかん)
2022-03-21 18:31:33
attsu1さん、こんばんは。
新しいカメラ、明るい所では比較的綺麗に撮れます。
(逆に暗くて雨でぬれた花などは最悪でした・・)
モミジチャルメルソウ、こんな花だったんだと改めて感心しました。
コチャルメルソウや普通のチャルメルソウはもっと地味で、これまでまともに撮れたことは一度もありません・・・
結構その辺に咲いているんですけどね~

雪割草(漢字で書かないと別の植物になるそうです)、ここまで沢山咲いていると圧巻ですよね。
オウレンはもうそろそろ終盤、今年はバイカオウレンが咲いていませんでした。
これから、1,2シリーズが咲くと思います。
何かおわかりでしょうか?^^
返信する
育てるのは・・・ (なつみかん)
2022-03-21 18:34:49
fukurouさん、こんばんは。
いつも思います。
山野草は見るものであって、育てるものではない・・・あくまで私にとってはですが(笑)
fukurouさんも同類と知り安心しました。
おうちでしっかりと山野草を育て、保護の一翼を担ってくださっている花友さん方には尊敬の念しかありません。
しいちゃ~ん、どうしてはりますか?!

キンポウゲ科が多いのは不思議ですね。
あのテカテカした萼が虫を呼ぶというのは何となく分かりますが・・・
進化ですかね~
返信する
心配しました (なつみかん)
2022-03-21 18:38:03
ninbuさん、こんばんは。
ほんとフワフワの淡いピンクのスカートだったので、汚れが落ちるか心配しました。
ってninbuさん、何の話ですか~(笑)

雪割草、ど派手ですよね。
もうちょっと白とか薄紫のイメージだったのですが、すごい沢山の品種が作出されているようです。
その中でも原色系が丈夫なのでしょうか。
一番沢山咲いていました。

モミジチャルメルソウは面白い方法で虫を呼びよせていました。
色んな花の戦略があるんですね。
調べると、今でも新しい発見が多くて面白いです^o^v
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