なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

美山版・道草日記(笑)

2022-08-16 05:38:31 | 植物

タイトル見ていただいてお分かりの通り、どこに行っても道草観察がやめられないなつみかん。
もうこれは癖というか性(さが)というか(笑)
まあ多少は生き物や風景、食べ物なども撮っているのですがそれは最後に回すことにして・・・
開き直って、今日は美山かやぶきの里周辺で見た野生の花たちをご覧いただくことにしますね~

まずは駐車場に車を止めて集落に入る手前の溝・・・
その脇に咲いていたのがこちらです。
お~、今年初見のゲンノショウコではないですか。
関西地方は濃いピンクが多いのですが、こちらの花は白い縁取りがあるように見えて可愛いです。
典型的な雄性先熟で、こちらは咲き始めの雄性期のようでした。


おや、すぐ近くには白いゲンノショウコも咲いています。
この辺りは、両方あるのですね~
こちらも雄性期です。


ゲンノショウコはフウロソウ科の五弁花。
黄色い五弁花もありました。
こちらは、集落のはずれの水路脇に咲いていたダイコンソウ(バラ科ダイコンソウ属)。
いえ、深い意味はないのですが、赤白黄色と並べてみたかったので。


ダイコンソウは雌しべ、雄しべともに多数あります。


すぐ近くに沢山咲いていたのがこちらの花。
葉を見たらお分かりかと思いますが、ミツバ(セリ科ミツバ属)の花です。
セリ科の花は小さいものが多いですが、その中でも極小の部類・・・


さらに歩いていくと、見たいな~と思っていたこちらの花を発見!!


はい、ナツズイセン(ヒガンバナ科ヒガンバナ属)ですね。
地面から突然にょきっと生え、先にピンクの花を咲かせます。
ヒガンバナと同じような咲き方ですが、花の後に葉が出るのではなく、春に葉が出た後なんだそう。
ピンク色好きなので、見るとテンションがメッチャ上がります!


ユリの花のように見えて葉がないので、「ハダカユリ」という別名もあるようです。
センスないですね・・・


アップで。バックの緑によく映えますね。


ちょっと期待していた花が見られたのでもう満足・・ですが、他にもいろいろな花が次々と。
こちら、意外と地元では見られないヌスビトハギ(マメ科ヌスビトハギ属)です。


お~、ハグロソウ(キツネノマゴ科ハグロソウ属)も沢山咲いていました。


少し湿った場所が好きな植物なので、きっとこの辺りは少し湿っているのでしょう。
花を見たら、またやんたんにも行ってみたくなりました。


すぐ近くに咲き始めていた黄色い花、キンミズヒキ(バラ科キンミズヒキ属)です。
そういえば、最初の方にご紹介したダイコンソウも黄色くてバラ科でした。
大きさは違うけれど、黄色い五弁花という点では一緒ですね。


山すそを巻くようにして、畑地脇の道の方へ。
フェンスに絡みつくつる植物にこんな蕾が・・・
何かお分かりですか?
葉で分かったという方もおられるかもしれませんね。


一か所だけ花が咲いていました。


近づいて見ると・・・やっぱり!ボタンヅル(キンポウゲ科センニンソウ属)でした。


センニンソウによく似ていますが、葉が全然違います。
牡丹の葉に似ているので、ボタンヅルという名前が付きました。


地元にはセンニンソウしか咲きませんので、ボタンヅルを見つけるとテンションアップです!!
黒い林内をバックに、蕊が目立ちます。


よく、センニンソウに似ていると言われますが、両者の違いは、
・花の大きさがセンニンソウより小さい
・蕊が多い
・花弁に見える萼片の色がほんの少しクリーム色がかっている
といったところでしょうか(あくまで個人の印象です)。
最近宇治川に咲くセンニンソウ、どんどんサイズが大きくなり、蕊が減ってる気がします。
(そのうち、ちゃんと投稿しますね)
それにしてもあの小さい蕾から大きな花が咲くものですね。


もうこれですっかり満足~と思って歩いていたら、「私もいるよ」と元気なお婆さん。
もとい、葉がしっかり残ったウバユリ(ユリ科ウバユリ属)が咲いていました。
     

花弁から覗く歯、もとい蕊も健在。


この花以外にもそこここににょきにょき伸びて咲いていました。


オニドコロ(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)の雌花を見つけました。
そんな季節ですね~


山すそに生えた木にこんな実が・・
覚えたてのGoogleレンズ先生に聞いてみたら、「ケンポナシ」と言われました。
ケンポナシ(クロウメモドキ科ケンポナシ属)・・・初見です!
秋に熟すと花柄が肥大し、ナシのような味がするそうです。
なるほど~、もしソバの花を見に行くことがあったら、こちらの木も見に行ってみます。
首尾よく太っていたら食べてみますね!


さあて、このまま先に進んでも府道に出るだけで、ずいぶん戻らないといけません。
元の道に戻って、もう一度集落を眺めることにしましょう。

おや、この花はひょっとして・・・
去年のこぼれ種から咲いたと思われるソバの花です。


この場所があと1カ月半ほどで一面ソバ畑になるのですね~
その頃もう一度行ってみたいものです。


今日花を全部出してしまったので、明日はその他諸々見てくださいませ。

【撮影:2022/8上旬 京都府南丹市美山】


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8 コメント

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大サービス?いえ自己満足 (なつみかん)
2022-08-16 23:17:07
ninbuさん、こんばんは。
先ほどninbuさんのお部屋に伺い、コメント書いて投稿するときに、失敗してパー
いただいたコメントのお返事書いたら、再チャレンジします^^;

さて、今日のお花たちは、言われてみれば分かりやすい名前の花ばかりでした。
現の証拠に、大根草、三つ葉に夏水仙・・・
確かに親しみを覚える花が多いですね!
ninbuさんのお近くだったら、きっとゲンノショウコは白いと思います。
きっとどこかに咲いていると思いますよ~
盗人萩は、実の形が抜き足差し足の盗人の足の形。
ボタンヅルの葉は、本当に牡丹の葉にそっくりです。
こういう命名はいいですね。
ウバユリは、最近名前と合ってないですが・・・
横文字名前の花はninbuさんにお任せして、私はこれからも道草命!で行きます^o^/
返信する
Unknown (なつみかん)
2022-08-16 18:40:49
ピエロさん、こんばんは。
ほんと、道草観察はやめられません。
家にいると肩が凝ったり何かと調子が悪くなりますが、少し外に出るだけで元気いっぱいです。

ゲンノショウコ、そちらでももう咲き始めたのですね!
やはり白。
境目が気になります(^^;;
返信する
大放出のサービスデー (ninbu)
2022-08-16 16:47:54
なつみかんさん、こんにちは。
道草観察がやめられないと、自ら認めているなつみかんさん。
大満足の、美山かやぶきの里周辺で見た、野生の花たちでしたね。

次から次に登場する野生の花、どれも綺麗に撮れていますね。
今日は惜しげもなく、全て大放出のサービスデーのようです。
それだけ、大満足でご機嫌が良いのが、文面から伝わってきます。

いつもは私にとって、難解な野生の花の説明も今日は比較的ス~ッと入ってきます。
ゲンノショウコ、ダイコンソウ、ミツバ、ナツズイセン、ヌスビトハギ等々。
比較的馴染みやすい名前の花が多いからでしょうね。

きっと、明日のその他諸々も、色々面白そうなものが出てきそうな予感がします。
返信する
Unknown (t71127aichan)
2022-08-16 10:25:28
なつみかんさん おはようございます。
道草観察 最高!
色々発見があって楽しいでしょ!
私も昨日 初ゲンノショウコを見つけました。
勿論こちらでは白い花だけですけれど。
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Unknown (なつみかん)
2022-08-16 07:22:39
shuさん、おはようございます。
朝から2つもコメントくださってありがとうございました。
勿体無いけど、一つは削除させていただきました。

同じ道草観察でも、2秒瞬撮と違い、今回はじっくりと観察しましたよ♪
特にナツズイセンとボタンヅルには、テンションアゲアゲでした。

昔、うどん出汁の色の境目という本を読んだことがありましたが、花の色の境目も日本が折れ曲がるあたりが多いのでしょうか。
(感覚ですが)

ハグロソウは少し山に入ったら沢沿いなどに咲いているので、ご存じないのは意外でした。
ボタンヅルは案外こちらでも見かけないです。
不思議ですね〜

fukurouさんもさざんかさんも夏休みで寂しいです。
明日は花ではありませんが、良かったら引き続きみにきてくださいね!
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Unknown (なつみかん)
2022-08-16 07:03:00
attsu1さん、おはようございます。
はい、否定はしません(笑)
朝から晩まで、何かあったらすかさずバッグから出してパチパチ。
カメラの方はきっと「もう勘弁して〜」って言ってると思います。
本当に買っておいてよかったです\(^o^)/

道草観察は本当に楽しいです。
本当は、花好きな人と一緒に歩いたらもっと楽しいんでしょうけど‥
昨日は久しぶりに星夫に付き合ってもらいましたが、一見何もない炎天下の道を歩くので、すごく気を使いました。

ボタンヅルは関東の方でもあまり見かけないのですね。
図鑑で調べても、全国の山野に分布するとだけ書かれているので、細かい生息地の違いがわかりません。
なんとなく北部の山の方に多い印象はあるのですが‥
道草の話をしたらキリがありません。
何はともあれ、ナツズイセンが見られてよかったです(^^)
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おはようございます (shu)
2022-08-16 06:46:22
今朝は、先ずタイトルで笑ってしまいました。そして、タイトル通り、道端のお花の数々。凄いですね。
普段とは違い、じっくり観察しながら歩かれた様子がうかがえましたよ。

ゲンノショウコが赤・白咲いていてよかったですね。両方が咲く地域は限られるのでしょうね。
ダイコンソウは葉を見ると分かりますが、花だけでは分かりません。
ミツバが咲いているということは、近くに清流がありそうですね。
ナツズイセンは、今夏群馬県の四万温泉で見ました。もうお花が終わりかけでした。
ヌスビトハギは、白山の猿壁登山口近くで見ています。
ハグロソウは知らないお花でした。
キンミズヒキは、今年はまだ見ていません。
ボタンヅルも知らないお花でした。葉に特徴がありますね。
ウバユリは、今頃白山の別当出合登山口付近にたくさん咲いているはずです。
オニドコロは、どこかで見たように思いますが、思い出せません。
ケンボナシは、知らないお花でした。
ソバは知っています。でもぽつんと咲いていたら、分からないかもしれません。

さて、今日からお仕事開始ですね。ご苦労様です。
無理をせず、余り頑張らないで行きましょうね。
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2022-08-16 06:06:47
日々、道草日記、
なつみかんさんのカメラほど、活躍しているカメラ、
中々ないですよ^^
私のなんて、ずっと夏休みですから^^;

ゲンノショウコ(@_@)、
えぇぇぇ~、咲く時期が早くないですか。
何となく夏の終わりのイメージなんですが

ナツズイセンは、私も見ました^^
この薄紫が、爽やかにしてくれていますよね^^

センニンソウだけで、ボタンヅルはみないです。
もし私も見たら、テンションあがります^^

今日も、暑そうです。
熱中症に注意しつつ頑張って行きましょう(^.^)/
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