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午後からは場所を岩手大学滝沢演習林に移して建物の横の芝生広場で各自が用意した昼食タイムなりました。
食後、湧き水のさんしょう魚のたまごの観察やら水芭蕉を見たり今が見ごろなカタクリの花が咲いたりもしていました。
散策路を歩きながら里山の成り立ち役割を岩手大学の山本先生から解説がありました。
生態系とは別に山の木を利用する循環が以前はありそれは薪や炭にする木は適当な太さで切り住宅に使う木は成長を待ちそれぞれに分けて利用する人間の知恵が里山の景観維持にもつながってきたようです。
戦後は主に薪や炭に利用する目的で植林したり住宅用の杉は燃料が石炭や石油にかわり利用価値が下がりました。
また木材の輸入自由化により杉の値段が下がり山林そのものの価値も下がり続けているようです。
その山に同じように見られる木と言ってもその気候風土に応じた成長が見られその場所にあった木を植林しないと成長が悪かったり育たない事もあるようです。
深刻な問題は最近はついに松喰い虫が岩手でも猛威をふるい始めやがては松の木が消滅の危機にあるようです。
これは地域の有り様を無視し米松を輸入した事により病害虫の発生しその対策が遅れたのが原因のようです。
気になるのは高田松原の再生もこの話を聞くと実現性はとても低いことになるようで何かその喪失感は思うと哀しい事です。