Vladimir Horowitz plays Chopin's "Raindrop" Prelude in D flat Major, Op.28 No.15 (ウラディミール・ホロヴィッツ・ショパンプレリュードOp.28-15)
雨降りの一日 その非日常も悪くない、と、うちの息子。
(続いたら、洗濯物がかわかなくて困る私です)
先日のCD持ち寄りドライブで、一人が、ブラームスのヴァイオリンソナタ一番を持ってきてくれていて、
「雨の歌」とも呼ばれているその素敵な曲を、ちゃんと雨の日に選んできてくれだんだな、と思いました
今日は、そちらと悩んだけれど、
最初に思い浮かんだ、
ショパンの前奏曲第15番、「雨だれ」を。(これもショパン自身がつけたのではないけれど
そのタイトルが情景や心情をあらわしているようですね。)
この曲が作られた頃は、だんだん体調も悪くなってきていました。
曲中通して聴こえてくる八分音符の音・・・
属音がずっと続くドミナントペダルというのかな、(第71小節目だけが嬰ハだけど、ここでもトニックではない、と思います。)
優しさと、どこかあぶなげなもろさを感じる変ニ長調から中間部の嬰ハ短調で一変して、
最後に、わずかに初めの変ニ長調があらわれます。
やっと少しほほえむことができたのだと思いたいです。
ずっと昔、ホロビッツが晩年に来日された時、さまざまな事が話題になったなかに、
チケット代金がその時代としてはとても高い、たしか五万円だったこともありました。
当時まだお元気だった私のピアノの先生は、それを手に入れて、東京まで行かれ、
帰ってこられて、もっと早く日本で演奏して欲しかった、とつぶやいておられたけれど、
そんな偉大なピアニストと同じ空間を共有でき、音を聴けたなんて、
学生の私にはうらやましい限りでした
天の上の演奏家の音、そして天の上にいってしまわれたピアノの先生のことも思い出して、
聴いてみたいです