七夕の夜
こちらではあいにくのお天気となりましたが、
どんなに梅雨の雲が分厚くても、
そのずっと上の空は澄んでいて、織女さまと彦星さまは、ちゃんと会えるのでしょうね
2人の星は16光年も離れているそうですが、…あれっ、そうすると 、
毎年会うにはどうしたらいいのか…?パズルみたいです
私が大人になるまで住んでいたのは、大阪の郊外でしたが、
その町の中を流れる川の名前が「天の川」その周りが「天野が原」
さらに、近辺には「機物(はたもの)神社」や「星が丘」など、
七夕にゆかりのある地名がいくつも残っていました。
この名前がついたのはずいぶん昔のことで、
古くは、「伊勢物語」の中にもその名前が出てくるそうです。
在原業平と思しき男が、惟喬親王と水無瀬に狩りに行って、対岸の交野の天の川のほとりでお酒を飲んで歌を詠む…
「狩りくらしたなばたつめに宿からむ天の河原にわれは来にけり」
(一日狩りをして天の河の畔に来てしまった。今夜は織女の星の宮に宿を借りることにしよう)
紀有常の返し、
「ひととせにひとたび来ます君待てば宿かす人もあらじとぞ思ふ」
(織女の星は一年に一度やって来る牽牛星を待っているのだから、他の人には宿は貸さないでしょう)
住んでいる時にはほとんど意識しなかった地名ですが、
離れてから感慨深いです
さて、今日はあちこちで短冊のついた笹を見たり、
生徒さん達からもいろんなお願い事を教えてもらいました。
(たくさんお願い事のある子もいました!)
どうぞみんなの願いが空まで届きますように